傍目には「ぼーっとしている」と思われるかもしれないけれど、気にするな。
実現したとき、自分がどんなふうで、どう思われていて、自分自身と置かれた環境をどう思うかを具体的に夢想すればいい。
荒唐無稽でもいいし、下品で下世話でもいい。そもそも「下品で下世話」は最初にクリアしているはずだから、可能な限り不可能スレスレの「下品で下世話」を盛り込んでいい。
「ダイエットに成功しちゃったついでに、プールに行ったらオカネモチのイケメンと意気投合して恋に落ちちゃうかも!」とか、「1990年代のMTVの海外ラッパーのPVよろしく、肌も露わなグラマラスガールに囲まれて、べったんべったん、ウッフンウッフン、そういう展開でダナ」とか、そういう下世話であり得なさそうな方がいい。
どうだ。楽しくなってきたか。
それだ。それがリビドーだ。
リビドーを捏造してでもかき集めて、具体的にしろ。
なぁに、言葉にして誰かに言ったり、ブログに書いたりしなければ「猫氏、ちょう下世話。ぷぷぷ!」とか笑われたりしないし、仮にちょっと笑われても「健全に下世話でちょっと安心しちゃった♡ 抱いて♡」ということもあるかもしれない。
とにかく自分以外の誰かの反応なんて気にしていても仕方ないのだ。全知全能でない以上、すべての反応を予測することは不可能なのだから。
とにかく誰に言う必要もないのだから、下世話なイメージをより具体的に膨らませよう。
言葉にしてしまっている僕のことを人々がどんなふうに見ているかは、僕にも分からないので。
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【何をしているの?】
ありもしない、実現もしない夢想を膨らませた挙げ句、ぐふぐふと笑っているキミ。
何をしているの?
と急に醒めたセリフでキミをいぢめたいわけではない。
え。いぢめてほしいの? そうなの。そういうの困るなぁ。
ということではなくて、その完成されたイメージの中で、願望を叶えたときの自分は何をしているだろう。
たとえば「ダイエットに成功して、モテモテになってしまったときのキミ」は、果たしてベッドに寝そべりながらダイエット食品を Amazon で探したりしているだろうか。
それとも休日はサイクリングを楽しんだり、会社帰りにスポーツジムに寄ったりしているだろうか。
食事はどうだろう。何を好んで食べるだろう。自炊? それとも外食? あるいは料理のできるステディの家で同棲している?
MTVのPVよろしく ── 先の例を省略しただけで、MTVのPVのすべてがそうではない ── エッチでセックスのことしか考えてないようなガールに囲まれたときのキミは、いったい、普段何をしていて、どんなことを考えている?
「やっぱりコンドームは薄ければ薄いほどいいよな!」ということだろうか。ベッドで寝そべりながら、精力増強剤を Amazon で探しているだろうか。
それとも真面目に勉強や仕事をして、休日は習いごとをしたり、運動をしたりしているだろうか。
食事はどうしている?
お小遣いの使いかたはどうだろう。
ガールの誰かが「私だけを見て。私だけのものになってほしい」と言ってきたらどうする?
たとえば「クリエータになりたい」としたら、何を作っているだろう。
小説を書いている? アニメータ? イラストレータ? CGクリエイタ? 映画監督? プロダクトデザイナ?
それぞれの人たちは ── つまりそれになったときの自分は ── 普段何をしていると思う?
それがプロならば、学校に通ったりしているわけではないのだと分かるはず。
でもたいていの人は、先に手段を選ぶから「学校に行こう」となる。
ダイエットでも、モテでもいいけれど「どんな手段でそこに到達しよう」と考えてしまう。
それでもいい。それ自体が間違っているとは思わない。
ただしその手段で運良く到達できたとしても、もうその手段は続けられない(場合が多い)。
そこに到達するために使った手段は「そこに到達していない人間のためのもの」だからだ。
モテ続けるとステディなガールやボーイが飽和してしまう。物理的にも精神的にも飽和するので気をつけよう。
また太った状態から痩せることのできたルーチンは、ずっと続けていると不健康になる可能性もある。手軽なものほど落差が急なので気をつけよう。
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目をつむって階段を上り下りすると、最後の段のあとに、足が「かっくん!」となる。
あれに似ている。
ステージが変わったら、同じ事は続けられない。
そのステージで必要なことがすでにできるようになっていないと、ステージに上がることができたとしても、ステージに立ち続けることができない。
(同じ原理で、ステージを降りるときは、降りるための準備ができていないといけない)
だから実現もしないうちから荒唐無稽なくらいのことを丁寧に妄想し続ける必要がある。
たとえばクリエイタは、ぼんやりのんびりwebで動画なんて観ているだろうか。
そんなヒマがあったとして、ただ漫然と観るだろうか。
経営者になりたい人、ミュージシャンになりたい人、エリート公務員になりたい人 ── 。
到達したそのステージで、何を、どんな風に見て、どんな風に感じているだろう。
どんな景色で、どんな人に囲まれて、何をしようとして、何を実現できるだろう。
実現して、そのステージに立ってから変わる人なんて、おそらく居ないのではないかと思う。
普段、自分のしていることが、そのまま自身のステージを作っていく。
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【これを弟子に当てはめるとどうなるか】
観察の範囲において、弟子は当然に僕とは違うイキモノである。
物性も違うし、物理的存在としての肉体も異なるし、ためにそこに宿る精神も異なる。
彼は一人で生きていけるタイプではないし、どちらかといえば寂しがり屋だと思う。
一人暮らしをしたこともないので、日常生活力(家事の実力)は低いだろう。
そういった諸々も含めて、彼は「自分に家族が必要だ」と自覚している。
しかし「どのくらい下世話なイメージを持っているか」は今のところ分からない。
彼の目標はもちろん、結婚して(不満のない程度の)家庭を持つことだろうと(僕は)想像する。
もっと下世話なイメージがどの程度まで非道なものなのかは(僕には)想像できないが、もともと羊のように牧歌的な人間なので奥様を道具扱いするようなことはなく、もっと牧歌的な家庭を作りたいのだろうと(僕は)想像している。
彼はそのための手段として、婚活パーティを探して参加することを2年ほどは続けていると思う。最低でも1年は続けている。
この手段がそもそも正しかったのだろうか。(疑問1)
結婚生活という目標(具体的イメージは不明)のために、その手段として選んだそれは、果たして彼のイメージに適合しているだろうか。
【婚活というゲーム】
婚活パーティというのは僕が(弟子から)聞く範囲において、経済を使って己のステータスを(潜在的にであれ)数値化し、また相手を(潜在的にであれ)数値化し、それぞれの妥協点を探るゲーム行為だと思っている。
「ゲーム」とあえて呼称しているのは、婚活パーティに参加することで人が失うのは、さほど多いわけではない金銭と時間だけだからだ。
このゲームに勝つと人間関係のきっかけ(連絡先の交換など)が手に入る。
場合によってはちょっとした自尊心の上下(選ばれた/選ばれなかった)が手に入るだろう。
仕事のような営利活動ではないから、金銭は手に入らない。
学習を目的としているわけではないから、学ばない奴は最後まで学ばない。
失敗や成功はあるが、現実世界に致命的なダメージを与えたり、決定的かつ具体的な報酬が約束されるわけではない。
ために気安く参加できるともいえる。
大事なことは、弟子が気安く参加できるように、相手のガールもまた気安く参加できること。
また弟子が相手を選ぶように、相手もまた弟子と他を比較して選択するということ。
これまでの成績から考えると、婚活パーティそのもの(マッチング、と呼ぶらしい)に低い確率で成功しても、その先が続かない。
(そもそも結婚生活を送ったことのない僕が考えるのは無理があるかもしれないが、荒唐無稽でも考えなければ始まらない。他の誰かがこの問題を考えてくれることはなさそうだからだ)
この現象にもいくつかのパターンが考えられる。
まずガール(全般)の設定しているハードルが高くて、あるいはボーイ(全般)のステータスが低くて、そもそも「お話にならない」状態なのか。
ボーイ(全般)の中にはステータスの高い個体が存在し、弟子は選択から外されたのか。
また同様に、弟子の設定しているハードルがガール(全般)に対して高すぎないだろうか。
(低かった場合は、もっと成功率が上がっているものと考えられる。低いハードルの是非はともかくとして)
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【考えるのが面倒になってきたし文字数的にも限界があるので結論を導きたい】
前提が(どのようにお互いのハードルとステータスを確認し合うのか、僕にはよく分かっていないのだが)噛み合った場合、連絡先を交換したりすることになるらしい。
そこでデートっぽい交際をしたケースも(旅行の計画を立てたことも)あるようなのだが、牧歌的な彼は、その詳細をなかなかつまびらかにしない。
さすが手取り給与を口外しない男である。僕は昔から、けっこう言ってしまうのだけれど。あんなものはただの数字でしかないのだから。
とにかく彼は最初の交際まで到達しても、最終的にうまくいかない。
上手くいきそうな話があっても最終的に、相手から断られたり、彼が断ってしまったりしている。
過剰な依存(おそらく経済や将来について)をされるのは、彼の描いているイメージには適合しないらしい。
まぁ彼も裕福な家の生まれではないから必然である。共働きは現代社会の結婚生活においてはスタンダードなほうだろう。まれに僕のような独身専業主夫もいるが、ここでは意味不明な日本語については考えず、読み飛ばしてほしい。
では彼はいったいガールに何を求めているのだろう。
もちろん彼は専業主夫希望ではなく、シンプルに「正社員/パートくらいの配偶者の収入を合わせて結婚生活を送りたい」と考えている(これは確認した)。
ガールたちは彼に何を求めていて、また何を求められたくないのだろうか。
時間や空間、金銭的財産はもちろん、人間関係もあるだろう。
たとえば彼は長男で、なおかつ親元で暮らしている。
収入はさほど高くないようだが、堅実なので貯蓄を着々と増やしている。
結婚に前後して2人で暮らすことは可能だろう。
しかし彼の両親は60代後半より以降のはずで、弟もいるが近い将来、介護をすることになる可能性は否定できない。
(彼は ── 僕と正反対で ── 年下かつ未婚のガールを希望している(どうでもいい情報だが僕は可能なら年上/バツ1〜2/子持ちがいいと考えるタイプである)ので、彼女たちからすれば親の介護はもう少し先の未来をイメージしているはずだ。そして可能ならそれは避けたいものだろう)
もちろん介護を終えて両親が死んでしまえば、家などは彼のものになるだろうから、それを財産と考えることは可能だ。もっともそこまで踏み込んだ話を(彼らが)するとも思えないが。
彼は少なくとも子供を作りたいと思っている(これも確認している)。
彼と結婚する場合のデメリットは、このあたりのバランスかもしれない。
仕事と家事と介護と育児はいくらなんでも荷が重い。したことがなければなおさらだろう。
情が移ってからならばこれらのハードルも何とかできると考えられるが、彼らは「正式に付き合い始めてもいない」状態である。
ちょっとアタマのいい(あるいは計算高い)ガールなら、このあたりも加味するだろう。
なにせステータスを数値化して広げた場から選ぶゲームなのだから、それが実生活にシフトする前に危うきに近寄らないくらいの処世術は心得ているはずで、だからこそ「安全なゲーム」という切り口を選んでいるはずなのだ。
結果的にそれが間口を狭めているとしても。
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【結論】
彼のメリットとデメリットを列挙すると以下のようになる。
<メリット>
○ 仕事をしている(安定した収入があるように思える)。
○ 真面目(とても真面目)で誠実。
○ ギャンブルもしないし倹約家なので、内在性の経済的不安要素は少ない。
○ 貯蓄や運用に詳しいので、現状の貯蓄額は多くなくても将来的な不安要素は少ない。
<デメリット>
○ 長男。
○ 親元暮らし。
○ 専業主婦は不可。
○ 変人。あと性格がしつこい。
あ。
これだ。介護とかそういうの関係ないわ。
性格がしつこいせいで結婚できないんだわ、あいつ(謎の断定)。
<安易で一方的な決めつけは良くないと思うのだけれど>