特急『スーパーはくと』HOT7000系に乗ってました(2011年) | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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東京からはもちろん、関西からも遠い鳥取県。

しかし1994年12月、兵庫県上郡から鳥取県智頭まで第三セクター智頭急行智頭線が開業し、同時に運転を開始したのが、HOT7000系気動車、特急『スーパーはくと』となります。

最高速度は130km/h、コマツ製の強力なディーゼルエンジンを搭載したのに加え、制御付き振り子式を採用し、大阪~鳥取間を2時間半で結びます。

運転区間は京都・大阪~鳥取・倉吉、姫路では山陽新幹線と接続し、都内から鳥取市内へ向かう最速ルートになっています。

JR四国の2000系をベースとしていて、もっと言えば2000系の成功があったからこそ登場した車両です。

編成は5両編成が基本で、増結用3両編成があります。

HOTは兵庫・大阪・鳥取の3県をローマ字読みにした際の頭文字になります。

将来的な置き換えが発表されており、次期新型車両の開発が始まっています。

 

まずは外観。

智頭急行のイメージカラーの青を基調にしたステンレス製の車両です。

先頭車はこの非貫通タイプと貫通タイプがあります。

流線型で在来線としてはかっこいい車両です。

後発で智頭急行へ乗り入れるキハ187系が登場していますが、あまりにも平面な断面によってトンネル微気圧波による騒音が発生するというちょっとした不具合が出ているので、流線型の先頭車も意味があるものとなっています。

JR西日本の区間を多く走りますが、あくまでも智頭急行所属車です。

 

 

次は車内、普通車から。

座席は2+2配列、シートピッチは980mmとなっています。

681系とほぼ同じ、JR四国8000系指定席風、新幹線100系風の3種類が存在します。

ただし、2007年のリニューアル時の車内であって、2016年に再度リニューアルしているため、100系タイプは残っているかどうか不明です(数は少なくなっている模様)。

681系タイプは西日本ではどこにでも存在しています。

背面テーブルにフットレストバーというのは共通です。

 

8000系そっくりなタイプには木目パネルがたくさん使われていて、触り心地が良いです。

布製のドリンクホルダーが付いていますが、フットレストバーを使う時に蹴ってしまいそうで、使い勝手はちょっと微妙なのではないかと思いました。

指定席中心にあたるちょっとグレードアップした席のようですが、増解結が容易な気動車なので自由席でも使われます。

 

100系風の座席は最も初期から存在しています。

振り子式車両ということで大きな手すりがついています。

2016年の再リニューアルでは窓側コンセントの増設、車内の案内表示器のフルカラーLED化が行われています。

 

次はグリーン車。

座席は1+2配列、シートピッチは1,160mmとなっています。

こちらも100系グランドひかりで使われていたもの同じタイプで重厚感があります。

後期増備車では683系とほぼ同じものも存在しているようです。

大柄の座席なんですが、改造される度に付帯設備が貧相になっています。

当初はオーディオサービスが展開されていましたが、2007年のリニューアルを期に廃止。

オーディオ設備はスマートフォンや携帯音楽プレーヤーの発達もあるのでしょうがないと思います。

ただ、2016年リニューアルではフットレストが消えてしまった車両も存在するというお粗末なことになっているようです。

1人席は当初から窓側にコンセントがありましたが、2人席側にも窓側コンセントが増設されています。

段々グレードが下がっているちょっと残念なグリーン車です。

 

車両運用上、非貫通型の先頭車が必ず来るとは限りませんが、最前列の展望席は遮るものが非常に少なく、見晴らしは抜群です。