朝鮮NHKのファンタジー清盛が酷すぎる。いままで文句言いながらもNHK大河は常に視聴して来たのだが、今回の清盛全く観る気すらしない。しかしネット上ではどうしたわけか、熱烈な支持者が必死に清盛をごり押ししていて笑える。しかもその内容が全く的外れで事実誤認に基づいた物ばかりで酷い。特に全くリアルでも何でも無いファンタジー大河をリアルリアルと言って擁護する集団にはあきれ返る。

 

それについて、王家ごり押しの張本人とも言うべき時代考証の教授なる人物の発言がドラマの内容以上にバカなファンタジーなので取り上げて反論しておく。

 

>「清盛の時代は、白河法皇、鳥羽上皇など個人の力が絶大で、天皇家全体を表わす明確な言葉はありませんでした。一方で、この時代に天皇を『王』や『王者』と書いている例は多数見つかります。それ以外に使われるのは『主上』『帝』で、『天皇』はほとんど使われません。そのため『王家』という表現が最も当時の実情に近いと考えられるのです」
 

まず、天皇家という時点でコイツの認識がおかしいのが判る。天皇に家は付けてはいけないのが通例で(自分も最近知った。)家を付けている時点で、なんらかのバイアスがかかった人間であると知れる。 

「王」「王者」がどうして「王家」に繋がるのか?天皇家という間違った用法から、「王・王者」に家を付けている、この人物の勝手な造語では無いのか?

文献に「王・王者」がある事と「王家」使用には何の説明にもなっていない。

※その後の産経記事中の全文?によると王家使用例はあるようですので、ここは修正します。しかしNHKは「朝鮮征伐」という歴史的用語を「朝鮮侵略」や「朝鮮出兵」に変換している事実があり、現代的観点の娯楽ドラマで皇室への敬意という点で不快感を感じる「王家」をごり押しするのは間違いであるという当文の趣旨に変更はありません。↓

http://www9.nhk.or.jp/go/story/story25.html

 

コイツも主上、帝と書いているように、『上皇の権力を呼ぶ場合は院の勢力、天皇は主上や帝、そして皇室全体は朝廷』このように呼べば誰も不快な思いをしない。それをわざわざ「王・王者」と書かれている文献もあるから、とこの当人自身が自分の好みをごり押ししているだけの事をさも当たり前のように書いているのが異常だ。(※つまり帝・主上でやはり問題無い)

 

そもそも「当時の実情にあっている」という部分も不可解だ。清盛の落胤説は昔からあるが、もちろんそれが事実という訳では決して無い。つまり作者や局が恣意的に作り上げた虚構の世界、ドラマにとっては台詞、状況、セット全てが作り物であり、何者かの意図が入った物である、という自戒が必要なのだ。

 

すると今回の王家、そこまで必死にごり押しする必要性が全く感じられない。清盛は落胤という絶対では無い説を採用し、子供時代から秀吉かうつけ信長か?という様な不可解なキャラクター設定を付与し、歴史的にはありえない失笑を買う「庶民感覚」で安っぽいヒーロー像に仕立て上げたNHK清盛で、何故か「王家」だけは頑強に「そう書いている資料もあるので」という理由で採用?やはり納得できない。

 

>中国では「皇帝」が最も位が高く、中国各地や朝鮮など近隣諸国の「王」を従えていると考えられてきた。そのことを反発した人たちが“不敬”だと批判する根拠になっている。

「『王家』という呼び方を批判する方々は、天皇は中国の皇帝と同格だから、『王』では侮辱にあたると主張します。しかし当時の人の感覚ではそうならない。現代よりもはるかに位や身分の上下について敏感だった貴族たちが、天皇を『王』と書いているのです。決して皇室を貶める意図はありません」

 

そして最も欺瞞と怒りを感じるのがここだ。この清盛の時代よりさらに古代の時代に天皇という号が採用される前、天皇は大王(オオキミ)と呼ばれていた。つまり日本各地の小王国を束ねる大王(朝鮮南部も支配下でした)であり、日本の天皇号はシナ・中国との対立上、中華風の文化を取り入れた号でもあるが、それ以前に日本の中で、天皇は「大王」オオキミなのだ。ネットで中国の皇帝がどうのと言う前に、コイツはその事実をたぶん知ってて隠している。

 

そして最も重要なのは、ナレーションまでもが「王家」と言っている点だ。コイツの好みである王家表現、少なくとも貴族の文献にある(王・王者が)ならば、貴族の台詞でそう言わせるのは一億歩譲って仮に認めよう、じゃあどうして現代的視点、つまり後に語る者としての視点で話すナレーションまで「王家」なのか?全く理屈に合わない。前にビートの番組でやっていたが、平安時代の発音と今の発音は驚くほど違う。つまりナレーターの口語的な話し方(もちろん劇中もだが・・・)な時点で、完全に現代の人間の視点で語るべき部分なのに、そこまで王家で通す意味が不明だ。もちろんそこは「天皇・朝廷・皇室・主上・帝・院・上皇」で呼称するべきなのだ。

 

というか、NHK自体が昭和や戦前の言葉等を「差別を助長する」と称してどんどん言葉狩りしている局なのに、どうして必死に「王家」のみ当時の文献にあるから、と現代の娯楽ドラマでそこだけ必死に「当時」を強調するのか??

 

だったらNHKは衛星などで朝鮮ドラマが放映される時は未開の乳房丸出し風習が描かれていないと放映禁止にするべきだろう。

 

それと一つ、この清盛擁護の連中が叫ぶ「ドラマが素晴らしいので文句言うな。」これほど間違いな発想は無い。これは朝鮮学校(私塾)がグランドの不正使用などを批判された時に「子供達の頑張りを大人が奪うのか!」とか言うのと同じだ。グランドの不正使用が悪いのであって、中の子供のスポーツとか知らねえよ、不正使用してる朝鮮の大人が悪いんだよと。それと同じく、清盛の中でマンガ並みの子供じみたドラマ性があろうが無かろうが、そんなもん知るか、王家という間違いがあればそれは正せ。

 

『平清盛』に噛みついたネットユーザーを時代考証担当者一蹴

開始早々、井戸歳三・兵庫県知事から「薄汚れた画面」とのクレームがついた大河ドラマ『平清盛』(NHK)だが、今度はインターネットでさらなる物言いがついた。劇中、白河法皇の院政体制について「王家」という呼称を使っていることに、一部のネットユーザーが猛反発したのである。
ネット上では、「皇室もしくは天皇家と呼ぶべきだ」「NHKは皇室を貶めた!」などと、批判的な書き込みがあふれている。が、時代考証を担当した東京大学史料編纂所の本郷和人・准教授は反論する。
「清盛の時代は、白河法皇、鳥羽上皇など個人の力が絶大で、天皇家全体を表わす明確な言葉はありませんでした。一方で、この時代に天皇を『王』や『王者』と書いている例は多数見つかります。それ以外に使われるのは『主上』『帝』で、『天皇』はほとんど使われません。そのため『王家』という表現が最も当時の実情に近いと考えられるのです」
中国では「皇帝」が最も位が高く、中国各地や朝鮮など近隣諸国の「王」を従えていると考えられてきた。そのことを反発した人たちが“不敬”だと批判する根拠になっている。
「『王家』という呼び方を批判する方々は、天皇は中国の皇帝と同格だから、『王』では侮辱にあたると主張します。しかし当時の人の感覚ではそうならない。現代よりもはるかに位や身分の上下について敏感だった貴族たちが、天皇を『王』と書いているのです。決して皇室を貶める意図はありません」
※週刊ポスト2012年2月3日号