続・軽自動車普及率のデータで遊んでみる♪♪…(一部修正版)
全域に占める人口集中地区以外の地区(面積または人口の割合)
×
100世帯あたり軽自動車普及台数…ともに2005年
これは
凄い結果が出てしまいました・・・(笑)
y=X
(相関係数・決定係数=1)
:
要するに、
DID(人口集中地区)以外
=農村山林原野等の面積が広ければ広いほど、軽自動車普及率が高まる・・・・・
:
DID(人口集中地区)以外の人口との関係も調べてみましたが、
こちらも決定係数0.8503という高い数値が出てきました。。。。。
(農村部に住む人が増えるほど、軽自動車普及率が高くなる…ということを示す)
*
ちなみに、上図分析には
「全国合計(今回の場合は比率なので“平均”)」の数値が入っていません・・・
(「全国合計値」を含めて再分析すると、以下の通りになります)
↓
【DID地域外面積比率×軽自動車100世帯あたり普及率】
重相関係数0.7407(決定係数0.5487、99%有意判定)
:
【DID地域外人口比率×軽自動車100世帯あたり普及率】
重相関係数0.9232(決定係数0.8523、99%有意判定)
↑
「比率」による分析の場合は、「全国平均値」を入れると、
全国的な傾向が強調させる意味合いを持ち、参考データとしての一見の価値あり。。。
:
国勢調査データから、
実際のDID(人口集中地区)面積および人口増減の実数を拾い、
この数値と、
国勢調査年次と同じスパンの軽自動車増減(実数)との関係を試算してみました・・・
(↑上記グラフは「全国合計値」を含まずに解析)
:
増減比「実数」同士の比較では、低い相関(ほとんど0に等しい)…ということは、
DID(人口集中地区)以外の地域における「地域性」・・・
すなわち交通利便性とか、何か別な要素も関係しているのだろうか?。。。
(っという疑問から、以下の解析グラフに進んでいきます・・・)
*
ちなみに、
こちらも「全国合計値」を含んで解析すると、以下の通りになります。。。
↓
【DID地域外面積増減×軽自動車台数増減】
重相関係数0.8440(決定係数0.7124、99%有意判定)
:
【DID地域外人口増減×軽自動車台数増減】
重相関係数0.9858(決定係数0.9718、99%有意判定)
↑
「実数」による分析の場合、「全国合計値」が引っ張るので
「全国合計値」を解析に含めると、「1」に近い数値が出やすい。。。。。
バスまたは鉄道乗車人員(1997年)
×
軽自動車100世帯あたり普及台数(2000年)
鉄道よりも、
より自宅玄関口に近い「バス」の利便性と軽自動車普及率との相関が強い…
:
すなわち、
「路線バスが不便なので、
軽自動車を“足”に使わざるを得ない」
という地方都市の実態を、リアルに表した分析結果が出ているものと思われます。
仙台郊外における路線バスの実態(本ブログ管理者の故郷にて、、、)
*
↑
これじゃぁ、、、車が無いと生活できません・・・・・
都道府県別面積あたり鉄道営業キロ密度
×
100世帯あたり軽自動車普及台数または都道府県商業地最高価格
もちろん、、、
鉄道営業キロ密度の違いも、
多少は軽自動車普及率に影響を及ぼしているようですが…
:
地価のと関係は・・・( ■本ブログ内関連記事参照
)
↑
しかしながら、
DID(人口集中地区)だけに限定した鉄道営業キロ密度との相関を調べると、
岩手、島根、沖縄・・・・・といった地方圏の突出が目立ち
「0」に近い相関係数しか得られません。
:
【岩手、島根の突出】
鉄道が、人口が集積するところだけを狙って、偏って通っているので、
「周辺地域(鉄道利用圏外)」
=すなわち県土の大部分に公共交通網の『空白』…が生じているためではないか?
↓
本記事冒頭のグラフ=「DID以外の面積」と軽自動車普及率が、超!高い相関関係
に繋がっていると思われる。。。
:
【沖縄の突出】
沖縄は、ご存知のとおり2003(平成15)年にモノレールが開業するまでは、
戦後長期間「鉄道の空白」県であった。
僅か12.9kmの路線で、
地方県庁所在地としては異例(?)の高密度都市
(2005年国勢調査における中心DID人口密度8340人/k㎡)
である那覇の都市圏をカバーするには、まだまだ路線が短すぎるのだろうか?
(沖縄県は「路線バス」が主力、、、)
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ちなみに、那覇市の人口密度がどれだけ凄いか?というと、、、
地方100万都市圏の
仙台(6952人/k㎡)、広島(7658人/k㎡)、札幌(7966人/k㎡)を抜き、
福岡(8980人/k㎡)に迫る勢い。。。
:
中規模都市ながらも
谷底に「線状」に都市機能が高密度集積するという特殊な地理的要因で、
路面電車が世界でも稀な私企業による黒字経営・低価格運賃を実現している
長崎市(8233人/k㎡)をも上回っている・・・・・
↓
本記事中頃のグラフ=「路線バスの輸送人員と軽自動車普及率に若干高い相関」
に繋がっていると思われる。。。
↑
埼玉県三芳町上富の農村風景と、軽自動車(中古車)専門店・・・・
:
本ブログ管理者2010.2.5撮影
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要するに、こんな風景の地域が、広がれば広がるほど、
軽自動車の普及率が上昇するということですね。。。。。(←本記事の「まとめ」)