新幹線とは…1964年に登場した夢の超特急
新幹線は在来線よりも広い標準軌を踏切がない専用軌道で200km/h以上の高速で走行する日本独自の鉄道です。
いずれの車両も空気抵抗を抑え、騒音を低減を目的として先頭形状は流線型となっています。
東海道・山陽・東北・上越・北陸・九州・北海道と日本全国に張り巡らせており、各地の環境に適応した個性豊かな車両が登場しています。
高速性能に注目されがちな新幹線ですが、定時運行率も群を抜いており年間遅延時間は30秒以下、また営業中に運行側が起因となる乗客死亡事故が発生しておらず、日本一安全な乗り物と言っても過言ではありません。
ビジネスや観光だけではなく、今や通勤・通学に当たり前のように使われています。
1982年に登場、東北・上越新幹線の初代新幹線として活躍し、最後まで活躍を続けたのが10両のK編成です。
他にも16両編成のH編成も過去の記憶として記事にしています。
現在は引退し、大宮の鉄道博物館や新津の鉄道資料館に展示されています。
1994年に東北新幹線にて運転を開始し、初代オール2階建て新幹線として着席率の向上に努めました。
晩年は上越新幹線限定で運用され、引退後の現在は大宮の鉄道博物館に展示されています。
1995年に登場、1997年から東北・長野新幹線(現:北陸新幹線)にて運転を開始し、2001年の八戸延伸開業に合わせて1000番台が登場しています。
JR東日本の標準型車両として幅広く活躍しています。
2023年のダイヤ改正にて運用が大幅に減少し、引退が近づいています。
1995年に登場、1997年に開業した秋田新幹線『こまち』用として活躍しました。
在来線を走行するため車体が通常の車両に比べると一回り小さいのが特徴です。
こまち引退後も増結編成として運用されてきましたが、2021年9月で運行を終了しています。
E6系の増備によって余剰となったE3系0番台を改造した新幹線です。
新幹線初のジョイフルトレインで足湯があるのが特徴でしたが、2022年3月に運行を終了しています。
2008年に登場した山形新幹線『つばさ』用の新幹線です。
当初はシルバーとグリーンの塗装でしたが、2014年から現塗装となっています。
後継E8系による置き換えが発表されています。
1997年に登場した2代目オール2階建て新幹線となります。
2編成連結で定員1,634名の人々を運べるという世界最大の輸送力を誇りましたが、2021年10月をもって運行を終了しています。
現在は新津の鉄道博物館に展示されています。
2009年に登場、2011年より東北新幹線『はやぶさ』として運転を開始しました。
日本最速320km/h運転を行うことができ、東北新幹線の主力車両となります。
同一仕様の車両としてJR北海道仕様の『H5系』も登場しています。
2010年に登場、2013年より秋田新幹線『こまち』用の新幹線として運転を開始しました。
先代E3系と同様一回り小さい車体で、E5系と併結運転を行うことが多く、320km/h運転を行っています。
2013年に登場した北陸新幹線用の新幹線です。
碓氷峠用の抑速ブレーキを装備し、50/60Hzの両電源に対応した車両で理論上は全国どこでも走ることが可能です。
E7系はJR東日本所属、W7系はJR西日本所属、どちらも同一仕様となっています。
2019年からは上越新幹線でも運用されています。
E8系
2024年に登場した山形新幹線『つばさ』用の新幹線です。
E6系をベースとして、最高速度を300km/hへスペックダウンしたものの定員減少を最小限に抑えています。
東北新幹線内ではE5系やまびことの併結運転を行います。
500系(のぞみ)
1996年に登場、1997年に運転を開始したJR西日本の新幹線です。
当時世界最速の300km/h運転を行い、ギネスブックにも登録されました。
2010年2月に16両のW編成は運転を終了し、京都鉄道博物館にはW1編成の1号車が展示されています。
500系(こだま)
2008年から短編成化され、山陽『こだま』専用として活躍しています。
最高速度も抑えられ、往年の高速性能はありませんが、今なお人気の新幹線です。
2001年に登場した『レールスター』の愛称で呼ばれる車両です。
指定席は2+2シートでゆとりのある車内が特徴です。
2005年に登場、2007年に運転を開始した東海道・山陽新幹線の現主力車両です。
2012年には改良型N700A、2019年には後継N700Sが登場しています。
2019年に登場した東海道・山陽新幹線の車両です。
見た目に新しさはありませんが、全席コンセントや乗り心地の向上、大容量バッテリー搭載によって停電時に自走可能など新技術が盛り込まれた令和の新幹線です。
2022年9月に新しく開業した西九州新幹線、それと同時に登場した新幹線です。
66kmしかない新幹線をN700Sの派生型第一弾が走っています。
2011年に登場したN700系の派生型車両です。
山陽・九州新幹線直通用の車両であり、700系7000番台の後継でもあります。
2003年に登場、2004年3月より運転を開始した九州専用の新幹線です。
700系がベースですが内外装とも個性的なデザインになっています。
新幹線の比較
今まで乗ってきた中でどの新幹線が良かったのか順位付けをするのは難しいですが、乗り心地が一番良かったのはE5系です。
N700Sが登場した現在でもE5系の乗り心地は突出しています。
320km/h運転を行う新幹線であることから静粛性の高さや振動の少なさなどスペックが高い新幹線です。
車内の順位付けはグリーン車であればN700S、普通席はN700系7000・8000番台の指定席が一番良いです。
グリーン車は足先が浮いてしまうレッグレストがあまり好きになれず、N700Sは高さ調節可能なフットレストを装備していて、最大限まで倒すと寝れるようなフラット感覚になるシートとのマッチングが抜群です。
普通席は2+2シートの山陽・九州用N700系が座席幅も広く、分割されたクッションが体とフィットするように出来ていて、菜種色の座席や木目調のテーブルなど高級感があります。
新幹線に乗車される際、参考にして頂ければ幸いです。