近鉄特急 アーバンライナーnext 21020系 乗車記 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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大阪~名古屋間には東海道新幹線という強力なライバルがいる中、近鉄は特急『アーバンライナー』で対抗しています。

アーバンライナーは大阪難波を発着するので、目的地によっては新幹線と同じくらいの所要時間で安く移動することができます。

1988年登場当初から専用21000系のみで運行していましたが、更新工事での車両不足を補うため21020系が2003年2月に登場しました。

21020系は置換車両ではないため6両編成2本のみで製造が終了し、愛称は『アーバンライナーnext』となっています。

ちなみに更新工事終了後の21000系は『アーバンライナーplus』と呼ばれています。

一応運用はある程度決められていますが、nextは6両編成かつ4号車が13列(plusは14列)のため、予約する際に見分けることが可能です。

休日運用の大阪難波17:20発を狙って乗車しましたが、検査等で変更となる場合があります。

 

流線型の先頭車にオレンジのライン、前照灯の配置まで21000系と同じでありながら洗練された見た目になっています。

黒い縁取りは独自のもので、近未来感を強めています。

全席禁煙のため、喫煙ルームが設置されています。

 

 

参考。

アーバンライナーplus、21000系。

 

次は車内、レギュラーシートから。

細かい違いはありますが、nextもplusも同一の座席が設置されています。

座席は2+2配列、シートピッチは1,050mmです。

ゆりかごシートと呼ばれるリクライニングすると座面が沈み込む座席が採用されています。

確かに倒れた角度以上に体が水平に近づいた感覚になるのでよく出来ていると思います。

ただし、中央の肘掛けが連動して動くので左右の肘の高さがずれます、動く必要があったのでしょうか。

また中央の肘掛けは2分割されていて凄く細くて短いです、短いのはまだしも分割する必要があったのでしょうか。

 

フットレストは2面展開式というよりも土足禁止面を使うような構造です。

リクライニングしたときの足の置き場になるでしょうが、足が浮かぶほど水平にはなりません。

ゆりかごシート自体は良かったのですが、それ以外の細かい部分でちょっと気になる所が多かったです。

 

以降登場する後継車両では近鉄の担当者も気付いたのか改善策を講じていると聞いたことがあるので、今回は乗りませんでしたが、別の形式にも乗ってみたいです。

 

次はデラックスシート。

座席は1+2配列というよりも夜行バスのような独立3列シート、シートピッチはレギュラーシートと同じ1,050mmです。

こちらも同じくゆりかごシートを採用し、リクライニングは電動で、ノロノロと動きます。

 

フットレストはこちらも2面展開式というよりも土足禁止面を使うような構造です。

レギュラーシートに比べると面の部分が倍になっています。

 

テーブルは肘掛け収納式なのですが展開しても小さいです。

何でこんなに小さいんでしょうか?

 

コンセントは各席1口…ではなく構造上2口設置されています。

2000年台前半の車両としては珍しい装備だったので近鉄に先見の明があったと思います。

 

読書灯がありますが角度は調節することができません。

枕は上下可動させることが可能で、小さいですが程よく柔らかくて快適です。

 

全体的な感想としては1席ずつ独立しているせいか横幅はそんなに広くないです。

シートピッチも狭いので窮屈なように感じました。

 

ところで、レギュラーシートもデラックスシートもそうなんですが、フットレストって必要ですか?

ゆりかごシートで体が倒れた時の足の置き場のためにフットレストがあるのだと思っているのですが、少なくとも身長172cmの私が座った限りではリクライニングを最大にしても足が浮くということはなく、固定式に近いフットレストが足元空間を狭くしている印象しか受けなかったです。

完全に個人差の話になりますが、できれば使わないときは上に跳ね上げてしまうのフットレストのほうが良かったです。

N700系グリーン車もゆりかごシートですが、100mm以上空間が広く、フットレストは上下調節可能でリクライニングも更に深く倒れるので好みのポジションに設定しやすい(その分、料金が高い)ので、国内グリーン車としては一番の完成度だと思っていて、このシートもうまく噛み合えば、良いシートなんだろうなと思えるのでなおさら残念です。

 

近鉄はこのアーバンライナーに新型を投入する予定なので、次期車両に期待しています。

 

ちなみに。

この車両は窓枠部分に傾斜がついているため、小物置きがついています。

大きさに関してはスマホ1つがちょうどすっぽり埋まるくらいです。

nextとplusで内装の数少ない違いなのですが、景観美を求めるならいっそ何もない方が良かったようにも思いますし、これを作るくらいなら傾斜を作らなかったほうが良かったんじゃないかとも思ってしまいます。

 

近鉄特急の各記事はこちらとなります。

 しまかぜ  50000系 

 伊勢志摩ライナー  23000系 

もし良ければ御覧ください。