JR北海道 789系0番台 ライラックに乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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  789系とは

789系は2002年12月に東北新幹線八戸延伸開業に合わせて、八戸と函館を結ぶ特急『スーパー白鳥』としてデビューしましたが、新幹線延伸が進むにつれて2016年3月には一旦その役目を終えました。

その後、2017年3月からは札幌~旭川間の特急『ライラック』として再び運行を開始しています。

 

札幌~旭川間では789系0番台の『ライラック』と789系1000番台の『カムイ』で2種類の列車が運行されています。

同じ789系なのですが、カラーリング以外にも

・カムイ5両、ライラックは6両編成

・カムイは普通車のみ(uシートあり)、ライラックはグリーン車あり

と車内レイアウトが全く異なることから別運用しています。

指定席は『カムイ』の方がシートピッチが少し広めに作られているグレードアップ車なのでお得です。

 

(情報更新を行い、手直しをして再アップしています)

 

  外観

 

キハ261系基本番台とよく似た見た目で、その電車版と言っても差し支えないものになっています。

 

ライラックとして運行されるようになってからはロゴの変更と愛称表示がフルカラーLEDに交換されています。

 

このロゴは編成ごとバラバラ、前後左右4箇所全て異なるデザインというこだわりぶりで乗るごとに撮影していってコレクションできるレベルです。

 

 

  グリーン車

 

座席は1+2配置、シートピッチは1,145mmとなっています。

キハ261系そっくりで、白鳥時代から手を加えられている部分はなく、横3席5列15人の半室グリーンのままです。

革は使い込んでいくうちに味が出るということを聞いたことがありますが、ちょっと古くなってきたなって感はあります。

でもボロボロになっているわけではなく、きちんと手入れはされているように思います。

一般家庭の革ソファーだとガムテープで補修してる人を見かけますが、流石にそういった手抜きは無いです。

一応、コンセントがあるのですが、窓側専用だと思った方が良いでしょう。

2002年の車両でコンセントが最初からあるのも珍しいです。

 

テーブルは肘掛けに内蔵されていて、2面展開式です。

ヘッドレストは大型で、高さ調整に加えて、左右を折り曲げて頭を支えるような機構がついています。

これはキハ261系にはなかった機能です。

札幌から旭川までは1時間半なのでそれだけではな勿体無いくらい立派な座席ですし、旭川から網走や稚内方面の特急のグリーン車に乗り換えても格が落ちたなと感じることはないでしょう。

 

ドリチソさんが2021年に乗車した動画がアップされていましたので、引用させて頂きます。

 

機器更新のタイミングなのか経年劣化なのか編成によっては最近増備されたキハ261系に採用されている布モケットのタイプに交換されているものもあります。

 

キハ261系のものと間違え探しをすると元からあったので座席にコンセントが内蔵されていないのと読書灯とそのスイッチがありません。

 

元から天井に設置されているので付ける必要がなかったようです。

 

N700系のグリーン車風の座席になっており、フットレストが上下稼働する機能は似ているなと思います。

 

革張りも良いのですが、こちらも大型で掛け心地もよいので甲乙つけがたいです。

  普通車

座席は2+2配置、シートピッチは960mmとなっています。

こちらもキハ261系とほぼ同じで、白鳥時代と変わらないです。

ほとんどは赤か緑基調のモケットなのですが、不規則に青基調のモケットが混じっています。

色が違うことは整備性の云々にはそれほど影響しないのかなと邪推しています。

真ん中の肘掛けが幅が広くなっているのが良いところです。

 

こちらも更新とともに1000番台と同じにモケットに張り替えられたものが登場しています。

特筆するところは無い普通の車内なのが更にさっぱりしてしまった感じがします。

 

チケットホルダーの位置が変更されています。

 

1号車のグリーン車では無いもう1つの半室部分普通車にのみコンセントが窓側に設置されています。

ここは指定席なので指名買いするのもありです。

ちょっと古い車両なので仕方ないのですが、せめて指定席になるところは全てコンセントがあると嬉しいところです。

 

  その他

デッキに携帯電話スペースがあるのは良いです。

 

安全上の問題で貫通部分の展望スペースに行くことはできません。

トラックと衝突したときに危険なので行けないのは分かりますが、せめて後展望だけでも行けると良いと思うのですがどうでしょうか…。

 

北海道でディーゼル特急に慣れると789系は元々青函特急として設計されているため、気密性や高速で走ることを前提に作っているせいか本州の電車特急よりも車内が静かです。

札幌~旭川間は利用客も多く、線形も良いことから高速性能を生かしてしばらくは活躍するものと思いますが、冬場は結構故障することが多いらしく、登場から20年経つことからもう少しテコ入れした方が良いのかなという気がします。

JR北海道は鹿との衝突や単線が多いことから全体的に遅れがちのことが多いですが、函館本線は複線電化にも関わらずタイトなダイヤグラムになっているせいなのか数分遅れるのが恒常化しているので、利用する際はギリギリの乗り換えをしないように気をつけてください。