『びみょ~(微妙)』な違いが判る鈍行の旅(17・・真鶴「おはやし(御林)」の『おはなし(お話)』
*本ブログ内先行関連記事
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前回掲載記事 の通り、「御林」は、真鶴の『聖地』として
(まちづくり計画上)位置づけられている。
今回は、この「御林」について、さらに突っ込んだした記事を
(他人のブログから)見つけたので、
メモ書きと同時に、本ブログ管理者が自ら今回撮影した写真(の残り)を掲載。。。
以下、 □外部リンク・・・・・ より抜粋
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「御林(おはやし)」
…真鶴半島の先端部にある林を地元では古来「御林」と呼び慣わしてきた。
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植林されたクロマツやクスノキの巨木と、
自生したスダジイ、タブノキなどの照葉樹を主体とした森林
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規模は約33ヘクタール/神奈川県立自然公園に指定
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原型は江戸時代のはじめ頃(17世紀後半)に、
この地を統治していた小田原藩により松苗が植えられたことにはじまる
(明暦の江戸大火事(1657)を教訓に、
災害時の用材確保のため幕府が諸藩に命じたのが契機)
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その後「御留林(おとめりん)」として
地元をはじめ民間による伐採が禁じられたことで維持される。
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松が植えられる前は灯台が設置されていたので、現在のような森林は無い???
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当地は戦国時代終わりから江戸時代の初頭、江戸城築城や江戸の街づくりのために盛んに石材の採掘が行われた。
真鶴半島も周囲の海岸部分のほとんどが開発され、それにともなう伐採で古来からの森林はいったん枯渇(石材の搬出には大量の木材が必要)。
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近代に入り、皇室財産の「御領林」となって引き続き民間による伐採が禁じられる。
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明治時代には、漁業資源を育てる「魚付保安林」としての指定も受ける。
(魚の餌となるプランクトンや無脊椎動物、海藻の生育には海水に真水が混ざる必要がある)
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また、川のない真鶴にとって、半島先端の御林は雨水を貯めて供給する「緑のダム」の役割を担う。
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さらに、樟脳を採取するためにクスノキの植林
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近代に入ってから
海軍御用達の石丁場設置など、大規模な石材採掘開発に伴う崖や急斜面の崩壊をくい止めるため、オオバヤシャブシの植林も行われる。
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「御領林」といっても、あくまでも建築用材の確保を目的とした松林の保護であったため、下草刈りや間伐も行われる。
(松林が維持されるためには人間による強いコントロールが必要とされる)
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従って真鶴半島の「御林」は、「自然林」ましてや「原生林」ではない。
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戦後、国有財産を経て、昭和20年代後半に真鶴町へ払い下げられ町有地化
前後して神奈川県立自然公園に指定され、
観光施設のある場所を除き特別保護区に指定。
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昭和40年以降、松が枯れるようになり、代わってスダジイが優先
戦後下草刈りや間伐が行われなくなり松が生育するのには適さない環境に変化したことが一番の原因???
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現在、松枯を防除するために真鶴町観光課によって薬剤の散布。
(野鳥の繁殖期・昆虫類は一年で最も種数の多い時期に当たる5月~6月に有機リン系の農薬(スミパイン)をノズルを通して大きなクロマツの樹冠から散布)
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この有機リン系農薬は視神経に悪影響を及ぼし、
野鳥をはじめ多くの生き物にダメージを与えているものと考えられる。
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(ゆえに)
一見昔ながらの「緑」が維持されていれば「自然」である、というのは全くの誤解!?
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