E257系2000番台とは
2001年に登場したE257系0番台は特急あずさ・かいじとして活躍していましたが、2019年からより高速で走行可能なE353系に置き換えられ、定期運用を失います。
その後、リニューアル改造が施され、2020年から特急踊り子として再デビューし、平日には湘南ライナーから格上げとなった特急湘南にも充当され、東海道線特急として活躍しています。
2000番台は9両編成に改められ、4号車がグリーン車となります。
当初は自由席も設定されていましたが、現在は全車指定席です。
なお、修善寺へ向かう踊り子は房総半島で活躍していた500番台が改造され、2500番台となっており、5両編成のままとなっています。
外観
今までは四角形のパネルを合わせた武田菱のようなカラーパターンでしたが、同時期に登場したE261系サフィール踊り子に合わせたようなペニンシュラブルーへと塗装は変更されています。
ヘッドライトがLEDに変更されタレ目風になったものの前面のLED表示機はそのままで、185系時代と同じロゴマークが表示されます。
塗装が変わった以外は外観に大きな変更は施されていません。
普通車
座席は2+2配置、シートピッチは960mmとなっています。
モケットが変更され、外観のカラーコードと同じような水色の座席です。
ドリンクホルダーや背面テーブルに加えて、窓側にはコンセントが増設されました。
ただし窓側のみなので通路側の人が使うのは難しいでしょう。
荷物棚も水色に塗装されているのですが、前方には何やら気になるボックスが…。
全車指定席にする際、指定席発売状況を確認するランプを増設したのですが、その機器が堂々と客室に設置されています。
いいのか?こんなやっつけで…。
またもう一つ気になったのはリニューアル改造から長いもので4年しか経ってない割には内装材や床材がなんだか汚い。
私が座っていた座席下の床は焦げたような痕があり、以前はテープで欠けた部分が隠されていたのが有名になりましたが改造のクオリティが低い気がします…。
普通列車グリーン車の方が車内が綺麗かもしれない。
噂によるとリニューアル改造期間が短すぎて、作業が最低限に留まってしまったが故にこういう状態になってしまったようなのですが、もう少し丁寧な作業をお願いしたかった感はあります。
グリーン車
座席は2+2配置で、シートピッチは1,160mmとなっています。
コンセントが設置されたこととモケットが普通車と同じようなものになった以外は0番台時代から変わっていません。
最初からグリーン車として作られた区画はまだ良いのですが、もともと半室構造で残り半分は普通車だったのを1両まるまるグリーン車へと改番されています。
その結果、元普通車側のグリーン車に大ハズレ区画が誕生し、悲惨な人が…。
令和に登場した車両かつ特別料金を払ったのに窓枠が合わない座席が発生しています。
いや、これはダメでしょ…。
E653系はグリーン車を作った際、思い切って広大なスペースを確保したのに車窓がウリの東海道線や伊豆急行線で窓側に座って、柱が目の前にあるのはショックだと思います。
0番台時代よりも酷いことを言えば、乗らない方が良いんじゃないかな…。
フリースペース+感想
3号車には引き続きフリースペースが置かれています。
元々はタバコを吸えるスペースだったようですが、今は海側に座れなかった場合に写真を取るのにピッタリなスペースだと思います。
運転席直後は前面展望も楽しめます。
期待値低めに乗車したのですが、その通りでした。
でも意外かもしれませんが、この列車の存在価値って結構あります。
まず東海道線は利用者が多い路線なので着席できないこともしばしば発生し、普通列車グリーン車も自由席なので座れないこともあります。
一方で踊り子や湘南は全席指定なので必ず座れます。
また値段も通常の料金だと安くないですが、割引制度が整っています。
チケットレス特急券は100円引、特急券のみのトクだ値も販売されていて35%割引、また期間限定割引も積極的に行われています。
大人の休日倶楽部パスや繁忙期を除けば割りと乗車率も高くないので時間が合うのであれば、値段も含めて調べてみる価値はあります。
海側を走る特急ということでオススメのA席になりますが、海は小田原を過ぎないと見えてきません。
午前中はA席に日が当たるのでゆったり目的地まで寝ようと思っている方はD席の方が良いです。