オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)
それは・・・
“不幸な”エジプト記の始まり始り~
これまでの”不幸”話はこちら:
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな !
11) イブラハム、いったい何者?
12)He’s good!
13) サンダルウッドの精油がほしい!
16)まさか、カメラまで!?
18) 気を取り直して、考古学博物館見学
19)水タバコで休憩を取る人々
22) やはり、グルだったか!
23) これ、ミント油でしょ?
24)爆発!開き直ったか!
25) つける薬がない
第30話:助けて!
ラムセス駅の前で降ろしてもらった私は、駅の構内へ向かって走った。
タクシーを降りた時点で、列車の発車まで15分を切っていた。
この画像はイメージとしてお借りしてきました
エジプトの首都、カイロのターミナル駅は大きく、2010年当時でも16番ホームまであった
私は、自分が乗るべき列車のホームが入り口から近いのか遠いのかもわからなかった。
その上、スーツケースと重い手荷物を持っていた。
途中、階段の上り下りもあるだろう。
12分以内(推定)で自分の乗るべき列車のホームまでたどり着くのは不可能だ
しかし、諦めるわけにはいかない。
何がなんでも、この列車に乗らなくては!!
手には、旅程表を握っていた。
「すみません!
この電車に乗りたいです!
助けてください!」
私は、駅の入り口付近にいた、3人の少年に声をかけた。
叫び声に近かったと思う。
3人の中で一番年長と思われる、少年が私の旅程表を見て、他の2人に言った。
「このお姉ちゃんを助けてやろうぜ」←あてずっぽ(アラビア語だったから)
「〇番ホームだ!」←たぶん、そんな感じ(アラビア語はわからない…)
他の2人は
「よし!」
という顔をして、私のスーツケースを担いだ。
「時間がない!急げ」←あてずっぽ
お兄ちゃんが言うと、他の2人は口笛で答えた。
ヒュー!
そして、一種のお祭り騒ぎとなった。
今や3人にとっては、私を列車に乗せることが使命となっているようだった。
私を列車に乗せられたら、勝ち!
お兄ちゃんは、15,16歳といったところだろう。
他の2人は、その顔立ちと身長からして、12,13歳くらいだろうか。
「大丈夫!まかせとき!」←あてずっぽ
と言って、私にウィンクした。
ありがとう~
お兄ちゃんが先頭となり、弟分たちが私の荷物を持って後に続いた。
私も、一緒に走った。
少年たちは、時々振り返っては、私がちゃんとついてきているか確かめてくれた。
走りに、走った。
階段も上った。
どこをどう走ったのかは、全く覚えていない。
とにかく、彼らの後について走った。
肩からかけている荷物が重い。
ゼーゼー
この画像はイメージとしてお借りしてきました
神様、どうか私を列車に乗せてください!
次回へつづく・・・
なぜ深夜に少年たちが駅にたむろしていたのかはわからない。
実は、彼らこそ噂に聞くスリ集団だったりして?
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