皆さま、こんにちは！
年明け４日目の今日、
御用始めの方も多いのではないでしょうかね？
自分は６日まで休み。
正月らしいことが何も出来なかったことに対し、
「焦り」や「恐怖」を拭い捨てて完全に開き直ってましたわ。
さて今日は、日南線から日南（にちなん）駅の訪問記です。
昭和16年に志布志線の駅として開業し、
昭和38年に日南線が全通した際に日南線に編入された駅でした。
モアイ像が並ぶサンメッセ日南やレジャープール等々、
数々の観光名所が近くにある日南駅。
週末は大勢の観光客で賑わっているらしいですけど、
自分が訪れたのは平日の午後でした。
この時刻は客待ちのタクシーも少なく、
駅舎の撮影を堪能することが出来ましたよ。
RC造りの見るからに「国鉄ちっく」な駅舎は
昭和37年に建て替えされたモノらしい。
改築の翌年に日南線が全線開通してますから、
それに合わせての改築ってことで間違いなさそうですね。
駅前には江戸時代初期のキリシタン、伊東マンショの像が立ってました。
恥を忍んで書きますけど、歴史に疎い自分はこの方のことを全く知らず。
このお姿を見て、ポルトガルからやって来られた方と思ってましたから。
（※伊東マンショさんは日本人です）
もし自分が歴史好きだったら
日南駅訪問はきっと数倍楽しめたのだろうな、なんて考えてましたが…
日南駅の構内には駅好きが歓喜するアレがありましたので、
そんな思いも帳消しってことで。
駅舎内はこんな感じです。
日南駅は日南市の中心にあり、市役所の最寄り駅でもあるのに
簡易委託駅であることにビックリ。
Wikiの情報によれば無人駅化が検討されてた時期もあるとか。
待合室の中にもお客さんがいて、
決して利用者が少ない駅には思えないのですが…
お隣りの飫肥駅が業務委託駅なので、
定期券等の購入はこちらでってことだったのでしょうか？
ホームに入ります。
日南駅は相対式ホーム２面２線構造…改め、
相対式ホームが１本廃止されたために
現在は単式ホームが１本残るだけの駅構造でした。
駅舎とホームの間が広く空いてたり、
ホームの上屋が島式ホームタイプだったり…
実は昔は駅舎とホームの間に線路があって、
現在の単式ホームは昔は島式ホームだったのではないでしょうかね？
こんな推理をしながら構内を眺めていると
ワクワクが止まらなくなっちゃうのですよ。
列車の行き違いが出来てた時代に使われていたホームが
今も撤去されずに残ってましたよ。
嗚呼～ 興奮が止まらない！
そんな自分を、ニャンコが阿保を見る目で見つめてました。
ほっといてくれ。
駅舎には国鉄様式の行燈式駅名標が掲げられてます。
今でも光るのでしょうかね？
さてさて、廃ホームの裏側は緑地帯になってますが、
国鉄時代にはここにちょっとしたヤードが存在してました。
日南駅の駅前から長い煙突が見えますけど、
駅の東側に王子製紙日南工場があり、
工場に繋がる専用線が伸びていたのですよ。
王子製紙日南工場、元々は日本パルプ工業飫肥工場として
昭和13年に操業を開始した工場です。
興味深いのは、日南駅が開業（昭和16年）する以前から
工場が操業していたこと。
工場の裏手に平渡川が流れており、この面に貯木場もありましたので、
日南線が開通する以前の物流の主流は水運だったのではないかと。
日南線が開通したことにより工場に繋がる専用線が設けられ、
工場の規模が拡大するとその本数も増やされたみたいですね。
下は専用線が現役だった時代の昭和50年に撮影された航空写真ですが、
工場に伸びる専用線が見えますでしょうか？
この頃は駅裏に緑地帯はなく、
工場の様子が駅のホームから丸見えだったようです。
この写真を見てるだけでヨダレが出てきちゃいそう。
専用線は昭和57年に廃止され、ただちに撤去されたようですが、
工場内には現在も廃線跡とわかる箇所があるようで。
その様子を見たくて工場の正面まで出向いてみたのですけど…
弱気な自分は、厳重な警備をされてる監視員さんに
「廃線跡を転用した通路を見せてください」とは言えず、
この写真を撮って帰ってきてしまいました。
ビビりでホントにすみませんね～。
最後は日南駅の駅名標で〆。
中央に描かれたイラストは
日南市の市章をベースに描かれたモノですって。
今ごろな話ですけど、
明日からようやく「青春18きっぷ」の旅が楽しめそうです。
７日に仕事があるので一旦は仙台に戻ってくるのですが、
今回は山陽まで足を延ばす予定でした。
来週の天気予報が非常に怪しいのですけど、
せっかくの今年最初の旅です。
どうぞ好天に恵まれますように。
↑（南宮崎駅方面）
日南駅（平成28年５月18日）
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