我家の液晶TVも四隅が暗くなりチカチカしてきたので買換える事にした。地デジ放送が始まった頃に買ったから少なくとも10年以上は経っており、まあ仕方ないか。当時は大型液晶TVの値頃サイズは44型だったが、カミさんに駄々をこねて47型を10万円位で買ってもらったのだ(当時から家電の購入権限は私にはないので)。

 

今回も「10万円以内で55型をネットで買おう」とカミさんを説得したが「一応店頭で見てからね」となった。日曜午後に新宿の量販店に行ったら「23万円⇒特価19.8万円」の品をカミさんが「15万円にしてくれたら即買う」と交渉し始めた。「少々お待ちを」と奥に引っ込んだ店員が暫くして戻ってきて「あのぅ16万円で・・・」凄っ!

 

引取り配送と取付費用も込みにしてPaypayで支払うというカミさんの離れ業を傍で眺めて帰宅。「息子達、気づくかな?」と悪戯心がムクムクと湧く。配送を翌々日に控えた夜、近所に住む長男が飯を食いに来て「親父、そろそろTV買換えろよ」「(やばっ)いや、まだ勿体無い!最近は調子良い日はチカチカしないし」と誤魔化す。

 

【一旦片付けた周囲の小物も元通りに】

 

配送日はテレビ台付近を一旦キレイにして設置してもらった後、再び現状復帰した。「しめしめ、これなら気付かないかも?」そして金曜夜に日本のオールスター戦を息子達が観戦に。夕方、先ず今年から世田谷で独り暮らしを始めた次男が来て居間に入った途端「うわデカッ」と一瞬で気付く。「これは誰でも気づくよ」と。

 

しかしオールスター戦の途中から観戦に来た長男は全然気づかない。試合終了間際に「あれ、これ画面、デカくね?」「ははは、よく気付かなかったな」と3人。「だって親父買わねえって言ってたろ」理屈っぽい作文で区長賞をもらった次男が“感性の右脳人間”で、音大出の長男が“理屈の左脳人間”とは意外だった。

 

 

このTVが来て以来、私は毎日のように眺めているといってもTV放送を観るのではなく4K映像のYouTube動画ばかりだ。最近のTVにはリモコンにYoutubeなどのボタンがあるので一発でネットに繋がる。そして「ボイス」ボタンで「癒し 4K!」とかリモコンに喋れば、美しい映像と臨場感あるサウンドが幾つも選べる

 

カミさんは依然としてドラマ等を録画して観ているが、私は昼間からまるで別荘の大きな窓を見ているように高原や海辺の風景動画で鳥の声や波の音を聴き続けたり、「チャイコ 4番!」と検索してフルオーケストラを聴いたり、「ダイアナ カラオケ!」と1人カラオケを楽しんだりしている。うん、これはもうTVじゃないね

 

Saigottimo

とんねるずの石橋貴明が鈴木保奈美と離婚したというニュースを目にしたら、何故か突然、相方の木梨憲武の奥様、安田成美の「ねえ、薔薇って漢字で書ける?私、書けるんだよ、うふっ」という昔のCMを思い出してしまった。帰宅早々に笑顔のエプロン姿でそんな事を言われたら、そりゃもう、たまらないだろう。

 

あれは男にとって理想の“可愛い奥さん”像の典型例だろう。「え?書けないけど、お前そんな事が嬉しいのかい、バカだなあ…あははは」って、笑顔の裏に何があるか考えないでニヤけてるお前の方がバカなんだよ!ってことですよね?ま、これは間違いなく名作CMでしょうね(確かキッコーマンだったような)。

 

 

コロナ禍で散歩を日課にして近所を徘徊、もとい歩いていると壁や庭の柵にバラを栽培しているお宅を多く見かける。バラの開花時期は5、6月から秋まで品種によって様々あるのでかなり長く楽しめる花なのだそうだ。また、バラは最も華麗な花だけに、歌の世界でもタイトルにバラ(Rose)が入ったスタンダードが数多く存在する。

 

アンディ・ウィリアムズの名唱で知られる「ブルーレディに紅いバラ(Red Roses For A Blue Lady)」もよく演奏されるが、最も有名なのは、アカデミー賞も受賞したヘンリー・マンシーニ作曲の「酒とバラの日々(Days Of Wine And Roses)」、ジャズ業界用語で通称“酒バラ”と呼ばれているこの曲ではないだろうか。

 

マンシーニは以前にも書いた通り映画音楽の巨匠であり、この曲も1962年の同名映画の主題歌だ。「ヴォーカリストとしては曲の背景を知る上で映画は観ておくべき」と思った私は大昔にTVの深夜放送で観てしまった。喜劇役者ボブ・ホープ主演だから、きっと軽いタッチのラブ・コメディだろうと思ったら大間違いだった。

 

実は、アルコール中毒の深刻さを世に問う“社会派ドラマ”であり、出張続きの孤独なセールスマンが酒に溺れて更生施設入り、寂しい妻もいつしかキッチンドランカーとなり...そして救いのない結末で映画は終了。当初の期待を裏切られた私は、やり切れない気持ちのまま、真夜中の居間に独りで取り残されたのだった。

 

「おいおい、この物語のどこが酒とバラの日々なんだよ!」と振り返ってみると、妻の両親が郊外でバラ園を経営していて、彼と妻はに溺れた、え、そういうこと?そして恐らくボブ・ホープはコメディ以外でも本格派俳優としての実力を示したい作品だったのだろう。嗚呼、そうとも知らずに観ちゃった俺が一番バカだったのだ!

 

♪酒とバラの日々…2011年7月1日、渋谷SEABIRD第一金曜ライブにて♪

 

Saigottimo

昨年亡くなった漫画家ジョージ秋山の代表作「浮浪雲」の主人公は妻帯者でありながら、いつも「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」とナンパしまくった挙句に愛想をつかされてフラれる。これは「付き合った女をフるのは三流、キレイに別れるのは二流、女から愛想つかされてフラれるのが一流」という美学だそうだ。

 

確かに自分の方から相手をフると一見カッコいいようだが、相手に恨まれたり後々面倒なことになるが、相手から愛想つかされて自分がフラれるなら後腐れはない。だからドンファンのように次々と多くの相手と色恋遊びをする“一流の遊び人”になるには、きっとその方が都合も良いのだろう。

 

カントリー音楽のスタンダードに「リリース・ミー」という曲がある。この曲は、まさにそんな“プレイボーイ”(女性が歌う場合は“恋多き女”)を地で行くような主人公が現時点の恋人に対して語る実に都合の良い「別れ話」の歌だ。いつものように原詞は歌詞専門サイトを見て戴くとしてナンチャッテ和訳をするとこうなる。

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私を手放し、解き放って!
私はこれ以上貴方を愛せないから
お互いの人生を無駄にするのは罪でしょう
私のことを愛しているなら、どうか手放して!

私は新しい恋にめざめてしまったから
いつもあの人の近くにいたいと思うから
あの人の唇は温かく貴方の唇は冷たく感じる
愛する人よ、どうか私を手放し、解き放って!

 

私を手放して!貴方には見えないのかなぁ
このままでは貴方は私にしがみつく愚か者に

なってしまうということが…
お互いの人生に痛みをもたらすだけだし


だからもう私を手放して!そうすることで、

どうか、もう一度貴方を愛させて

 

(Tranlated by Saigottimo)

-------------――――――――

 

よくもまあ、いけしゃあしゃあと抜かしやがって!」と呆れてしまうような都合の良い御託を並べたものである。ここまで言われたらさすがに相手も怒って「ふざけんなっ!こっちから願い下げだい」と啖呵を切ってしまうだろうが、それこそ相手の“思うツボ”、「また愛想をつかされてフラれちゃった」となるのだろう。あーあ

 

フるのが三流でフラれるのが一流というなら、私は三流にはなれなくても一流にはなれるかも?と一瞬思ったが、いやいや、これは付き合ってからの別れ方であって、「お願いします」「ごめんなさい」というフラれ方では付き合ってもらえないから三流にすらなれないということだし、そもそも「お願いします」も怖くて言えないなら何をかいわんや・・・。

 

この1954年作の古いカントリーソングを大ヒットさせたのは「ラストワルツ」等でも知られるエンゲルベルト・フンパーディンク(「フンパーティング」ではない)。1967年に55週連続全英チャートインしてギネス記録となり(最高1位)、ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のチャート1位獲得を阻止した(全米では4位)。

 

彼は1960~70年代のイギリスであのトム・ジョーンズと人気を二分するエンターテナーで、自伝では派手な女性遍歴も紹介したというから、この曲を地のまま歌えたのかも知れない。2012年には最高齢記録の76歳でユーロビジョンコンテスト英国代表に選出されており、現在もご存命で85歳!せめて歳だけでも迫りたい。

 

♪Release Me・・・2000年2月26日、大塚「GRECO」ヴォーカルセッションにて♪

 

Saigottimo

渋谷「SEABIRD」第一金曜バンドの岩渕泰冶氏(ds.)から自作CDを戴いた。彼はジャズドラマーだが、イラストレーターで絵本作家(絵本「ふみきり」は絶版だが長男の愛読書だった)で上場企業の役員でもある。最近は岡本太郎の著書を紹介してくれた。彼は最近までブログも執筆していて、このCDについても紹介していた

 

CDの帯にはこう書いてある。「デジタル機材を使用して一人で作ったジャズはジャズなのであろうか。クラウド時代のインプロヴィゼーションを問う ~ ジャズジャイアンツのアドリブを断片化させて再構成させたものにドラムで挑み、電子音のみでフリージャズに聴こえるかを実験する」うんうん、彼はアートの実験をしているのだ。

 

 

「Noh More Blues」と題した作品はジャズスタンダードの「No More Blues」かと思いきやそうではなく、日本の「能」の笛や掛け声をデジタルサンプリングしている。そして最後の曲は「KIMIGAYO」!なんとあの初音ミクのヴォーカロイドに国家を歌わせるという徹底ぶりだ。既に彼は初音ミクとのセッションもブログで試みている

 

彼は如何にもデタラメに作ったように書いており実際にアットランダムに音を配置しているのだろうが、決して騒音や雑音にはなってないし聴いていて不快ではないのだ。上記のCDジャケットもそうだが「美しい」。そう、岡本太郎は「芸術はきれいであってならない」と宣言した「美しくあってはならない」とは言っていない

 

当然、芸術家(アーティスト)は「美」を司るから「美しさ」を追求するはず。但し伝統芸能家のような熟練の「上手さ」や、見かけの「キレイさ」「心地よさ」を目指さず、新しい「美」の創造に挑戦する。だから岩渕氏のような芸術家志向の人はアバンギャルド(前衛的)という言葉に惹かれ、実験(遊び)がしたくなるのだろう。

 

通常、ミュージシャンなら拍手をもらいたがるところを、以前、私はBGMに徹して出来る限り拍手をもらわないように歌って「アカペラによるBGMは成り立つか」という実験(遊び)をしたのだが、そのブログ記事を紹介した際も、岩渕さんは「大笑いしました」と面白がってくれた。“必要は発明の母”だが“遊びは発明の父”なのだ。

 

私がそんな実験をしたのはヴォーカル活動で目指しているのが「歌う一人ビリー•ヴォーン楽団」で、この楽団は「ムード音楽」と呼ばれたBGM的な音楽だからだ。つまり、一流の「上手い」スタジオ•ミュージシャン達による「心地よく」「キレイな」サウンドであり、岡本太郎のいう「芸術」には最も遠い存在だと思っていた

 

しかし、ビリー•ヴォーン楽団が1955年に全米第5位にした「Shifting Whispering Sands」を聴き比べて驚いた。この曲は全米第3位のオリジナル盤をカヴァーしてるだけだと思っていたがオリジナルのラスティ•ドレイパーは歌っているのに対して彼は敢えてナレーター(ケン•ノルディン)を起用し朗読と音楽のコラボに挑戦していた。

 

 

いま考えると、ヴォーカルでもインストゥルメンタル(楽器のみ)でもなくナレーターによる“朗読と音楽のコラボ”というのは実にアバンギャルドな試みではないか。その結果、全米第5位のヒットにしてしまう事も凄い。典型的な伝統芸能的BGMサウンドと思っていたビリー•ヴォーン楽団の黎明期は前衛的だったのである

 

思えばこの2年後(1957年)の彼の最大のヒット曲「波路はるかに(Sail Along Silvery Moon)」は今でこそ懐かしい響きだが、当時は20年前(1937年)にヒットしたビング•クロスビーの歌(当時の邦題は「銀嶺こえて」)を、“ツイン•サックスでヴォイシングしてロックビートに乗せる”という斬新でアバンギャルドな試みだった。

 

Saigottimo

私が2015年から所属している朗読グループ「5Thanks」の企画・制作による絵本「つきよのくじら」(作:戸田和代、絵:沢田としき、鈴木出版)の朗読動画本日から1ヶ月間(7/12~8/11)の期間限定で公開されました。この作品は全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれた名作絵本で夏休みにぴったりの作品です。

 

動画「つきよのくじら」【8分間】

配信は終了しました。多くの方からのご視聴、ありがとうございました(5thanksの朗読をお聴きになりたい方は宮沢賢治「やまなし」の朗読をお聴き下さい)。

 

■キャスト&スタッフ
企画・制作:朗読グループ「5Thanks(代表:前尾津也子)」

語り、オットセイ:大幡(おおばん)かおり

かあさんくじら、かめ:前尾津也子

くじらのぼうや:久木崎なお江

とうさんくじら:Saigottimo

音楽:ななえ

 

サイン本の販売、ネット予約

上記の動画が気に入ったら、次はぜひ実際に絵本を手に取って、読んでみてください。今回の動画配信と同時進行で神保町の株式会社ブックハウスカフェ様ではサイン本をご準備戴き、オンラインにて予約戴けるとの事↓ご希望の方はお早めにどうぞ。

 

Saigottimo

7月7日は七夕。日本では月例ライブ等で「7月は星に因んだ曲」として、よく演奏されるスタンダードに「星影のステラ(Stella By Starlight)」や「星に願いを(When You Wish Upon A Star)」などがあるが、なかでも星に因んだ定番曲といえば、やはり「スターダスト(Stardust)にとどめを刺すのではないだろうか。

 

1930年に「我が心のジョージア」を作曲したホーギー・カーマイケルがその3年前に作曲し、その2年後にミッチェル・パリッシュが詞を付けたこの曲は、「枯葉」にその座を奪われるまでは“年間を通じて最も多くのジャズ・ミュージシャンが演奏した曲”だったというから、やはりスタンダード中のスタンダードということだろう。

【Photo by ざわさん from写真ac

 

年配の方なら洋楽に明るくなくても「シャボン玉ホリデー」のエンディングでクレイジー・キャッツに絡まれながらザ・ピーナッツが歌っていた曲といえば、すぐにお分かりだと思う。ま、今やそんな昔のTV番組を知っている世代の方が少ないかもしれないが…。因みに同番組のエンドロールはロス・インディオス・タバハラスとの事。

 

そして、この曲ほどヴァース(前歌:別記事で詳述)が有名な曲はない。なんとシナトラには、この曲のヴァースだけを歌っているバージョンがある。開始約1分のところからヴァースを歌い始め、コーラス(主旋律)に入らずに3分弱で終わっている。さすがにこんなバージョンが存在するのは「スターダスト」だけだろう。

 

しかし、ここでハタと疑問が沸いた。ヴァースとは、通常ミュージカル等で楽曲に入る前の導入部分の台詞に主旋律とは別のメロディを付けたものだと理解している。でもこの曲はミュージカルの曲ではないし、カーマイケルが先に曲(メロディ)を書き、後からパリッシュが歌詞を書いたのに何故、ヴァースがあるのか?

 

そこでジャズスタンダードのバイブル「ジャズ詩大全」(村尾陸男・著)を紐解いてみた。すると「~ヴァースはパリッシュの作詞の時点で追加された~」と明記されていた。なるほど!これで謎は解けた。歌詞が出来る前(1929年以前)にはヴァースは無かったらしい。さすがバイブル、やはりこういう事は先人に訊ねるものだ。

 

スタンダード中のスタンダードだから、男性ヴォーカル、女性ヴォーカル、そしてインストゥルメンタル(楽器演奏)まで、それこそ数多くのアーティストがカバーしているのだが「この曲のテッパンを1曲挙げろ」と言われれば、やはりナット・キング・コール盤だろう

 

でも、私のイチオシは、ジョージ・ベンソン盤なのである。彼はギタリストとしては知らない人がいないくらい有名だが、実はヴォーカルも素晴らしいのだ。何となく野太そうな感じの見かけによらず、繊細で高い声(ナット・コールのB♭に対して半音で2つ高いC)で、バースからコーラスまでギターソロを挟んで美しく歌い上げている。

 

♪Stardust…2010年7月11日、渋谷・SEABIRD第二金曜ライブにて♪

 

Saigottimo

私のモットーは「何事も本格的にやらない」ことだ。ヴォーカルも朗読ウクレレもハーモニカ折り紙プラモデルも、専門家に師事して基本から習ったりせず、素人のまま安直な方法で楽しむ。生ケーキもモントンのキットを使うし、パウンドケーキも百円ショップで粉や材料の殆どを調達して組合せのアレンジを楽しむ。

 

そしてパウンドケーキより安くて簡単なスイーツとしてコーヒーゼリーも作ってみた私はレギュラーコーヒーが大好きで毎日何杯も飲むし、お店でコーヒーゼリーも注文するが結構高い。でも自家製なら安くて簡単。少し濃いめに淹れたレギュラーコーヒー(300㏄)にゼラチン(1包5g)と砂糖(15g)を混ぜ、カップに注いで冷やすだけ。

 

 

ゼラチンは冷えると固まるので、コーヒーが冷めないうちにポットにゼラチンと砂糖を入れて混ぜたらすぐカップ(3個)に注ぎ分けてポットを洗う。カップの粗熱が取れたら冷蔵庫に入れるが、ここで創意工夫として、固まりかけた頃にコーヒー味のチョコ「Coffee beat」を1粒乗せると見栄えも良くなり、味のアクセントにもなる

 

お店では生クリームやミントの葉などが乗って来るが、食べ方はお好み次第。ソフトクリームやカップアイスを乗せて食べても旨いが、安く済ませたいならそのまま食べてもいいし、コーヒー用ポーションや牛乳を掛けてもOK。ゼラチンは1回分(3カップ分)20円程度だからコーヒーの粉や砂糖代を入れても1カップ10円台だろう。

 

 

朝食はフルグラ&バナナ&自家製ヨーグルト&蜂蜜にコーヒーと決めているし、カミさんは毎日通勤しながらも夕食は作る気満々なので、ランチだけ私は自分の分を毎日作っている。基本はスパゲッティかラーメンなのだが、これらも当然ながら本格的には作らず、技巧を必要としない安直な方法で創意工夫を楽しんでいる。

 

私はスパゲッティが大好きで、昔、カミさんが初産で実家に帰ってた時は毎晩スパゲッティだけをアルデンテ(固ゆで)にしてバターとブラックペッパーのみかけて150g以上食べ続けた。その結果、半年で激太り、中性脂肪がトンデモナイ数値になった。以来、スパゲッティは1食100gで野菜等の具を沢山入れることにしている。

 

【100円でレンチン完璧アルデンテ】

 

100円ショップのパスタ茹で器に乾麺100gと塩と水を入れ「袋記載の茹で時間+5分」で電子レンジにかければ完璧なアルデンテになるのでその間にソースを作る。冷蔵庫にある素材(野菜等)を刻み、オイルベースならオリーブ油で炒め、トマトベースなら野菜ジュースを加え、クリームべースなら牛乳&小麦粉を加えるだけ。

 

【上左:オイルベース、上右:トマトベース】

【下左:クリームベース、下右:和風】

 

和風にする時もある。従姉が毎年九州から辛子明太子を送ってくれるので冷凍しておき1/2本を解凍してツナや塩昆布などをボウルの中で白出汁と和える。この場合は鍋もフライパンも不要で、チンした麺を入れオカカや海苔を振りかけて完成だ。どのスタイルでもコップ1杯の野菜ジュースと一緒に戴くのでヘルシーである。

 

ラーメンも安直だ。5食セットの安売り即席めん(30~50円/食)を使うが、そのままは作らない。「ラーメン アレンジ」でググり、クックパッド等のレシピを参考に必ずひと手間加える。最も応用が利くのは塩ラーメンで、牛乳と卵とベーコンがあれば、チーズと黒胡椒をかけて“カルボナーラ風アレンジ”にして美味しく戴いている。

 

【上左:味噌&なると、上右:塩&カルボナーラ】

【下左:醤油&辛挽肉、下右:豚骨&シーフードmix】

 

コーヒーはレギュラーに拘るが生クリームは使わず、スパゲッティはアルデンテ(固ゆで)に拘るが鍋では茹でず百円グッズでレンチンし、ラーメンのひと手間には拘るが安い即席めんをベースにする。こういうところが「何事も本格的にやらない」という私のモットーである。え、結局ただのメンドクサイ奴じゃないかって?

 

Saigottimo

今日から7月。今や“夏の風物詩”という言葉自体がもう昔日の風物詩になってしまったが、コロナ禍もあって「ビアガーデン」というのはまさに昭和レトロな“夏の風物詩”だろう。梅雨が明けたら仕事帰りにターミナル駅前デパートの屋上で同僚と生ビールでカンパイ!というのが標準的なサラリーマンライフという時代もあった。

 

今やデパートという業態自体が多様化する流通業の中で存続の危機に瀕しているが、デパートの屋上と言えば夏はビアガーデンだった。何故か提灯で飾られた夜空を見上げながらスピーカ―からはハワイアン、そして必ずこの曲「真珠貝の歌」が流れていたはずで、これを聴くとビアガーデンを思い出す人も多いだろう。

 

 

この曲は映画「ドノバンサンゴ礁」(1963年)で使われた「Pupu O Ewa(エヴァの貝)」が原曲で、後から英語の詞が付けられて「Pearly Shells(真珠貝の歌)」になった。映画は監督ジョン・フォード/出演ジョン・ウェイン/リー・マーヴィンと豪華だが内容は他愛ないコメディで、今見ると典型的な“白人男性至上主義”が気になる。

 

そして“日本一のビリーヴォーン・ファン”と自称する私が言うのも難だが、戦後にバッキ―白片とビリー・ヴォーン楽団が得意としたハワイアンとは、当時の日本人や米中流白人の夢の観光地ハワイへの憧憬であって、ネイティブなハワイの音楽ではない。ただ同楽団のこの「真珠貝の歌」は洗練された秀逸なアレンジだ。

 

しかししかし、である。日本においてビリー・ヴォーンの代名詞でもあるこの曲実はアメリカでは全然ヒットしていない。「波路はるかに」は全米5位でミリオンセラー、「星を求めて」は全米19位、「峠の幌馬車」は全米28位、「サファリの夕陽」も全米13位なのに対し、「真珠貝の歌」はTOP100にも入っていないのだ(全米120位)。

 

【「メキシコの真珠」でも全米94位なのに…】

【これ、もしかしてあのアン・フランシス?】

 

つまり、この曲日本だけで大ヒット(1965年9位)した事になる。理由は何故か分からないが当時のラジオ番組のテーマ曲になったことが大きいと思う。それも毎週日曜夜6時からのNHK-FM「リクエストコーナー」で、これは当時の日本ビクターの洋楽営業担当のプロモーションの成果だと何かで読んだ記憶がある。

 

まだインターネットなど無い時代に最新の全米ヒットチャートの曲を、基本的にフェードインもフェードアウトもせずにフルコーラスで放送していた稀有な番組だったので、今や死語となった「エア・チェック(ラジオから録音する)」派の古い洋楽ファンなら毎週のように必ずこの曲を聴いていたはずである。

 

6時の時報直後にイントロ4小節に続いてビブラフォンのメロディが流れ出すとDJの石田さんがあの歌、この曲、新しいリズムに懐かしい調べの数々、あなたのお好きな曲を集めてご一緒に楽しむ1時間、リクエスト・コーナーです。ご機嫌いかがでいらっしゃいますか、石田豊です」の名調子が始まったものである。

 

この曲をステージで歌う際、曲紹介のMC時にタブレットを出し、youtubeで同楽団のこの曲を流し、上記の番組ナレーションをカブせて喋ったら「なつかしい!」と喜んでくれたオーディエンスが多くて嬉しかった。因みに石田豊さんは70年代にNHKを定年退職した後も同番組が終わる80年代半ばまでDJを続けたという。

 

♪Pearly Shells(真珠貝の歌)・・・2019年8月9日、渋谷「SEABIRD」二金ライブにて♪ ※2コーラス目の訳詞は早津敏彦氏のもの。

 

Saigottimo

43年間のサラリーマン生活を終えて早や3ヵ月「サンデー毎日は教育と教養か」で書いた通り、毎日、体温/血圧/体重測って栄養バランスの取れた食事に散歩/体操/ストレッチ、ウクレレ/ハーモニカ練習、英会話アプリにブログ執筆…そして週1でテニスに銭湯サウナ、気が向けば絵も描いている。

 

「あれ?これって子供の頃の学校だ」と気付いた。朝礼での体操や給食、「国語」~「英語」等の基本科目は毎日あり、週に何回か「体育」「音楽」「図工」があった。違うのは時間割が決まってないことくらい。てことは、あと「家庭科」があってもいいんじゃないか。特に料理は音楽や図工に負けないくらい創造的だしね。

 

小学校の家庭科では「粉吹きイモ」を作った。私は下戸でお酒が飲めず甘党だからたまにケーキを作る。「サバランショートケーキ」などの創作レシピもある(*1)。この際自分のオヤツも兼ねてもう少し長持ちするケーキを作ってみようかと百円ショップに行くと「パウンドケーキミックス」があったので作ってみることにした。

 

【処女作はバナナ入り、2作目はレーズン入り】

 

他に必要なのはマーガリン(60g)と卵1個だけ。これを混ぜてカップに入れてオーブントースター(170℃)で35分焼けば出来上がり。ホットケーキより簡単で旨いし5~6等分すれば約1週間のオヤツになる。但しプラモデルと同じで、このまま作っても面白くないので朝食でフルグラに混ぜてたバナナやレーズンを入れてみた。

 

【アーモンドはロースト、レーズンは洋酒漬けに】

 

レーズンは楊枝で突いて穴を開け、洋酒に一晩漬けてラムレーズン風にした。後日、違う百円ショップでカリフォルニア産より大粒のチリ産を見つけ、それを使うことに。アーモンドもフライパンで乾煎りし砕かず丸ごと入れた方が旨いことが分かった。チョコチップは板チョコを砕くのだが、重いので下に溜まるのが問題だ。

 

【チョコチップは重いので下に溜まってしまう】

 

卵やバナナは家の常備品を使うが、さすがにマーガリンをごっそり使うとカミさんに怒られそうなのでローソン100で買った(ほぼ3回分150gで百円)。板チョコもアーモンドも専用カップ(4個入)も百円ショップで揃うが、チョコベースの生地にするためのココアパウダーだけは無く、OKストアで80g(8回分)160円と最も高くついた

 

【ココアパウダーを混ぜアーモンドを入れる】

 

パウンドケーキミックス(粉)は百円で2個分、マーガリンが百円で3個分(毎回足りない10gはオリーブ油で代用)、専用カップも紙製で百円で4個分だったがアルミ製(5個分)の内側にキッチンペーパーを敷くと何度でも使えるので、豪勢にいろいろトッピングしても1個当り150円以下で作れて安いし創意工夫が楽しめる

 

*1:サバランショートケーキ…スポンジを洋酒に付けたカップ状のケーキ「サバラン」をショートケーキに採り入れた私の創作ケーキ。普通のショートケーキ用のスポンジを3段にして中段を洋酒シロップ漬けにするだけ。外から見たら普通のショートケーキだが食べるとサバラン!お試しあれ。

 

Saigottimo

「夏至」(今年は6/21)は、地球の回転軸が太陽側に最も傾いている日なので太陽の角度も高く日照時間が一番長く、ここから冬至(12/22)に向けてどんどん短くなる(南半球は逆)。つまり6月は一年を四季で4等分した「夏」のド真ん中のはずだが、日本では(北海道以外は)梅雨があるために「6月=雨≠夏」のイメージだ。

 

一方、梅雨のない欧米では6月は屋外で月を眺めるのに最適な季節なのだろう。「ムーンライト・セレナーデ」や「月光値千金」など月に関する曲が多い。雨は「セプテンバー・イン・ザ・レイン」など9月のイメージであり、中秋の名月でお月見をする日本とは、6月と9月で雨と月が逆転していて興味深い

さて、「四季」といえばヴィヴァルディの室内楽が有名だが、チャイコフスキーにも「四季(The Seasons)」というピアノ曲集があるのをご存じだろうか。但し春夏秋冬の4曲構成ではなく、1~12月に対応した全12曲構成だ。これは音楽雑誌の企画で毎月異なるロシアの詩人の作品をベースにして作曲したからだそうである。

 

各曲は4分間前後で次のようなタイトルが付いている。「1月:炉端にて、2月:謝肉祭、3月:ひばりの歌、4月:雪割草、5月:白夜、6月:舟歌、7月:刈り入れの歌、8月:収穫の歌、9月:狩の歌、10月:秋、11月:トロイカ、12月クリスマス」。6月の曲には「舟歌」というタイトルが付いている。切なく、もの悲しくも実に美しい曲である。

 

 

「舟歌」というと私の世代は八代亜紀の名曲演歌(阿久悠:作詞、浜圭介:作曲)をイメージしてしまうが、クラシック音楽の世界ではベネツィアのゴンドラで船頭が歌う曲という意味で「バルカローレ(Barcarolle)」という一つのジャンルになっておりショパンフォーレメンデルスゾーンオッフェンバッハの「舟歌」も有名だ。

 

ちょっと話がズレてしまったが、私は数あるクラシックの名曲の中でも、このチャイコフスキーの「舟歌」はとても好きな曲である。そして改めて「6月の曲」として聴いて見ると、実に内省的なこのメロディーは“日本の梅雨の季節”にも“欧米の月を愛でる季節”にも合うような気がするのである。

 

Saigottimo