山形新幹線 とれいゆつばさ E3系700番台 乗車記 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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E6系の増備によってE3系の初期車は廃車となりましたが、車齢が若い後期増備車はE3系700番台『とれいゆつばさ』として生まれ変わりました。

新幹線初のリゾート新幹線として、鉄道車両としては非常に珍しい足湯があります。

またバーカウンターが設置され、座席もグループ利用を想定したボックスシートが設置されました。

運行区間は福島~新庄、土日祝日を中心に1往復が運転されています。

 

  • 外観

つばさ旧塗装に使われていたグリーンも生かしつつ、曲線を多用した伸びやかなラインが描かれています。

デザイナーはJR東日本ではお馴染みの奥山清行氏。

通常のつばさをこちらのデザインに変更した方が良かったのではないかと思うほど、良いセンスだと思います。

ロゴも専用のものが使われています。

 

  • 車内、6両編成のうち11号車から。

座席配列は2+2、シートピッチは1,160mmとなっています。

元はグリーン車だった区画ですが、現在は普通車となっています。

座席はグリーン車時代そのままとなっており、乗り得な区画になりました。

変わった部分は個人的に気づいたのものでは座席番号のシールくらいでしょうか。

グリーン車としては低グレードの車両でしたが、普通車としてみればハイグレードになりました。

 

  • 次は12~14号車。

2人用と4人用のお座敷風ボックスシートが設置されました。

畳と座布団、半分に折り畳める固定式のテーブルがあります。

指定券を販売する際、アルファベットの当て方が独特で、4人席はA〜D席、2人席はE・F席で、2階建て新幹線以来の珍しいF席が存在します。

きっぷを買う際の注意点として、進行方向に向かって座りたいのであれば、新庄行きの場合はABE席、福島行きの場合はCDF席を買うようにしましょう。

インターネット予約『えきねっと』でも駅の券売機でもシートマップの確認が出来ず、列のみ指定することができます。

足元のスペースは非常に広く作られており、その点だけは評価できるのですが、背もたれがほぼ垂直で、肘掛けも無く、ただ広いだけで落ち着かないです。

ぶっちゃけ、11号車の方が良いです。

 

  • この列車の最大の特徴の足湯

足湯は16号車にあります。

びゅう商品であれば事前に予約することが可能ですが、当日券380円は15号車のラウンジにて販売しています。

入口のアプローチを入っていくと係員の人にオリジナルタオルと靴を入れるビニール袋を渡され、まずは靴を脱ぎます。

浴槽は2つあって、1つの浴槽には4人が入れます。

もちろん温泉ではなく、普通のお湯で、車内は塩素の臭いがします。

どちらかと言えば、温水プールみたいな感じでしょうか。

 

浴槽には返しが付いているので、お湯は溢れることはありませんが、ブレーキを掛けるごとに動くので見ていてちょっとドキドキします。

 

ブラインドはすだれ状のものに交換されていて、下げても窓の外が見えます。

1回の利用時間は15分、予約に余裕があれば時間を指定することも可能です。

オリジナルタオルがもらえて380円なので、割高な印象はありません。

流れる景色を見ながらお湯に入るというのも中々良いものだと思いました。

 

  • 15号車のラウンジ。

湯上がりラウンジという名前で飲み物やおつまみが販売されています。

特に山形の地酒やワインが目玉商品で、ショットバーのように売られています。

他にもサクランボのジュースや米沢牛をつかったジャーキー、ラズベリティーなどお酒が呑めない人でも楽しめる商品が販売されています。

 

畳が敷かれたフリースペースも用意されていて、温泉らしい演出です。

大人数ならばここで宴会をするのも悪くないと思います。

 

 

  • 最後に

今回とれいゆに乗ったのはGW期間中で、暦の上でも祝日でしたが、車内はガラガラ。

13号車にいたっては誰も座ってないような有様でした。

登場からだいぶ時間も経っているので、そこそこ知名度はあると思いますが、運行区間がイマイチだと思います。

あと、JR東日本がこの列車に対してやる気があんまり無いように感じます。

新庄~福島間には大きな都市は存在しませんので、仙台までか大宮までは運行しないと利用しづらいと思います。