東武鉄道 スペーシアXに乗りました【後編】 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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仙台を拠点として、色々な鉄道に乗っていきます。
他にも船や飛行機、レンタカーと活動範囲を拡大中です。
最近はホテルのレビューにも挑戦中です。

前編の続き

 

 

コクピットラウンジ

入口は普通に見えます。

 

天井を見ると窓があります…あるように見えますが、ディスプレイです。

星空になったり青空になったり見ていて飽きないです。

 

この列車の特徴の1つとも言えるのがこのコクピットラウンジです。

 

日光寄り1号車に2人・4人区画が3つずつ、運転席直後に1人区画が2つと定員は少なめです。

ボックス単位での発売なので、他のグループと相席になることはありません。

JR東日本のサフィール踊り子のように予約制の食堂車というわけではなく、はじめから指定席として発売されているのは珍しいです。

(ホーム上で『あのラウンジに行ってみよう』と話している声が聞こえましたが、「そこは指定席なんだわ、でもそう見えるのも無理はないかもしれない」と思っていました。)


背が低いソファーにクッションがあり、赤いふわふわの絨毯が敷いてあり、乗車するとカフェの店員がやってくるという雰囲気はちょっとお高めのホテルの喫茶コーナーみたいに感じます。


六角形の特徴的な窓はやや高い位置にありますが、荷物棚がないせいか天井が高く見えるような工夫が施されており、ソファーの背も低いので景色がよく見える設計でした。


ふと見上げたときの照明がとても芸が細かくて綺麗でした。


1人で座るソファーには下には飲食店でよく見かけるカゴがありますが、2人掛けのソファーには靴を収納できるくらいの隙間しか無いので大きな荷物はデッキのロッカーに置くことを想定して割り切っています。
ICカードで鍵をかけるタイプなので防犯性は高いのです。

コクピットラウンジの利用者にはカフェチケットが配布され、GOENカフェをいつでも利用することが出来ます。

その他の利用者はモバイル端末からオンライン整理券を発行しないと利用できないというかなり面倒な仕組みですが、運転開始から間もないこともあって暫定措置として行っているもので、将来的には変更されるようです。

 

メニューのラインナップはオリジナルのコーヒーやジュースをはじめとして、ビアサーバーがあるように地ビールや地酒などのアルコール、アイスクリームが中心となっており、おつまみが僅かにあるものの弁当やパンなど賞味期限が短いものは取り扱っていないようです。

そう言えば、オリジナルの限定グッズみたいなものもなく、ロゴの入った袋でも無かったです。


浅草発の列車では朝ということもあって、コーヒーを買い求める人も多く、オンライン整理券も早々に無くなったようですが、日光発の列車は時間的にカフェタイムにも遅く夕食や晩酌にも早いので割と暇そうな雰囲気でした。

 

コクピットラウンジの1人席は展望席のように見えますが、運転台が高い位置にあるので座ると

 

 

コクピットスイートとコンパートメント

 

浅草寄り6号車にスペーシアXの最上級設備が集まっています。

利用者以外は入れないように入口で係員が立っていました。

 

コンパートメントは4室、4人用個室ということでスペーシアの後継とも言える設備です。

ソファーはコの字型という不思議な配置、3人ならば座る位置は自ずと決まりそうですが、4人目はどこに座るんでしょうか…と思ってしまいます。

 

 

コクピットスイートは運転席直後に設定された最大7人が利用できる広い空間となっています。

展望席が団体で貸切にできるという贅沢な空間で、プライベートジェットをイメージしているということです。

一点だけ注意点を挙げるならば、浅草行の場合は運転席になることはもちろん、日光・鬼怒川温泉行の場合は車掌室となるため、乗務員が行き来し、完全なプライベート空間にはならないことでしょう。

 

 

全体としての感想・気になる点

気になる点は主に3つあります。

  • プレミアムシートは人の往来が多い

2号車に設定されているプレミアムシートは1号車のGOENカフェの通り道ということもあって、人が頻繁に通ります。
また、お手洗いが2号車と5号車の2箇所のみだったり、途中駅では2号車しかドアを空けなかったり、はたまた整理券を配っているのに列が出来て、2号車のデッキが混雑しているなどプレミアムな空間の割には落ち着かないので、配慮が欲しかったと思います。

 

  • GOENカフェの使い勝手がイマイチ

オンライン整理券のためにわざわざ会員登録が必要かつその上で売店まで買いに行かないと行けないって仕組みは暫定措置にしても面倒だなと思います。

ラウンジで向かい側に座っていたグループ客が『チケットを持って買いに行かないと行けないのね?持ってきてはくれないのね…』と聞いていたように座席までデリバリーする仕組みの方が良いのかなとも思いました。

ただ、時間帯によって利用率が大きく変動していたので難しいところでもあるでしょうが、6号車の個室利用者がわざわざ1号車まで買いに来てくれるかと言えば難しいようにも思います。

 

  • 窓が汚いというかシミになっている
私が乗った列車だけかなと思ったのですが、他の動画などを見てもそうだったので気になった点になるのですが、洗車機で洗った後の泡や洗浄液が斑点状に水垢になっていて、窓が見にくかったです。

 

東武鉄道のフラッグシップトレインとして登場したN100系、スペーシアXは他社のワンランク上の特急列車を凄く意識して作っていると感じました。

座席や設備は近鉄ひのとり、カフェや展望車の構成はしまかぜやJR東日本のE261系、一昔前の小田急ロマンスカーみたいな印象も受けました。

もっと研究してほしかったなぁという気持ちもあれば、まだまだ始まったばかりなのでもっと改良を加えて欲しいという気持ちです。