皆さま、おはようございます！
先月（月が変ったから先々月か）、鹿児島・宮崎県内の駅巡りを楽しみました。
その中から、駅自体が元気いっぱいの、こちらの駅をいっちゃいますよ。
日南線・串間（くしま）駅です！
串間駅の何が勢いあるかって言うとですね、
駅を出入りする車の量がとにかくすごいの！
駅舎の半分が地場産品を販売するお店になっておりまして、
車はここに来る地元のお客さんだったようです。
新鮮なお野菜がいっぱい並んでましたよ。
ちなみにこちら、「くしま駅の駅」という名のお店です。
「道の駅」になることを前提に開店したお店だそうですが、
今のところ、そのような動きはないらしい。
駅舎の左半分が駅スペース。
細い通路を進むと改札口がありまして、
そこを潜ると串間駅の単式ホームに入場出来ます。
串間駅は昭和10年に開業した駅で
駅舎は平成になって建て替えされたモノだそう。
ここで注目すべき点はやたらと広いホームです。
それとホームに建っている屋根の形状も。
気付かれた方も多いとは思いますが、このホーム、元々は島式ホームでして、
昭和57年に日南線の貨物列車が廃止された直後に
駅舎寄りの線路跡を潰して拡張された、超バカでかホームなのですよ。
こちらは昭和51年に撮影された航空写真です。
ねっ、島式ホームになってますでしょ！
潰された線路のほかに、向かいの倉庫側の側線にも貨車が留置されてますね。
改装前の串間駅は、ホームに入るのに
必ず構内踏切を渡らねばならない構造だったために危険度が高く、
貨物列車の廃止後、直ちに現在のホーム配置に改められたんですって。
こちらは駅の南側にある踏切から撮った写真ですが、
この向きから見ると、ホームが島式だったことがよくわかりますよね。
さてさて、串間駅には鉄道ファン必見のポイントが他にもありまして、
駅舎の南側にはこんなモノが鎮座しているですよ。
路面電車！？
大正解！
昨年の初夏に広島電鉄の769号がやってきて、
観光案内所として活用されているのでした！
まさか、こんな南国で広電に会えるとは思いもしませんでしたよ。
769号は車内も外観も広島電鉄時代のまんま。
限りなくオリジナルの状態で静態保存されてました。
嬉しくて電車の中を覗いたら、観光ガイドのおばちゃまがいらっしゃいました。
アンケートを書き「せんだい」から来たことを話すと、
「鹿児島の川内ですよね？」と聞き返されます。
ここまでの流れは、九州旅行中ではたびたび体験することです。
この後に「宮城の仙台です」とドヤるのが、非常に快感なんすよ。
電車は昭和25年製、元は大阪市電で活躍した車両なのだとか。
車内はこんな感じですが…って、なんかいる！
この後、おばちゃまが路面電車のこと、串間市のことをいろいろと教えてくれました。
串間は自然豊かなエリアで、これからの季節はマリンスポーツが盛んだそう。
「どちらを観光される目的でお越しで？」と聞かれましたけど、
この話を聞いたら、口が裂けても「串間駅」とは答えられませんでした。
ホント申し訳ない。
「絶対に美味しいから食べってって！」と勧められたのが、
串間市のご当地グルメでである「串間活〆ぶりプリ丼ぶり」です。
今回は時間が無くて食べられませんでしたけど、
次回、大隅線の廃線跡探訪をする際は絶対に寄ってみたいと思います。
おばちゃんが「絶対に損はさせない」って言ってましたからね。
串間駅に保存された769号ですが、
長期保存のために上屋の設置も計画されているとか。
最近は鉄道施設や車両を使った町興しが各地で見れるようになり、
鉄道好きとしては本当にありがたい話です。
長期放置の末に九州にやって来た769号、
いつまでも美しい姿でいてほしいですね。
↑（南宮崎駅方面）
串間駅（平成28年５月18日）
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