220716

 

 学生バイトが、テストやら何やらで足りないらしく、数日前に頼まれた居酒屋バイト。

 あいにくスケジュールが丸空きのときに限って頼まれる不思議。

 いや、土日はなるべく外出したくないから、予定を入れない傾向がある。

 それにそもそも予定が少ない(少なすぎてスケジュール帳が要らなくなった)。

 結果としては必然なのかもしれない。

 

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 当然ながら、エアコンのある自動車で向かう90分(平日の場合、帰宅ラッシュにぶつかるので120分掛かる)。

 トラックで熱中症に罹ったことが懐かしい。そして奥様(仮想)のドヤ顔。

 ええ、まぁ、奥様(仮想)にご指摘いただき、かつ、買っていただいたおかげで、熱中症に罹ることなく出勤できるわけですけれども。

 2時間て。

 埼玉とか横浜のベッドタウンから通勤しているエリートサラリーマンなの〜? って思ってしまうが僕は無職である。

 実に1年以上のブランク。

 

 1年ぶりなので、ドリンク類の名称とレシピの4割を忘れ、3人の社員のうち1人の名前を、入店まで思い出せなかった。

「363連休ほどいただきました。ありがとうございます」と言いながら準備をするも、今回から僕はタイムカードを押す必要がなくなり、当日現金払いというイレギュラな対応をいただくことになった。

 

 というのも前回(いつだか思い出せない)のとき、2〜3日出勤したものの、いつもどおり駐車場代金を精算しない ── 指定されている有料駐車場の領収証を持って精算できるのだが、僕は滅多に出勤しないため、精算するタイミングがない ── どころか、給与を取りに行くのが面倒なので、僕に声を掛ける店長に「僕の代わりに受け取って、代わりに使っておいてください」と言って、使ってもらったのだ。

 

 今回も間違いなく店長のお小遣いになるはずだったのだが、店長が社長に進言したのか、タイムカードレスの日当制に変わったという様子。もちろん僕だけだろう。むしろ申し訳ない。

 

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 外食に出かける場合、人が対応してくれる店にしか行かないので、ブランクがあっても基本的な対応は問題がない。

 普段の言葉遣いも「丁寧すぎて慇懃無礼」と、婚約した恋人から愚弄されたほどである。

 ちなみに奥様(仮想)のモデルになった、かつての(別の)恋人は、とても丁寧な言葉遣いをして(僕のほうが年下なのだが「猫様」と、敬称付きで呼びかけて)くださっていたので「まぁ、基準は人それぞれだよね」と考えるに留めている。

 

 それでも20代後半くらいまでは「かしこまりました」とか「承ります」とか「恐れ入ります」という言葉がすらすらとは出てこなくて、けっこう練習した。

 ひとりのときに口を動かして練習したりもしたし、頭の中で「あのシーンはかしこまりました、だな」とか復習をしたり。

 

 僕に限ってかは知らないが、慣れないと、うまく言葉を出せない。

 頭の中であれ、独りごちるときに敬語を使うこともたびたびあるため、奥様(仮想)が敬語になってしまうことが多いのだ。

 まぁ奥様(仮想)は我が家の経済主体なので、尚更なのだけれど。

 

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 久しぶりの割に、ホールのバイトがもう一人居てくれたので、難も苦もなく終わる。

 ドリンクのレシピなど、覚えても仕方ないこと ── 次回の出勤が数ヶ月以内にあるわけでも、あってほしいわけでもない ── なので、可能な限り覚える必要のある仕事は他の人に任せ、自然にできること(ハンディPOSの操作だとか、フード/ドリンクの提供など)をしていた。それでも「来てくれて助かった」と言ってもらえるのでまぁ楽しめる。

 

 

 

 ひと言「来なくていいよ」と、せめて言ってくれたらいいのになぁ、と毎回思うのだけれど。

 大人ってむつかしいね(ここ笑うところです)。