JR東日本 つがる E751系に乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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  E751系とは

2000年3月に盛岡~青森間を結ぶ特急『スーパーはつかり』として運転を開始したのがE751系です。

E653系をベースとして耐寒性能を高め、青函トンネル走行のための準備工事が施されていました。

2002年12月に東北新幹線が八戸まで開業、『つがる』として八戸~弘前間へ区間を変えて、2010年12月まで運行されます。

現在の形になったのは2011年4月からで、青森~秋田間を『つがる』として走ってます。

 

元々は6両編成3本が製造され、2011年4月には4両編成に短縮されてしまい、たった12両しかないため量産形式としてはJR最小勢力の特急形式となります。

 

最高速度は130km/h、ただし現区間ではそこまでスピードを出すことはできません。

青函トンネル内では140km/h運転を想定していたようです。

 

  外観

新幹線接続特急という役目から貫通型の先頭車にするのかなと思いきや、485系の流れを汲んで非貫通型なので見た目は精悍で結構かっこいいです。

 

E653系よりも高い位置にライトが配置されますが、側面から見ると色違いと言っても分からないくらいによく似ています。

 

2006年からはスカートの形状変更が行われており、頑丈になったようには見えますが、上記画像にあるデビュー当時の方がカッコよかったです。

 

 

  普通車

座席配列は2+2、シートピッチは910mmです。

座席背面の大半がFRPパーツで覆われているのですが、頑丈かつきちんと整備されているのか割れたり壊れたりはしていなかったです。

 

しかし、見た目には高級感がないのは残念なところです。

窓枠や背面のテーブルが滑りやすいせいか滑りにくくするためのシールを貼っていて、所々剥がれているので見た目にはちょっとイマイチです。

 

背面にゴムバンドが付いていますが、ペットボトルは固定できますが、網ポケットに比べると機能性は落ちます。

 

足元は910mmなので高速バスみたいな雰囲気で狭いです。

座席を支えている支柱がやや通路側に寄っているため、通路側に座ると足が当たります。

 

この時代ではお馴染みの座席スライド機構があります。

 

1つだけ、肘掛けは合皮が貼ってあるのは好印象です。

今どきの車両と違い、コンセントはありませんが、特急列車として最低限の設備は整えてあると思います。

 

 

  グリーン車

座席配列は2+2、シートピッチは1,160mmとなっています。

E3系やE257系の座席とほぼ同じで、E3系との違いは肘掛けに収納式テーブルが無いことくらいです。

八戸発着つがる時代の画像を引っ張り出してきましたが、現在も特に変わった部分は無いようです。

 

座席は半室グリーンのため、16席しかありません。

フットレストや読書灯などそれらしい設備はあり、座り心地は悪くはないのですが、2人が座ると少し窮屈に感じます。

それでも普通席はシートピッチが窮屈なので敢えて選ぶのも悪くはないのかなと思う程度のおすすめ度です。

 

 

  思い出

実は2000年3月の営業運転開始前に先立って、親が応募した試乗会に当選し、初めて乗った思い出深い車両でもあります。

 

当時のスーパーはつかりは青森と盛岡を2時間を切る最速達列車が設定され、区間によっては表定速度が100km/hを超えるくらい速く、新幹線に接続する花形の列車でした。

 

はつかり時代に相棒だった485系3000番台は新車と変わらないくらいにリニューアルが施されていたため東北本線の特急は高いクオリティで構成されており、また583系が代走に入るくらい繁忙期の需要は高く、E751系も量産されるのかと思っていました。

 

しかし、ベースが北関東を走る列車だったせいなのか耐雪性能が低かったようで、冬になると結構故障して485系が代走していました。

2002年に新幹線が八戸発着になって、新生白鳥としてようやく函館へ向かうのかなと思いきや、485系が引き続き充当され、新青森まで開業した時にはJR北海道789系がメインとなり、ひっそりと表舞台から消えていきました。

 

 

 

現状、3編成しかないことから1日たったの2往復しか設定されていません。

また利用状況を見る限りだと青森~弘前間こそ乗車率は高いですが、弘前以南は空いています。

このままだと後継車両が製造されないまま、青森県から特急が消えてしまうのではないかと思うと何とも寂しくなりそうです。