東海道・山陽新幹線 N700Sに乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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N700S新幹線とは 

2020年7月、13年ぶりのフルモデルチェンジ車両として投入されたのがN700Sです。

JR東海とJR西日本が共同開発したN700系とは異なり、N700Sは300系以来のJR東海の単独開発の車両となっています。

JR東海としても0系を0系で置き換えた国鉄時代のように、N700系をN700系で置き換えるというのはやりたくなかったそうです。

とはいえ、将来的な新幹線の輸出や派生型も見据え、6両や8両など短編成や全電動車にもできるような設計になっています。

 

2022年9月に開業した西九州新幹線ではこのN700Sをベースとした車両が投入されています。

 

N700Sの『S』は英語の「最高の、究極の」などを意味する "Supreme(スプリーム)" の頭文字から取られています

 

編成は16両編成、グリーン車が8~10号車の3両、最高速度は300km/h(東京~新大阪間は285km/h)となっています。

 

(順次、細かい情報更新を行い、手直しをして再アップ)

 

外観 

先頭形状は『エアロ・ダブルウィング』から『デュアル・スプリーム・ウィング』と言われる形状に変化し、N700と似ているものの彫りが深くなりました。

 

車体のカラーリングは伝統の白と青を採用しているので、ホームで見る限りだと違いは分かりません。

大きな違いとして先頭車へ行くと運転席扉付近から青のラインが1本追加されているので知ってる人は気付けるレベルでしょうか?

 

ヘッドライトもHIDからLEDに変更されて開口部が大きくなっている…のですが、分からないと思います。
 

もう一つ大きく違うのがロゴです。

金色で最高のSが協調され、『あ、Sの方が来た、ラッキー』と知っているサラリーマンや観光

客には思ってもらえることでしょう。

 

JR東海所属車がJ編成、数は少ないですがJR西日本所属車も存在しH編成となっています。

 

 

普通車 

座席は2+3配置、シートピッチは1,040mm(1・16号車は1,020mm程度)となっています。

 

利用者にとって最も嬉しいのは全席でコンセントが使えるようになったことでしょう。

 

今までは壁面にあったために窓側や最前列でしか使えなかったものですが、肘掛けの先端部分に配置を変えたため、全席で使えるようになりました。

 

また、リクライニング機能に改良が加えられ、今までのグリーン車のように…というのは言いすぎですが、座面と背もたれが連動して動く機構が採用されました。

リクライニングさせると『こんなに倒れるの?』と驚くくらいに倒れたような感覚になります。

これはよく寝れます。

 

ただし、背面がかなり薄くなっていて、後ろの人と目があってしまいそうなので注意です。

 

よく見ると富士山柄です。

 

内装材の形も変化しており、窓枠のパネルは飛行機を思わせるようなユニット構造になっています。

 

N700Sに乗車した後にN700に乗ると車内が暗く感じたので、照明が明るくなったことを実感します。

色々な部材がアップデートされ、決して古い車両ではないN700のデザインがとても古いもののように見えてきて、細かいところが最適化されたのだと感じます。

 

7号車は『S Work車両』と呼ばれるオフィスシートになっています。

Free Wi-Fiが2倍の通信容量になっていたり接続時間に制限が無かったり、携帯電話の通話が可能になっていたりします。

加えて、6~10番のB席にはパーティションが設置され、『S WorkPシート』としてプラス1,200円で利用できます。

 

 

 

グリーン車 

座席は2+2配置、シートピッチは1,160mmとなっています。

見た目こそ従来車と似ていますが新型シートが採用されています。

 

フットレストの設置位置が変更され、大型化されています。

 

(比較用でN700系)

横方向にも大きくなりましたが、金属パーツ部分にも布が張られたのでさらに大きくなったように感じます。

 

リクライニングすると普通車以上に『え、こんなに倒れるの?』と驚きます。

沈み込む角度も増えていますし、改良の成果は大きいです。

以前はお尻の部分から沈み込んでいくような感覚だったのがひざを含め体全体が沈み込んでいくような感覚へ変わったのですが、実際に経験してみると感動できると思います。

車内を見渡してみると本当にリラックスして寝ている人が多かったです。

 

コンセントも引き続き2口装備しています。

角度が付いたので差しやすくなりました。

 

内蔵式のインアームテーブルは今までより大型化し、スマホや飲み物を置くのに重宝します。

 

背面テーブルは展開すると手前にスライドして調整することができます。

 

読書灯はさらに明るくなり、手元のパネルで操作します。

十分暖かったので使いませんでしたがシートヒーターも引き続きで残っています。

 

今まではブラインドを下ろすと窓枠に置いたペットボトルが干渉するような設計になっていましたが、最後まで下がるようになっています。

 

座席ごとに側面と荷物棚が一体になったパネルになっています。

 

荷物棚の照明は停車駅に近づくと明るくなり、忘れ物を防止を目的としているようですが、正直なところ、分からなかったです。

 

 

YouTubeに動画がありましたので補足で貼っておきます。

 

その他車内設備 

客室両端部にはさらに大型の案内表示が設置されました。

従来のものでも十分に大きかったですがさらに大きくなりました。

 

2020年にバリアフリー法が改正されたことにより、車椅子スペースが大きく取られるようになりました。

 

デッキにはICカード式の荷物コーナーが設置されていますが、有料となりますのでご注意ください。

 

目に見えない進化 

普段利用している限りでは気づかないのですが、高速鉄道では初めて大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しました。

万が一停電しても最寄り駅やトンネル外まで自走したりトイレを使用したりすることも可能になります。

他にも新型のフルアクティブサスペンションが搭載されていて、今までは若干揺すられる場面があったもののN700Sでは小刻みな揺れへ抑えるような動きを何度か感じました。

セミアクティブサスペンションをベースとしたもので仮に故障したとしても従来車と同じように機能するなど冗長性が高められているようです。

 

N700Sに乗るためには 

まだN700が大勢を占めているため、乗るのは困難…かと思いきや東海道新幹線内では固定運用が公開されているため、よほどの運用変更がない限りは簡単に乗ることができます。

のぞみ・ひかり・こだまの全種類で運用されているので時間が合えば狙ってみてください。

 

また、固定運用に加えて、当日運用となる列車も当日の早朝に発表されるため、当日予約する際にも参考にしてみると良いです。

 

関連動画 

 

 

 

いつも紹介しているドリチソさんと最近よく見ているyasuさんの動画を紹介しておきます。

 

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余談 

今まで新幹線に乗ってきた中でも最も綺麗な富士山をN700Sから見ることが出来ました。