私が走るようになったためか、小学3年生の娘も一緒に走るようになりました。ときには息子も一緒に走り、3人でいろいろと話しながら走ることもありました。こうして走るようになって、子どもたちとふれあう時間が増えるという思いがけない効果も現れました。
練習だけではなく、どうせ走るならほかの大会にも出てみようと思っていました。そこでエントリーしたのは、7月に行われるふらのへそマラソンです。毎年7月27日から29日まで開催されている富良野へそまつり。当時はその最終日に、陸上競技場をスタートしてお祭り会場にゴールをするという大会として行なわれていました。
10km、5km、3kmの部門があり、私は5kmにエントリーしました。今年中に10kmくらい走れるようになりたいと思っていましたが、今はまだまだ5kmを走れるかどうかといったレベルのランナーです。それどころか、練習では走り出してみなければ、1km走れるかどうかもわからない状態ですから・・・。子供たちは小学生3kmの部です。親子対決はまだまだ先のこととなりました。
大会に出るための準備は、練習だけではありません。大会に出るなら練習のときのようにジャージとスニーカーというわけにはいかないだろうと、ウェアとシューズを購入することにしました。旭川の量販店に行き、ランシャツ、ランパンとランニングシューズを購入します。しかし何も知識がない私。履いてみてその軽さに惚れ込んで購入したシューズは、今にして思えばスピードランナー用のシューズでした。型落ち品だったのでお手頃価格でしたが、本来ならばとても私が履きこなせるようなシューズではありませんでした。
出場する大会が決まったら、あとはその大会を目標に練習するだけです。なにしろ、これまでの大会出場経験というと、ヘルシーマラソンの親子ペアが3度だけ。しかもゆっくり走った1度は走りきっていますが、あとの2回は歩いています。今度は初めて単独で走る大会です。いわばランナーとしてのデビュー戦。なんとしても歩かずに走りきりたいと思いました。
それでも、1ヶ月あまりの練習を重ねたおかげで、練習でもスタートして間もなく歩き出すということは少なくなりました。練習で走る距離も、2周、3周、ときには4周と増えていきました。でも少しずつ自信も生まれてきたといっても、まだまだ不安の方が遙かに大きい状態です。そんな状態のまま、大会当日を迎えました。
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1.無言の抗議