一冬を越して、2000年となりました。ランナー生活も2シーズン目に突入しました。息子と約束をしたびえいヘルシーマラソンの日がどんどん近づいてきます。
昨年の今頃より私は間違いなく走れるようになっています。1日に2箱吸っていたたばこもやめました。体も10kgほど絞れました。なによりも、何レースか走っているうちに、レースのペースもわかるようになってきました。もちろん、腕時計はアナログ時計ではなくストップウォッチ機能のついたデジタル時計になっています。
しかし、小学6年生になった息子はさらに速くなっています。各地で行われている大会の小学生の部では入賞できるくらいの記録で走れるようになっています。3kmのベストタイムを比較しても、私は息子に及びもつきません。そんな息子についていけるのでしょうか。
迎えたびえいヘルシーマラソンの当日。スタートエリアで私たちは、生意気にも前の方に並んでいました。
号砲とともに息子は飛び出していきます。でも私も食らいつきます。明らかに昨年よりも速いペースでの飛び出しです。おそらく昨年の私ならば、最初からついていけなかったくらいのスピードです。でも私は必死で食らいつきます。
私もこの1年間のトレーニングに、多少の自信を持って臨んだレースでした。しかしこれまでに経験したことがないくらいのスタートダッシュに、不安も頭をよぎります。感覚的には、スタートと同時にラストスパートをしているようなものですから。
しかし1年前に、「来年は絶対についていく」と宣言して準備してきたレースです。ここは親父の面目にかけて遅れるわけにはいきません。
昨年までよりはるかに上位を走っています。まわりのランナーの密度は薄く、しかも親子ペアのランナーの姿はそれほど見当たりません。しかし私は、このペースがどこまで続くのだろうという不安につきまとわれながらの走りでした。
そして昨年も一昨年もここから歩き始めてしまったという、私にとっては鬼門とも言える3km地点にやってきました。
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1.無言の抗議