NO.1938 今回撮影、沖縄4事業者の移籍車両の姿(後編、沖縄バス・東陽バス編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 前回NO.1937より、「沖縄4事業者の移籍車両の姿」と題しまして、沖縄4事業者(琉球バス交通・那覇バス・沖縄バス・東陽バス)の移籍車両の話題をご紹介しておりますが、前編は琉球バス交通・那覇バスの車両に関しましてご紹介しておりました。

 前編でご紹介しました2事業者と言いますと、両事業者とも第一交通産業系の事業者という事で、一部には塗装が共通する車も見られております。

 また、移籍車両も主に東急バス(画像1、沖縄200か・955、KK-HR1JKEE)や京浜急行バス、さらには名古屋市交通局(画像2、沖縄200か・823、KC-LV280N)などと言った事業者からの移籍車が見られておりまして、旧型車両の置き換えや、低床化にも貢献しております。


 さて、今回後編でご紹介しますのは、沖縄バスと東陽バスの移籍車両に関しましてご紹介します。尚、今回沖縄バスは多く移籍車両の姿を収める事ができましたが、東陽バスに関しましてはわずか2台でありました。それでも同じ移籍車両でもある訳ですので、皆様にはまとめてご紹介してまいります。
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 まずご紹介しますのは東陽バスであります。先述のように、東陽バスは日野車2台のみしか収める事ができませんでしたが、それぞれ違った姿を収める事ができましたのでご紹介します。

 (沖縄200か・383、U-HT2MMAA)~元京浜急行バス
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 (沖縄200か・516、U-HT2MPAA)~元千葉内陸バス
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 この2台は、いずれも平成4年式であります。導入も、・383が平成16年、・516が平成18年に移籍導入された車でありますが、形式からもわかりますようにそれぞれ若干な違いを見せておりますし、それぞれが前事業者の特徴を出していると言ってもいいかとも思います。

 尚、・516に関しましては画像にもありますように新塗装となっておりますが、その前は「がんばろう日本」ラッピングを施しておりましたので、そのラッピングが解除しましてからこの新塗装に改まっております。


 次にご紹介しますのは沖縄バスであります。沖縄バスと言いますと、これまでもご紹介しておりますように三菱ふそうの代理店でもあります沖縄ふそうをグループ会社に持っておりますので、車両のほとんどが三菱ふそう車であります。しかも、新車はおろか移籍車両までも三菱ふそうの車で揃える訳でもありますので、どれだけ三菱ふそうを好んでいるかが伺えるのではないかとも思います。

 (沖縄22き・435、U-MP218K)~自社発注トップドア車
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 移籍車両も、最も多いのが神奈川中央交通(神奈中)からの移籍車でありまして、それ以外にも川崎市交通局(川崎市営バス)や京浜急行バスなどからの移籍車も見られておりまして、最近移籍導入車では低床車両の導入が目立ってきております。

 (名護バスターミナルにて)~画像の車は全車移籍車です
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 また、その神奈川中央交通からの移籍車も導入が進んでおります。画像はモノレール車内より見ました沖縄バスの車庫でありますが、よく見ますと画像左に神奈川中央交通の塗装のままの姿を見る事ができます。この後沖縄バスの塗装に塗り替えられる事になる訳ではありますが、それほど導入が進んでいる事が伺える姿ではないかとも思います。
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 では、ここからは各移籍車ごとに皆様にご紹介してまいります。まずは川崎市営バスからの移籍車であります。

 (沖縄200か・308、U-MP218K)
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 (沖縄200か・372、U-MP218K)
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 (沖縄200か・878、KC-MP317K)
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 画像の3台はいずれもエアロスターKでありますが、・308及び・372が平成3年式、・878は平成10年式であります。こうして見ましても、それぞれ違う所も見受けられておりますが、画像9の・308に関しましては移籍時は画像10の・372のような角型フロントランプを装備してもいましたが、後に丸目のフロントランプに改められております。

 尚、後述の車も関係する事になりますが、移籍時期・改造時期によりましては、LED表示器もフルカラー式のものも導入されておりまして、カラーで表示される事で視認性も向上しております。


 次は、横浜市交通局(横浜市営バス)からの移籍車であります。今回は画像のエアロスターM1台(沖縄200か・737、KC-MP717M)を収める事ができましたが、この車はワンステップ車であるとともに、フルカラー式のLED表示器を採用しておりまして、この時は紫の77番の姿が見受けられております。
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 次は、名古屋市交通局(名古屋市営バス)からの移籍車であります。今回はエアロミディ(いずれもKC-MK619J)2台を収める事ができましたが、こちらもいずれもフルカラー式のLED表示器を採用しております。それにしても、このタイプでは・809にありますように側面行先が前部に設けられておりますので、前乗り路線があります沖縄バスにとりましてはまさに適した所ではないかとも思います。

 (沖縄200か・805)
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 (沖縄200か・809)
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 ここまでは公営事業者をご紹介しましたが、ここからは民間事業者をご紹介してまいります。まずは六甲摩耶観光からの移籍車でありますエアロミディ(沖縄200か・991、三菱KK-MJ25HJ)でありますが、この車の場合は本土の地方を中心とした事業者で見られます中乗り前降りのパターン(番外参照)となっておりまして、そう言った事もありまして中ドア右側に行先表示器が設けられております。
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 次は、京阪バスからの移籍車であります。今回はエアロミディ(いずれもU-MK218J)2台を収める事ができましたが、この車に関しましては後ドアタイプとなっておりまして、前面はLED表示器を採用しているものの、側面はサボ式となっているのが特徴でもあります。

 (沖縄200か・523)
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 (沖縄200か・589)
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 次は、京急グループからの移籍車であります。今回はエアロスターM(KC-MP317M)2台を収める事ができましたが、・709が京浜急行バス、・713が羽田京急バスからの移籍車でもあります。これらは、前方に行先表示器が設けられておりますので、先述の名古屋市営バスからの移籍車と同様、前乗りには適していると言ってもいいかとも思います。

 (沖縄200か・709)~元京浜急行バス
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 (沖縄200か・713)~元羽田京急バス
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 そして、現在まで導入が進んでおりますし、かつ導入台数が多い神奈川中央交通(神奈中)からの移籍車であります。今回はエアロミディ・エアロスターMを収めておりました。

 (沖縄200か・611、U-MK218J)
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 上の画像のエアロミディ・611、そして後述のエアロスターの画像をご覧いただきますとわかりますが、前面窓下にあります小窓(運賃幕)は使用されずにそのままとなっているのがわかります。

 そんな同じ沖縄事業者と言いますと、これまでもご紹介しました那覇バスのエアロスター(沖縄200か・819、KC-MP317M)におきまして運賃幕を採用している所が見られておりましたが、沖縄バスでは使用されておりません。やはり、後払いが主でありましても前払いの系統もある訳ですので、わかりやすさを思いますとそのままでも良かったのでは?と思いましたけどね。
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 (運賃幕「前払い」)
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 また、乗車の表示も後述の画像にもありますように黒くなっております。この場合は前乗りが基本でありますが、それがわかりやすくするためにもせめて「入口」・「出口」の表示も出していれば?と思ったのですけどね。


 では、以下はエアロスターMであります。今回はKL-規制(KL-MP35JM)の姿を収める事ができておりました。

 (沖縄200か10-29)
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 (沖縄200か10-54) 
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 (沖縄200か12-33)
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 この3台は、車椅子表示からもわかりますように、いずれもワンステップの低床車両でもあります。また、登録ナンバーが高い事からもわかりますように、移籍しましてそんなにならない事もお分かりいただけるのではないかと思いますが、低床車両の導入が進んでいる事もわかりますし、移籍車を含みます古参車両の置き換えにも貢献している事もわかるのではないでしょうか。


 さて、私は後日ご紹介します乗車券を使いましてバス利用も行っておりまして、今回は沖縄バスにも乗車しておりました。画像が沖縄バスの車の車内(車番不明)でありますが、調べますとメトロ窓・中ドア4枚折戸である事からおそらくは遠州鉄道からの移籍車であるようであります。それにしても、ハイバックシートにかかりますヨレヨレとなっているシートカバーからこの車の古さを感じさせられる所ではありますけどね(実際U-規制車のようです)。
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 今回ご紹介しました2事業者に関しましては、それぞれのメーカー(沖縄・三菱、東陽・日野)が導入されている事もありまして、移籍車両に関しましても事業者に合わせている事がわかります。それにしても、ノンステップ新車大量導入がありましても現在も導入が進んでいる訳ですので、排ガス規制がない分沖縄の地は適しているのではないかとも思います。とにかく、ご紹介しました車・ご紹介しませんでした(収める事ができませんでした)車含めまして、それぞれ元気に第2の車生を歩んでいただきたいと思います。
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