鉄道の儲けは人口密度次第!…「人口密度と公示地価」&「鉄道・バス乗車人員と公示地価」(*更新版) | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

鉄道の儲けは人口密度次第!…「人口密度と公示地価」&「鉄道・バス乗車人員と公示地価」(*更新版)

JRグループで最も収益率が高いJR東海

(富士駅にて本ブログ管理者2011.4.7撮影)

【参考】

なぜ、人口密度を高める必要があるのか?

それは、「鉄道の儲けは人口密度次第」だからである。

日本のJRの事例で端的に言えば(都道府県単位で)、

人口密度350人/k㎡を超えた旅客鉄道事業は黒字、

それ以下は赤字である。

(石井幸孝著「人口減少と鉄道」朝日新聞出版、2018年p.24-26)

■本ブログ内関連記事(密度論編)参照

総務省「第66回 日本統計年鑑 平成29年」によると、日本の都道府県で言えば滋賀、奈良がボーダーライン(350~360)で、300~340の間に佐賀、長崎、宮城、広島、三重、栃木、群馬が並ぶ(順不同)。

 

 

 

街や公共交通の衰退を監視する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-人口密度と地価(都道府県). 

DID(人口集中地区)と公示地価(商業地)の関係

2005年国勢調査

都道府県別に見ると、少しは関係がありそうに思えるのですが、、、、、

街や公共交通の衰退を監視する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-人口密度と地価(都市別). 


都市別に見ると、

それほど相関があるようには思えません。。。。。


街や公共交通の衰退を監視する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-地価と鉄道 


地価って、複合要因だからなぁ。。。。。

なんて思いながら、

鉄道(JR+民鉄)の乗車人員を掛け合わせて試算してみると、

ものすごく高い!相関係数が出てきました。。。。。

(但し、東京の突出した数値が引っ張っているようにも見えますが、、、)

しかしながら、、、

鉄道営業キロあたりDID(人口集中地区)人口および面積との相関を試算すると、

ほとんど「0」に近い係数しか出てきません。

このことは、

ただ単に鉄道が走っていれば良いというものではなく、

 乗車人員を増加させ、

 購買力人口として駅周辺に滞留させない限り、資産価値(地価)は上がらない…

ということを示しているといえます。

(注)DID人口=

あくまでも当地に常住する夜間人口密度の「人口集中地区」を示すに過ぎない・・・・・

(注)地価=固定資産税として地方自治体に入る自主財源の「稼ぎ頭」になっている…

(注)商業地と住宅地の地価・・・

例えば北海道旭川市の事例(/1㎡当たり、平成22年)では、

商業地最高公示価格27万8千円(2条通り8丁目)に対し、

住宅地最高公示価格3万5千500円(5条西4丁目)=商業地の約12.8%の価格

(宅地見込み地は永山7条15丁目の5千500円=商業地の約2%、住宅地の約15.5%)

(準工業地は永山6条4丁目の6万500円=商業地の約21.8%)

(工業地は大雪通4丁目の4万1千200円=商業地の約14.8%)

(市街化調整区域内宅地は旭神町の1万1千300円=商業地の4%、住宅地の31.8%)


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なので、

「昼間人口」を高めるような施策が

駅周辺で求められています。。。

(写真:東京都豊島区東池袋/本ブログ管理者撮影)

ちなみに、

東武東上線沿線の朝霞台と志木のように、

やはり、

単に「乗降客数」が多ければ良いというものでもない。

(「街」として賑わっているのは、乗降客数では負けても、古くから栄えている志木、、、■本ブログ内関連記事参照


街や公共交通の衰退を監視する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-地価と鉄道2 


「バスの輸送人員と商業地の地価」にも、

鉄道と同様のことが言えそうです・・・・・。


街や公共交通の衰退を監視する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-地価とDID以外 


ちなみに、

DID(人口集中地区)以外の面積

=すなわち、「非都市」の部分の比率の大きさも、

商業地の最高公示価格に、

多少、影響するみたいです。。。

なるほど、、、

どこまでも市街地が連続している東京の数値が突出して引っ張り、駅前を過ぎたら、すぐに田畑が広がってしまうような中小都市の多いところは、商業地における最高公示価格の低い数値になっているようです・・・・・


街や公共交通の衰退を監視する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-鉄道密度による分析 


「鉄道(営業キロ)密度と商業地最高公示価格」との関係を見ても、やはり、、、狭いエリア内に鉄道網がキメ細かく発達している地域(東京・大坂・神奈川)の数値が全体を引っ張っていることがわかります。。。。。

 

 

 

 

以上の結果から、、、

人口密度が高くなる→公共交通網が発達する→地価の上昇・・・

(人口密度の増加が直接地価に反映するのではなく、1クッション置く)

という動き方のメカニズムがあるのではないか?

という新たな仮設が導かされるのであります。。。