とんねるずの石橋貴明が鈴木保奈美と離婚したというニュースを目にしたら、何故か突然、相方の木梨憲武の奥様、安田成美の「ねえ、薔薇って漢字で書ける?私、書けるんだよ、うふっ」という昔のCMを思い出してしまった。帰宅早々に笑顔のエプロン姿でそんな事を言われたら、そりゃもう、たまらないだろう。
あれは男にとって理想の“可愛い奥さん”像の典型例だろう。「え?書けないけど、お前そんな事が嬉しいのかい、バカだなあ…あははは」って、笑顔の裏に何があるか考えないでニヤけてるお前の方がバカなんだよ!ってことですよね?ま、これは間違いなく名作CMでしょうね(確かキッコーマンだったような)。
コロナ禍で散歩を日課にして近所を徘徊、もとい歩いていると壁や庭の柵にバラを栽培しているお宅を多く見かける。バラの開花時期は5、6月から秋まで品種によって様々あるのでかなり長く楽しめる花なのだそうだ。また、バラは最も華麗な花だけに、歌の世界でもタイトルにバラ(Rose)が入ったスタンダードが数多く存在する。
アンディ・ウィリアムズの名唱で知られる「ブルーレディに紅いバラ(Red Roses For A Blue Lady)」もよく演奏されるが、最も有名なのは、アカデミー賞も受賞したヘンリー・マンシーニ作曲の「酒とバラの日々(Days Of Wine And Roses)」、ジャズ業界用語で通称“酒バラ”と呼ばれているこの曲ではないだろうか。
マンシーニは以前にも書いた通り映画音楽の巨匠であり、この曲も1962年の同名映画の主題歌だ。「ヴォーカリストとしては曲の背景を知る上で映画は観ておくべき」と思った私は大昔にTVの深夜放送で観てしまった。喜劇役者ボブ・ホープ主演だから、きっと軽いタッチのラブ・コメディだろうと思ったら大間違いだった。
実は、アルコール中毒の深刻さを世に問う“社会派ドラマ”であり、出張続きの孤独なセールスマンが酒に溺れて更生施設入り、寂しい妻もいつしかキッチンドランカーとなり...そして救いのない結末で映画は終了。当初の期待を裏切られた私は、やり切れない気持ちのまま、真夜中の居間に独りで取り残されたのだった。
「おいおい、この物語のどこが酒とバラの日々なんだよ!」と振り返ってみると、妻の両親が郊外でバラ園を経営していて、彼と妻は酒に溺れた、え、そういうこと?そして恐らくボブ・ホープはコメディ以外でも本格派俳優としての実力を示したい作品だったのだろう。嗚呼、そうとも知らずに観ちゃった俺が一番バカだったのだ!
♪酒とバラの日々…2011年7月1日、渋谷SEABIRD第一金曜ライブにて♪
Saigottimo
