東武鉄道 スペーシアXに乗りました【前編】 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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スペーシアXとは

東武N100系スペーシアXは100系スペーシアの後継として2023年7月に運転を開始しました。
東の豪華特急の後継ということもあって、この時代には珍しく個室が設定され、計6種類の座席構成となっています。

 

ちなみに『X』にはExperience(体験)、Excellent、Extra、Excitingといった意味が込められているそうです。

それだとスペーシアEXだったのでは

 

6両編成が4編成が製造される予定ですが、2023年7月の運行開始時には2編成が導入され、普段は1編成が運用に就き、浅草~東武日光と浅草~鬼怒川温泉が1往復ずつのダイヤ設定です。

週末や特定日には2編成とも運用に就き、浅草~東武日光がプラス2往復が追加となります。

 

 

 

外観

 

日光東照宮陽明門の胡粉をイメージしたという白色に、黒いラインが入っています。

 

先頭が流線型で展望車になっているところは先代100系を受け継いでいます。

 

1号車と6号車の窓枠は六角形になっており、その間の部分がX上に見えるように工夫されています。

白い車両がホームに停車している姿はインパクト絶大で、一般の利用者が凄い凄いと連呼していたので特別な列車に乗れるんだって期待感を増大させるような見た目です。

 

案内表示はLED…ではなく、交通電業社の液晶ディスプレイ『彩VISION』が使われており、行先や停車駅だけでなく、愛称や車内設備が映像で案内されるなど先進性を感じさせるものです。

特にスペーシアXのロゴマークが表示されるのですが、大型ビジョンに表示すれば、そのまま車両の広告になるのではないかと思うくらいかっこいい動画が流れています。

 

 

レギュラーシート

 

最も座席数が多いレギュラーシートは2+2配置、シートピッチは1,100mmとなっています。


リクライニングさせると沈み込む今どきの機能を有しています。

 

背面テーブルは金属パーツが随所に使われていて、剛性感もあって良いものでした。

肘掛けにもテーブルが収納されており、回転して向かい合わせにしてもドリンクくらいならば置けます。

 

コンセントは背面にあり、スマホを充電しながら使用する際にはちょっと遠いですが、PC使用時には絶妙の場所にあります。

リバティでは肘掛けにあるリクライニングのボタンの隣にあったコンセントがこちらへ移動したのは利用者の声を反映させたのかなと思いますが、この位置にあるのはJR北海道785系くらいで珍しい位置のような気がします。

(JR東日本だとE7系やE353系はもっと下の方に配置されています)

個人的にはスマホをこういったところで充電する際は網ポケットに収納させるので、良い場所にあると思います。

 



設備としてはリバティとほぼ同等ですが、前後間隔は100mm拡大されています。

リバティの方がもっと硬めのシートだったので、同じように見えても改良が施されて、丁度良いクッション性になっています。

ただし、通常のスペーシアの普通車はバブル期に登場したことからJRグリーン車並のクオリティなので、それに比べると寂しいのは同様ですが、一番下のクラスでこの広さは魅力的だと思います。

 

 

プレミアムシート

 

2号車に設定されたプレミアムシートは1+2配置、シートピッチは1,200mmとなっています。


バックシェル型で後ろに干渉しないというこちらも今どきの設備で、座席形状はぶっちゃけ近鉄ひのとりのモケットバージョンといったところです。

 

しかし、こちらはレッグレストが装備されておらず、フットレストも無く、良く言えばスッキリしていますが、簡略版って印象を受けました。

好みの問題もありますが、私はフットレストのサポートがある方が好きなのでちょっと残念に思いました。

(ただ、一般の利用者は両方を乗ってるって方がレアなので私が特殊な人とも言えます)


リクライニングは電動式、読書灯も装備されています。

 

コンセントは肘掛けの下にあり、こちらはオーソドックスな位置です。


肘掛けにテーブルが収納されているのですが、動きが滑らかだなと思ったらダンパーが内蔵されていて取り出しやすかったです。

こういうタイプのテーブルって重かったり、収納する時にバタンと音を立てるものも多いのでこの細かい配慮は素晴らしいところです。

 

1人席が設定されているのでお一人様でも隣に人が来ることを気にせずに利用できるのは良いです。

(なお、午前中の日光行は日差しが当たって暑かったです)
2人の場合だとレギュラーシートでも十分だし、追加料金が高いのでチケットが取れるならば他の設備のほうが良いのかなという気もします。

 

ボックスシート

 

5号車に2ボックスのみ設定された穴場的な区画がボックスシートです。

設備としては1.5人分の幅があるソファーに木製テーブルがあるというシンプルな構成ですが、パーティションが大きくて個室感があります。

また、1室400円と2人で利用すれば追加料金は200円と安めに設定されている一方で、穴場と言ったようにあまり知られていないのか発売直後でも売れ残っていることもチラホラという印象です。

 

後編に続く