九州新幹線 800系に乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

仙台を拠点として、色々な鉄道に乗っていきます。
他にも船や飛行機、レンタカーと活動範囲を拡大中です。
最近はホテルのレビューにも挑戦中です。

 

  800系とは

800系は2004年3月に九州新幹線が新八代~鹿児島中央間で部分開業した時に登場したJR九州初の新幹線です。

基本構造は700系がベースとなっていますが、デザインはお馴染みの水戸岡鋭治さんが担当し、見た目も中身も別物と言えるものとなっています。

なお、車内放送のチャイムは元カシオペアの向谷実さんが担当し、随所に独自性が光ります。

 

最高速度は260km/h、6両編成で全車普通車、九州の急な勾配に対応するため全電動車です。

開業当初は5編成、2005年に1本、2009年に内外装ともにマイナーチェンジを行った新800系(1000・2000番台)が3本が投入され、9本が製造されましたが、2016年の熊本地震でU005編成が脱線し2018年に廃車となっています。

 

運用は九州専用であり、山陽新幹線への乗り入れは行っていません。

 

(情報更新を行い、手直しをして再アップしています)

 

  外観

 

先頭連結器の部分に若干700系の面影が残る程度ですが前述の通り全く別物で、縦三連の前照灯が特徴です。

白地に赤いラインは初期783系やJR九州N700Sと言った記念すべきJR九州最初の列車でよく採用されるカラーリングで、JR九州の企業ロゴの色をそのまま使っています。

開業当初は新八代での乗り換えが発生したため、号車番号が非常に大きく表記され、のちの列車でもよく見かけられる手法です。

 

開業時は全列車名がつばめだったため、大きく文字が表記されていました。

2011年の全線開業ではさくらにも投入されることから紛らわしいため前写真のようなつばめ翔ぶのロゴとなっています。

当時のJR九州の石原進社長の揮毫によるものですが、N700Sでもかもめと揮毫ロゴが復活しています。


 

2009年に増備された編成はヘッドライドの形状が変わったり赤のラインがカーブしていたりと若干見た目にも変化があります。

 

 

  車内

デッキは黒基調のパネルに、赤いドアでとてもシックな雰囲気です。

ただし、九州新幹線はトンネルが多いため、ちょっと暗い気がします。

洗面所は八代のい草を使った縄暖簾が設置され、室内を含めて和のテイストに演出されています。

床もタイル調のもので、無機質さは感じないと思います。

 

  0番台座席

座席は2+2配置、シートピッチは1,040mmとなります。

2+3が一般的な新幹線と比べるとゆとりのある配置となっています。

座席色は3種類ありますが、すべて西陣織のモケットで1・4号車が緑青、2・6号車が瑠璃色、3・5号車が古代漆色、組み合わされる木もそれぞれ異なっています。

空調の吹き出し口は700系と同じもので、数少ない共通性の分かるパーツです。

やや古い世代なのでコンセントは基本ありませんが(車端部のみある)、窓が最新型に比べると大きいです。

 

テーブルは中央の肘掛けに内蔵されています。

比較的短い種別に投入されることが多いとはいえ、ちょっと小さいです。

 

ブラインドは木製で、簾のようになっているのですが、下げても外が見えるので私は好きです。

 

背もたれが高く、プライバシー性はかなり高いように見えますが、座席の間に大きく隙間が出来ているのでリクライニングを倒すと後席スペースが見えてしまいます(苦笑)

クッションが薄いってほどじゃないのですが、N700の方が人間工学的なものなのかどうなのかフィット感にやや欠けるような気がして、デザイン重視なのかなと思います。

 

  1000番台・2000番台の座席

増備車である1000番台・2000番台は6両全て座席が異なるという気合が入った特別仕様車です。

西陣織を引き続き採用したものもあれば、ツイードやゴブランもあれば、革張りの座席もあります。

なお、革張りは2号車の自由席なので万人受けしないんじゃないかとも思いましたが、885系のような強烈な革の匂いしなかったです。

 

こちらは個性的なものがより強烈になっているので当たればラッキーと言った感じではないでしょうか。

 

なお、一部金箔貼りの壁面になっているなどやりたい放題です(笑)

ちょっと削ったような跡があるのは気のせいでしょうか?(苦笑)

 

九州新幹線は800系に乗るのが醍醐味とも言えるほど面白い車両です。

新幹線の車内はどちらかと言うと環境に配慮して軽量化を意識したものが多く、面白みにやや欠けますが、木がふんだんに使われていて、西陣織などの豪華なシートという異色の存在はこれだけでも観光列車に匹敵するインパクトだと思います。

N700で直通してくるのも良いですが、九州へ来たらほぼ観光列車の800系を狙ってみてください。