2000年3月から特急『スーパー宗谷』として営業運転を開始したキハ261系0番台、宗谷本線を中心に活躍しています。
以前にも記事を書いていたので合わせて御覧ください。
利用者の減少やJR北海道の経営状態の悪化によって宗谷本線の特急はかなり本数を減らしています。
札幌まで直通する宗谷は1往復、旭川発着のサロベツは2往復で閑散期には1往復は運休するなど非常に少ない本数で運行されています。
元々、製造数が少ないキハ261系は予備が少なく、2020年から観光列車として導入されたキハ261系5000番台2本が代走する日が多く設定されています。
北海道ではお馴染みの縦長の高運転台配置ですが、1000番台に比べると幅広でどっしりとしているように見えます。
車体傾斜装置が搭載されていた当時は傾斜を表すTiltが使われていました。
2016年頃から機器の更新が行われ、前照灯がLEDに変更されたりスカートの形状が変わったりしましたが、合わせて車体傾斜装置も撤去されたため、『Hokkaidou Express Train』を表すHETに変更されています。
グリーン車から。
座席は1+2配置で、シートピッチは1,145mmとなっています。
半室グリーン車で3列9席しかない空間です。
昔の記事にも書きましたが、白木に青い牛革はIKEAのような印象を今も受けます。
789系以上に登場から年数が経っていますが、破れているようなところはなく、メンテナンスは十分行われているようです。
リクライニング角度はかなり深く、寝るには適した設計になっています。
789系の座席とよく似ていますが、こちらの方がヘッドレストが小さめです。
いや、789系のヘッドレストの方が大きすぎるとも言えます。
窓側にコンセントがありますが1個だけで窓側専用です。
北海道では徐々に牛革を使う座席が布モケットの座席に変更されているので、この座席を味わえるのもまもなく終わるかもしれないです。
普通車。
座席は2+2配置、シートピッチは960mmとなっています。
カラーは赤・緑・青の3色がありますがこれといった特徴が無いのも昔から同じです。
この3色カラーがあるから789系0番台の普通席に青系のモケットが無くならずに使い続けられているのかもしれません。
ある程度コスト抑えて作った車両なのでビジネス特急のように飾りっ気は無く、特に面白みも無いなと感じます。
1つだけ言うならば、私はそれほど列車の音に興味は無いのですが、初めてこの列車に乗ったときに気持ちいいなぁって思ったのはブレーキの緩解音と停止時からの加速音です。
『ヒュヒューン』って独特のブレーキ音はこれから加速するぞって期待感を高め、ターボを効かせてパワフルに加速する様子は一般利用者に取ってはうるさいだけかもしれませんが、鉄道好きにとってはワクワクします。