うつ病ランナー サロマを走る(第43回) | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 でも暑さが最大の課題であるこの大会。この練習内容は結果的にはよかったようです。練習量を抑えたおかげで、アキレス腱や膝など、ほかにも痛みが出ていたところも徐々に痛みが薄らぎました。いろいろな部分の疲労をとることができたようです。また、暑い中での散歩をしていたおかげで、体も暑さに慣れてきたようです。振り返ってみると、すべてがいい方に転がっていたようです。


 もうひとつ心がけたことは自己暗示です。


 私よりもはるかに走力があり、ほかの大会ではいいタイムで走っているのに、北海道マラソンではリタイアが続いているという仲間もいます。そうした仲間に共通しているのは弱気な発言でした。自分は暑さに弱いから・・・。涼しい北海道マラソンになってほしい・・・。レース前から白旗を揚げているように感じられました。


 私の乏しいフルマラソン経験の中でも、「もうダメか?」という思いが首をもたげたとたん、レースはそこで終わっています。それなのに、スタート前からそんな弱気でいたら・・・。


 絶対弱気にならないために、自分は絶好調である、自分は絶対に完走する、そう言い聞かせて、自己暗示をかけていました。


 それでもやはり、経験のない暑さは不安でした。


 そんな私の不安を解消してくれたのは、釧路で一緒に走ってくれた仲間の一言でした。


 「Ogamanさん、暑いからこそ北海道マラソンですよ」


 暑くならなきゃいいと思っていたら、当日暑くなったときにそれだけで滅入ってしまいます。でも逆に、北海道マラソンは暑いからこそ克服しがいのあるレースと思っていれば、暑くなっても立ち向かう気持ちになれます。私はそのときから、涼しくなるよう望むのをやめ、むしろ例年通りに暑い北海道マラソンになるよう祈りました。


 そしていよいよ、北海道マラソン当日を迎えたのです。


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