NO.1937 今回撮影、沖縄4事業者の移籍車両の姿(前編、琉球バス交通・那覇バス編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、沖縄県の一般路線バスは、平成24年度より沖縄県の補助もありまして、上の画像にもありますノンステップバスの新車を大量に現在まで約200台導入しておりまして、その分低床化が進みましたし、古参車両の置き換えにも貢献しております。

 特に、第一交通産業系であります琉球バス交通・那覇バスに関しましては、両社合わせまして30台前後に及ぶ台数を毎年のように導入しておりますし、沖縄バスに関しましても10台前後の導入があっておりまして、そう言った所がより低床化が進んだ要因ではないかとも思います。


 しかし、それでも多く見られますのが、本土事業者からの移籍車でありまして、現在も導入が各社で進んでおります。そう言う事もありまして、昭和時代からの古参車両の置き換えに貢献してもいまして、移籍車両の存在も大きな存在であるとも言えるのではないかとも思います。

 そんな移籍車両も、当初はツーステップバスが多かった訳でありますが、現在はワンステップ・ノンステップと言った低床車両の導入が進んでおります。その背景には、本土事業者によりましては低床車両の廃車が進んでいた事もありまして、第2の車生に沖縄事業者にと言った流れになっているのではないかとも思われます。


 では、今回と次回の2回に分けまして、これまでご紹介しました画像を含めまして今回撮影しました沖縄主要4事業者(琉球バス交通・那覇バス・沖縄バス・東陽バス)の移籍車両をご紹介してまいりますが、今回は第一交通産業系の琉球バス交通・那覇バスの2社に関しましてご紹介してまいります。


 まず、沖縄事業者でご紹介しました移籍車両と言いますと、番外でもご紹介しました、画像の「111高速バス」・「117高速バス」で使用されている車両も最近は移籍車が主となっておりまして、画像の琉球バス交通・那覇バス・沖縄バスの3社に所有しておりますのは京浜急行バスからの移籍車でありまして、これらは羽田空港を中心とした路線に使用されていた車たちでもあります。

 【いずれも三菱KL-MS86MP】

 (琉球バス交通、沖縄200か・939)
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 (沖縄バス、沖縄230あ・379)
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 ここからは琉球バス交通・那覇バスの移籍車両であります。まずは日野車からご紹介しますが、那覇バスに関しましては車番の前に「那覇バス」と記載させていただきます。

 (沖縄200か・576、U-HU2MMAA)~元京浜急行バス
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 (沖縄200か・635、KC-HT2MLCA)~元東急バス
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 (沖縄200か・638、KC-HT2MLCA)~同
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 以上の3台が、今回撮影しましたブルーリボンであります。このうちの・576に関しましては、九州では熊本県内の事業者でも見る事ができるタイプでありますので、ご覧の皆様もご存知の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 尚、ご紹介しておりますように、沖縄県内の事業者ではほとんどが「前乗り前降り」のパターンでありますので、側面の行先表示器はありませんが、前にサボもしくは系統番号で表示されるようになっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。


 (那覇バス、沖縄200か11-47、KL-HU2PREA)~元東急バス
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 上の画像の車は、今回撮影しましたブルーリボンシティでありまして、記載にありますように元東急バスの車であります。この車では、東急時代に見られておりました前乗り中降りのパターンを生かしておりまして、行先表示器も前方に残されておりますし、前払いであります那覇市内の230円均一運賃区間(主に2番系統)におきまして使用されております。


 (沖縄200か・994&・995、KL-HR1JNEE)~元京浜急行バス
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 (沖縄200か・985、KK-HR1JKEE)~元東急バス
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 (沖縄200か・955、KK-HR1JKEE)~元東急バス
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 上の画像の車は、いずれもレインボーHRであります。このうちの・994・995に関しましてはロングタイプでもありますので、定員も多く確保する事ができます。

 一方、画像11~14の2台に関しましては、いずれも東急バスの移籍車でありますが、・955に関しましてはフロントマスクが観光用のマスクとなっております。東急時代は、自由が丘線に入っていたそうでありまして、車体は赤い車体が特徴の車でもありましたが、現在は名護地区のローカル路線で使用されております。


 次にご紹介しますのはいすゞ車であります。いすゞ車は、いすゞバス製造(←IKコーチ・→ジェイバス)・富士重工の架装車が見られておりまして、現在もU-規制車から見られております。

 【富士重工7E・8E架装車】

 (那覇バス、沖縄200か・411、U-LV324L)~元東武バス
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 (那覇バス、沖縄200か・724、 KC-LR333J改)~元国際十王交通(東武グループ)
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 上の画像の車は、富士重工架装の車でありまして、現在7E・8E架装車が存在しております。掲載車両はいずれも東武グループからの移籍車でもありますが、8E架装車の場合、・724にありますように、東武グループの特徴でもあります側面の2つのふたがあるのが大きな特徴でもあるのがわかります。


 【LVキュービック(いすゞバス製造)】

 (那覇バス、沖縄200か・745、KC-LT333J)~元京浜急行バス
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 (那覇バス、沖縄200か・823、KC-LV280N)~元名古屋市交通局
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 (沖縄200か・899、KC-LV280L)~元京浜急行バス
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 上の画像の車は、いずれもLVキュービックでありますが、これらは那覇市内あるいは郊外の路線におきまして活躍しております。

 このうち上の画像の那覇バスの車に関しましては那覇市内の路線で運行されている事もありまして、運賃も230円均一運賃の区間におきまして運行されております。

 また、特筆なのが元名古屋市交通局からの・823でありまして、この車は平成23年に移籍したものでありましたが、移籍当初は那覇空港ランプバスとして運行されておりました。その後、那覇市内の路線に転用されておりまして、こちらも230円の均一運賃区間で活躍しておりまして、特徴としまして中ドア・後ドアまで就いている事、また名古屋市交通局時代の旧局番も残されているのがお分かりいただけるのではないかと思います。

 (S-536が名古屋市営時代の旧局番)
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 (沖縄200か・912、KL-LV280L1)~元東急バス
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 (沖縄200か・921、形式同)~元東急バス
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 この2台は、いずれも東急バスからの移籍車でありますが、いずれもノンステップバスであります。またこの2台はいずれも東急時代は荏原(えばら)営業所に所属していた車でありまして、大井町駅や五反田駅を中心とした路線で活躍していた車たちでもあります。尚、これら車は移籍時には側面行先表示器は設けられておらず、サボ式となっているのが特徴でもあります。


 次にご紹介しますのは日産ディーゼル車であります。日産ディーゼル車はいずれも富士重工7E・8E架装車でありまして、大型車は那覇市内及び郊外、中型車は那覇市郊外や県内のローカル路線で活躍しております。

 (沖縄200か・692、KC-UA460LSN)~元京浜急行バス
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 (沖縄200か・792、KC-UA460HSN)~元東急バス
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 上の画像でご紹介しております2台は、富士重工7E架装の2台でありまして、同じ富士重工7E架装車でも若干異なる部分も見られております。これら車に共通しますのは、側面行先はサボ式となっているのが特徴でもありまして(・692に関しましては他の方の掲載画像を参考)、前乗りの路線で使用されている事が伺わせております。


 (沖縄200か・661、KC-RM211GSN)~元東急バス
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 (沖縄200か・710、 KC-RM211GSN)~元西武バス
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 この2台は、いずれも同形式の2台でありますが、東急バスからの移籍車の場合が黒サッシ、西武バスからの移籍車の場合は銀サッシと、それぞれ前事業者の姿を残しております。また、窓枠も前事業者の特徴を残しておりまして、西武バスからの移籍車であります・710の場合は撤去されました側面行先の跡も残されております。


 そしてご紹介しますのは三菱ふそう車であります。三菱ふそう車では今回エアロスターを収める事ができておりまして、ノンステップバス・ワンステップバスを収める事ができておりました。

 (那覇バス、沖縄200か・800、KC-MP747K)~元東急バス
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 (那覇バス、沖縄200か10-26、KL-MP37JK)~元東急バス
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 画像の車は、いずれも東急バスからの移籍車でありまして、・800が市内向け、10-26が郊外向けで運行されております。それにしても、画像1・2にもありますように、新車でノンステップバスが導入されてはいますが、それとともに移籍車でもノンステップバスが導入されている訳ですので、そう言った事からより低床化が進んでいると言ってもいいかとも思います。


 (那覇バス、沖縄200か・819、三菱KC-MP317M)~元神奈川中央交通
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 この車に関しましては、番外でご紹介しましたように、この車は神奈川中央交通(神奈中)からの移籍車でありまして、神奈中時代に見られておりました、運賃支払いを表します小窓の表示幕がここでは利用されている事がわかります。本当にここで「前払い」表示されている姿を見ましても、かつての姿が偲ばせるのがいいのではないかと思いますね。
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 本当に、この2事業者だけを見ましても、それぞれかつての姿を偲ばせられる部分があるのがいいのではないかとも思います。それでも、側面行先が撤去されまして、サボで表示されている車もある訳ですので、そう言う所が沖縄らしさが出ているのではないかとも思いますね。次回は、残りの2事業者であります沖縄バス・東陽バスもご紹介しますので、次回もご覧になっていただきたいと思います。
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