今日の一曲!【テーマ:春|卒業/別離】のまとめ + 補遺 | A Flood of Music

今日の一曲!【テーマ:春|卒業/別離】のまとめ + 補遺

0. はじめに

 「今日の一曲!」をVer.3.0にしてから三週間経ち、前回の更新分でちょうど十本目となりました。テーマを「春」もしくは「卒業/別離」に絞って書いてきたので、ある意味連載記事となっていましたが、第十弾で「ひとつの区切り」という言葉を出したように、そろそろ方向性の変え時だという認識です。

 その意思を明確にするためにも、これまでに同テーマに於いて紹介した楽曲のまとめを作ることにしました。要するに本記事は過去記事のリンク集というわけですが、それだけでは意義に乏しいので、「他にどんな曲を紹介しようと思っていたか」についても書くことで充実を図ります。詳しくは都度説明しますね。


1. 「今日の一曲!」で取り上げた楽曲

■ ねごと「DANCER IN THE HANABIRA」(2017)
■ HoneyWorks meets TrySail「センパイ。」(2016)
■ サカナクション「なんてったって春」(2013)
■ KOTOKO「421-a will-」(2005)
■ avengers in sci-fi「Two Lone Swallows」(2012)
■ 坂本真綾「誓い」(2011)
■ スピッツ「ハートが帰らない」(2000)
■ 相対性理論「BATACO」(2013)
■ BUMP OF CHCIKEN「pinkie」(2010)
■ CooRie「いろは」(2006)


2. 間接的に言及した楽曲

 上掲の十記事に於いて、同一アーティスト内で候補曲が複数あり「今日の一曲!」に選ばなかった、或いは参考情報として挙げた楽曲の一覧です。当然ですが、言及していてもテーマと関係のないものは載せていません。また、過去にレビューをしたことがある曲の場合は、当該の記事へのリンクを貼っておきました。

■ KOTOKO「春」(2006)
■ avengers in sci-fi「Yang 2」/「Psycho Monday」(共に2012)
■ スピッツ「ただ春を待つ」(1998)/「春の歌」(2005)

※ 以下の3曲は、CooRieの記事にて言及。
■ 松任谷由実「春よ、来い」(1994)
■ 瀧廉太郎「花」(1900)
■ UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」(2018)


3. 過去にレビューをした楽曲

 当ブログ上にレビュー記事が既に存在していたために、「今日の一曲!」で紹介するのを見送った楽曲の一覧です(2.と重複するものは省略)。基本的にはブログ内を「春」と「桜」(表記ゆれ含む)で検索して、テーマと関連の強いものを投稿日が古い順に載せましたが、変則的な理由でピックアップしたもの存在します。記載漏れもあると思われるので、気付き次第追記する予定です。

■ Mr.Children「ハル」(2010)
■ APOGEE「スプリング・ストレンジャー」(2009)
■ 宇多田ヒカル「桜流し」(2012)
■ fourfolium「SAKURAスキップ」(2016)
■ パスピエ「永すぎた春」(2016)
■ きゃりーぱみゅぱみゅ「良すた」(2017)
■ 東山奈央「イマココ」(2017)
■ 80KIDZ「Labo」(2017)
■ スピッツ「君が思い出になる前に」(1993)/「空も飛べるはず」(1994)/「チェリー」(1996)
■ スピッツ「さわって・変わって」(2001)
■ 根岸貴幸「幸せの桜並木」(1998)
■ スピッツ「三日月ロック その3」(2004)
■ fourfolium「STEP by STEP UP↑↑↑↑」(2017)
■ 藤澤慶昌「フォスフォフィライト」(2018)
■ WITCH NUMBER 4「SAKURA」(2015)
■ Le☆S☆Ca「タンポポ」(2016)


4. いずれ紹介したであろう楽曲

 第十弾をひとつの区切りとしたのは冒頭に書いた通りですが、続けようと思えばまだまだ続けられるテーマだったので、以降には「このまま続けていたら…」のifの世界を展開します。順不同ですが、『YouTube』に公式に動画がアップされている曲を優先して、暇を見つけては追記していく予定です。

 ひとつだけ注意点というかこだわりがあるので記しておきますが、曲中に「春」を思わせるパート(主に歌詞)があったとしても、それが「四季/春夏秋冬」のうちのひとつとして描かれている場合は、これを選曲の対象外にしています。たとえば東京事変の「SSAW」(2007)はタイトルからして好例ですが、歌詞には他の季節も等しく描かれているため、テーマ「春」で紹介するのは個人的にもやもやするからです。


■ フジファブリック「桜の季節」(2004)



 1stシングル曲で、タイトル通りの明確さを誇るナンバーです。フジ(第5期まで)では他に「桜並木、二つの傘」(2002)、「記念写真」(2008)、「エイプリル」(2009)、「Bye Bye」(2010)あたりが候補でした。季節に関係なく、別れを描くのが上手だと思います。


■ 宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」(2002)



 11thシングル曲。この記事の中でも若干言及していますが、ラストの低音ボーカルによる畳み掛けが僕的にはツボみたいです。


■ 777☆SISTERS「ハルカゼ~You were here~」(2017)



 3rdシングル曲。リリース直後は「某大所帯アイドルっぽい卒業ソングをなんで今更?」と思っていましたが、聴き込むうちに普遍的な良さに気付けたので今ではお気に入りです。『Tokyo 7th シスターズ』関連楽曲では特集記事にて「SAKURA」と「タンポポ」を取り上げたので、春の歌はもういいだろうと見送ってしまいました。

 ちなみにSiSHの「さよならレイニーレイディ」(2016)も歌詞に"春の雨"が出てくるので候補だったのですが、全容を見ていくと春から夏への移行にフォーカスしているとわかるため、除外した次第です。


■ きゃりーぱみゅぱみゅ「ゆめのはじまりんりん」(2014)



 8thシングル曲。MVの袴姿からもわかるように、卒業ソングのニュースタンダードですね。素直な歌詞と、ポップでありながら切なさを帯びたメロディに涙腺を刺激されます。


■ Perfume「ワンルーム・ディスコ」(2009)



 9thシングル曲。中田ヤスタカ楽曲つながりで思い出しました。歌詞は特に季節を限定するもではありませんが、リリース時期と一般的な新生活のスタートを考えれば、春の曲とすることに異論はないでしょう。"なんだって すくなめ/半分の生活"という端的で文学的な表現が好きです。


■ PASSPO☆「サクラ小町」(2013)



 名義を英語表記にしてから初のシングル曲。わかりやすくキャッチーで良いと思います。現状当ブログにはPASSPO☆の記事がひとつしかないので、充実のためにと頭に留めていた候補曲でしたが、第十弾までには入りませんでした。


■ バンドじゃないもん!「しゅっとこどっこい」(2017)



 3rdアルバム『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♡』収録曲。アイドルソングの流れで紹介します。ちなみにバンもんに初めて言及したのはこの記事にてです。

 選曲しておいてなんですが、春の歌と言っていいかは微妙な気がします。笑 歌詞に"春風"や"桜"が出てくるとはいえ、それは前フリとでも言いましょうか、プログレッシブな曲展開のリスポーン地点として、綺麗な情景が描かれているだけに過ぎない気がするからです。しかしそこ以外の部分も、勢いが凄いという意味では春っぽい変人性を備えた内容に思えたので、最終的には良しとしました。


■ Mr.Children「手紙」(1996)

 5thアルバム『深海』収録曲。小品タイプのコンパクトな楽曲ですが、アルバムのコンセプチュアルさを考慮すると意味深なナンバーだという認識です。歌詞には春と別れの両方が描かれていますが、"あなた"が"別の誰かの胸に眠る"という状況が示唆されていることに一段と胸を締め付けられます。同作内の「ゆりかごのある丘から」にも似たような表現が見られるので、関連性を想像するのも一興。

 テーマとは直接関係ありませんが、たとえばCoccoの「強く儚い者たち」(1997)が好例であるように、"誰か"を意識させることで残酷な現実を突きつけるような歌詞は結構好みなんですよね。


■ Orbital「The Girl With The Sun In Her Head」(1996)

 4thアルバム『In Sides』収録曲。過去にこの記事で名前だけは出していました。インスト曲ゆえに言った者勝ちの選曲だと断っておきますが、このトラックの穏やかさは春のそれだと思っているので、今の時期に聴くと一層味わい深いという所感です。

 英語版のwikipediaにある記述(ソースあり)によると、この曲は太陽光発電を利用して録音されたそうですが、太陽光発電でコスパに優れているのは意外にも夏ではなく春と秋らしいので、そういった外部要因にも春要素があると苦しい補足をしておきますね。笑


■ サカナクション「ライトダンス」(2009)

 3rdアルバム『シンシロ』収録曲。歌詞に"花曇り"が出てくるため候補でした。アレンジ面も含めて「なんてったって春」のほうがわかりやすいため選曲からは漏れましたが、こちらはメロディの持つ浮遊感やうねりが春っぽいと思っています。"落ち葉焚"も出てくるので、季節は春に限定されるわけではないかもしれませんけどね。