上越新幹線 Max E4系に乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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  E4系とは

1997年12月、東北新幹線にて運転を開始した全車2階建て新幹線がE4系です。
列車名には必ず「Max」という愛称が使われ、時刻表や各種案内にも表記されていました。
8両編成で座席定員は817名、最高速度は240km/hとやや遅い新幹線でしたが、、2編成併結16両では1634名となり、世界最大級の輸送力を誇っていました。
両先頭車に自動併結装置を搭載し、E4系同士の併結だけではなく、2012年9月まで山形新幹線との併結運転もおこなっていました。

 

2021年10月で運転を終了し、現在は新津の鉄道博物館に保存車があります。

 

  外観(2014年以降)

 

2014年からはカラーリング変更が実施され、朱鷺色の帯に変更されています。

先頭車はユニークな形状をしており、長い鼻はカモノハシのように見えます。

駅に停車すると全高が高いことから存在感は抜群です。
号車案内はペイントやシールではなく、デジタル表示になっているのも特徴です。

 

上越新幹線に運用が限定されたので佐渡島の朱鷺が羽ばたくロゴです。

当初はシールになっていましたが、編成によっては塗装タイプになっていきました。

 

  外観(東北運用時代)

 

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旧塗装のロゴはMaxの表記が前面に出ていました。Maxとは「Malti Amenity Experess」の略で、様々な場面で快適性を提供する新幹線と言ったところでしょうか。

 

  普通車【4~6(12~14)号車の2階】

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座席は2+3配置、シートピッチは980mmとなっています。

新幹線で座面スライドが採用されたのはこのE4系からですが、リクライニングも座面スライドもボタンの色が同じでした。
窓は2列1枚のワイドなものになっています。
座席の柄が幾何学的で、布製なのですが合皮のようなツルツルとした生地になっています。

普通列車の2階建てグリーン車とは違って、荷物棚が確保されています。
コンセントやフリーWi-Fiの設備はありません。

 

  普通車【4~6(12~14)号車の1階】

2階と色違いだったもののデザインは芸術的な雰囲気でした。

 

  眺望


2階席は防音壁に邪魔されず、遠くまで見渡すことが出来ました。

天井は低いので圧迫感は感じますが、それは1階席も同じです。

1階席で見えるのは防音壁だけで、駅ではちょうどホームの床面と同じ高さになります。
指定・自由席ともに2階席から席が埋まっていくので、混雑時以外は1階席の方が空いていることが多いです。

残念ながら上越新幹線はトンネルが多いため、1階だからといってそれほど損した気分にはならないと思います。

ゆったりと座ったり、友達と談笑して景色を見ないときには1階席でも良いと思います。

 

  普通席【1~3(9~11)号車の2階】


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座席は3+3配置、シートピッチは980mmとなっています。
鉄道車両としては珍しい『F席』が存在し、横に6人座ることが出来ました。
リクライニングできないため、最初から少し角度がついています。

回転クロスシートではありますが、足で踏むペダルを使うのではなく、背面を強く押すことで動いたり、肘掛けは一緒に連動して動かなかったりと珍しい機構です。

意外にも肘掛けにはビニールが張ってあります。
 

通勤・通学ラッシュ時に自由席の着席率を上げるための詰め込み仕様ということもあって評判はよくありませんでした。

ただし、眺望が良いので2階席から座席は埋まっていき、意外と人が乗っている印象を受けました。

 

列車によっては4号車にも自由席が設定されることがあり、自由席の2階を狙うならばそこをいつも狙っていました。

  平屋席



床下部分も客室があるため、機器の関係上、平屋席もありました。

階段の乗り降りの必要もなく、防音壁に邪魔されず外を見ることが出来るので、2階席ではなくここを狙うこともありました。

 

 

  グリーン車

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座席は2+2配置、シートピッチは1,160mmとなっています。
標準的な数値なのですが、車内全体が座席が大きいせいか圧迫感があります。
当時の鉄道車両では珍しく、レッグレストを装備しています。
中央の肘掛け下付近にある黒いレバーを使う手動式で、上に3段階まで持ち上げるタイプで、一番上まで上げるとストッパーが解除され、一番下へ戻せます。
肘掛けは布張りで、触り心地が良いです。
フットレストは無く、代わりにバーが設置されています。

車端にはオットマンがあり、これとレッグレストを使って寛ぐのが一番快適だと思います。
背面テーブルは座席と比例して、大型のものになっています。
枕は柔らかめの物が装備されていますが、初期の車両にはそれがない代わりに頭の部分が前に倒せる隠れ機能がありました。
後にも先にも似たような座席が無く、非常に個性的な座席です。
1つだけ気になるところは座面のクッションが2つに分かれているのですが、両方の硬さが異なっていたので、ちょっと違和感を感じました。

2階席にあるので眺望がウリの車両ですが、リクライニング角度は結構深く倒れるので、寝るのにはとても良い座席です。

 

 

  デッキ

デッキは機器が収められていたため、長い通路が各車両にありました。

そのうち、余ったスペースを活用し、満席時のジャンプシートをドア横に設置していました。

 

2階建てのため、螺旋階段を使って客室へ行く必要がありました。

スーツケースを持っている人は幅も広くないので上り下りは大変そうにしている様子をよく見かけました。

階段の間には車内販売で使うワゴン用エレベーターが設置され、これに収納できるようワゴンも通常の新幹線より少し小さめのものを使用していました。

 


5(12)号車には売店もありました。
ただ晩年は車内販売も行っておらず、カウンターがあるだけの状態が多かったです。
 

 

  まとめ

2階建て新幹線に乗れたことは思い出になっていくことでしょう。

高速化が進む新幹線ではこれから2階建て新幹線が新たに登場することも無いと思います。

この記事を数年後見たときには

『へぇー、昔は2階建ての新幹線が走っていたんだな』

と懐かしい話に花を咲かせて貰えれば幸いです。

 

 

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