皆さま、おばんです！
日南海岸沿いの美しい景色の中を
キハがのんびり～と走ってる印象の日南線ですが、
１駅間だけ電化されてる区間がありました。
鉄道ファンの皆様はご存知でしょうが、
宮崎空港線の直通列車が走る南宮崎駅‐田吉駅間だけ
交流電化されているのですよね。
今年の５月に、
宮崎空港線との分岐駅である田吉（たよし）駅に行ってきました。
自分がこの日、田吉駅に訪れたのは朝の６時過ぎです。
なんでこんな時間に来たかというと、
通勤通学時間はホームにお客さんがいっぱいいて
カメラを向けられないかななのでした。
自分、こう見えても小心者なのですよ。
それでもホームに列車待ちのお客さんがいるんですからビックリしました。
宮崎の皆さんって意外に早起きなんすね。
田吉駅が開業したのは宮崎空港線が開通した平成８年のことです。
島式ホーム１面２線構造の駅で、手前には駅舎がありました。
駅舎というか…待合室程度の広さの簡易駅舎ですよね、これ。
駅舎の中はこんな感じです。
待合室からは、こちらの構内踏切を渡ってホームにイン。
島式ホームは線別されておらず、日南線と宮崎空港線で共有している模様。
電化されている南宮崎駅ー田吉駅間を含め、全線が単線の日南線ですが、
宮崎空港線との分岐器が田吉駅の南側（南方駅側）にあるために、
どちらのホームにも両線の列車が停車しますの。
ちょっと見づらいですが、電柱の後ろに両線の分岐器があります。
故に、田吉駅のホームにはこんな賑やかな出発反応標識がありました。
これを見りゃ、次に停車する列車が
電車（宮崎空港線）か気動車（日南線）かがすぐにわかるので有難いですよね。
まぁ、そう思うのは鉄道ファンだけでしょうけど。
他にも、停車しないはずの特急列車の停目がホームにあったり…
485系…
ホームから宮崎空港が見えたりと、ネタが豊富な田吉駅でしたが、
田吉駅から空港の滑走路までは直線距離で約１キロでした。
個人的に注目してほしいのは、田吉駅の歴史でした。
平成８年に開業した現在の田吉駅、実は３代目の駅でして、
田吉駅は過去に２度、開業と廃止を繰り返しているのです。
最初に開業したのは大正２年で、
日南線の前身である宮崎交通線の駅として開業しました。
宮崎交通線は昭和37年に廃止され、田吉駅も１度目の廃止を喰らいますが、
直後の昭和38年に線路は国鉄日南線として復活。
田吉駅も宮崎交通線の施設のまま引き継がれて、
２代目の田吉駅が開業したのですよ。
ところが、利用客の少なさから昭和46年に再度廃止されてしまったそうで…
こちらは昭和41年に撮影された田吉駅。
宮崎交通線の田吉駅を引き継いだ、２代目・田吉駅の写真です。
当時のホームは現ホームの西側にあったようですね。
こちらの空き地が旧・田吉駅の跡地か。
旧駅が存在する駅は山ほどありますけど、
２度も開業～廃止を繰り返した駅は、そう多くはないのではないかと。
最近訪れた中では、石勝線の夕張駅・楓駅などがそんな駅でしたっけ。
こうして今回も田吉駅を楽しんだわけですが…
朝６時過ぎに登校する高校生たちもすごいですけど、
そんな時間に駅にいる自分もすごいと自画自賛してみたりして。
朝が早いのは、先にも書いた通り、
誰もない駅の写真を撮りたかったからですからね。
決しておじいちゃん化したわけじゃありませんので。
↑（南宮崎駅方面）
田吉駅（平成28年５月19日）
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