東北新幹線 200系 K編成リニューアル車 乗車記 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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  200系リニューアル車とは

今は懐かしい200系、最後まで存在したK編成リニューアル車を紹介します。

200系は1982年6月、東北新幹線開業と同時に運転を開始しました。

見た目こそ元祖新幹線0系の色違いのように見えますが、雪の多い地域を走ることから雪をかき分けるスノープラウを装備し、床下はボディーマウント構造を採用するなど様々な雪対策が施されました。

K編成は山形新幹線400系と併結用として、1992年に8両編成で他の車両を組み替えて登場しました。

1998年11月には12両のF編成がK編成へ転換し、同時に既存のK編成とともに10両編成へとなりました。

1999年2月には10年ほどの使用を考慮し、K編成リニューアル車が登場しました。

主な見た目の変更点としては

  • カラーリング変更
  • 運転席周りの窓ガラスが曲面形状へと変更
  • 行先表示がLED化

他にも座席の取替や案内表示の設置など、新型車両と遜色ないほどの改良が施されました。

2004年10月23日に発生した新潟県中越地震では営業運転中の新幹線としては初めて脱線事故が発生、10両中8両が脱線したものの死者・負傷者は0人と改めて新幹線の安全性を証明しました。

2007年5月、K47編成が白とグリーンのオリジナル塗装に復元され、6月には東北新幹線開業25周年記念号、11月には上越新幹線開業25周年記念号が運行、2012年には25周年時と同様に30周年記念号が運行されました。

700両が製造された200系でしたが、E2系や2011年春より登場したE5系の増備により徐々に運用を離脱する車両が発生し、2013年3月15日に定期運用を終了、同年4月14日のさよなら運転を最後に引退しています。

 

  外観

丸い団子状の鼻に高運転台が特徴的な200系です。

現代の新幹線に比べると機器が占める割合が多く、車体が重そうに見えます。

新幹線と言えば、駅のアイコンでも長らく使用されてきたことからこの車両のイメージはまだまだ消えません。

愛嬌のある落ち着いた顔のようにも感じられました。

 

  緑と白の200系

前述の通り、2007年からオリジナル塗装のタイプが登場しました。

ただ、運転台周りの曲面ガラスに変更されたため、オリジナルに比べると違和感があります。

それでも側面は200系そのもので、多くの人がカメラを向けていました。

 

  200系とE5系

引退直前で運用が少なくなった200系と、運用が開始したばかりで数本のみ運用のE5系の一コマです。

同じ新幹線とは思えないくらいの形状の違いですが、最高速度270km/h以上の新型車両が走る中、最後まで200系は駆け抜けました。

 

  普通車

座席配列は2+3、シートピッチは980mmとなっています。

リニューアル車はE4系と同じ座席に交換され、掛け心地もE4系と同じです。

製造年数が長く、何度も組み換えが行われていることから様々な座席が存在し、従来のリクライニングシートのモケットを張り替えただけの座席も存在しました。

例えば7号車は全編成がモケットを張り替えただけで、リニューアル前から回転リクライニングシートに交換されていました。

それでも、簡易リクライニングシートを採用し、座席が回転せず進行方向が固定されていたものは全てこの座席に交換されていました。

200系は重心が高いことから窓の位置がE2系に比べるとやや高いところにありました。

加速はゆったりで、車体は重そうな感じがあり、それに比して揺れが少ない…ということもなく、頑張って走行しているように感じられました。

 

  グリーン車

座席配列は2+2、シートピッチは1,160mmとなっています。

リニューアル車はE4系と同じ座席に交換され、掛け心地もE2系と同じです。

リニューアル前の座席がザ・国鉄という感じでとても良かった記憶があります。

肘掛けにリネンが掛けられていて、フットレストは3段階調節できるタイプでした。

重厚感があるという言葉はよく使いますが、まさに重厚な座席でした。

 

  鉄道博物館の200系

鉄道博物館には200系が保存・展示されていますが、こちらもK編成となります。

このK31編成はK編成としてはリニューアルが施されず廃車となる予定でしたが、2004年の中越沖地震によってK25編成が廃車となり、こちらの廃車が先延ばしとなり、最後までオリジナル状態を保って運用された車両となります。

展示車に搭載されているのは後に回転リクライニングシートへ交換されたものです。

当時、980mmで3列側の座席を回転させるはスペース的に非常に苦労したようで、結局C席通路側の肘掛けとA席窓側の肘掛けは土台に固定となり、残りの部分を回転させることでその問題を解消しています。

屋内があることから車体はそれほど痛んでいませんが、車内は常時公開されていることから肘掛け部分や網ポケットの部分の痛みが非常に進んでいます、大切に扱ってあげてください。

機械の動作確認のために連結器の実演が行われたり運転席の公開が行われたりしています。

 

  新津の200系

新潟県の新津にも200系リニューアル車が展示されており、まだまだ会うことは可能です。