オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)
それは・・・
“不幸な”エジプト記の始まり始り~
これまでの”不幸”話はこちら:
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな !
11) イブラハム、いったい何者?
12)He’s good!
13) サンダルウッドの精油がほしい!
16)まさか、カメラまで!?
18) 気を取り直して、考古学博物館見学
19)水タバコで休憩を取る人々
22) やはり、グルだったか!
23) これ、ミント油でしょ?
24)爆発!開き直ったか!
25) つける薬がない
他にもこんなことが!
第27話:サソリに気をつけてね
ショーの音楽が心地良いBGMとなり、耳をかすめていた。
近くで聴いたのなら、結構な音量だったことだろう。
ショーの光は様々な色に変化し、観客を喜ばせているようだった。かすかな歓声となって、その声がピラミッド後方に広がる砂漠まで届いていた。
色の違いがわかりますか?
正面(&近く)からだとこんな感じです
空には、満月から下弦に向かう月が輝いていた。
イブラハムと私は、ギザの砂漠にレジャーシートやゴザを敷くわけでなく、そのまま座っていた。
近くには、ついさっきまで2人で乗ってきた、ラクダが佇んでいた。
この画像はイメージとして借りてきました
「サソリには、気をつけてね」
イブラハムが言った。
サ、サソリ!?
忘れていたが、砂漠にはサソリがいる。
そういえば、サソリは夜行性の生き物ではないか!
私は懐中電灯を持っていなかった。
それは、イブラハムも同じことだった。
万が一サソリが現れたときには、どうやって気づくのだ?
まさか食われてから気づくとか?
いや、それでは遅い!
狙うなら、イブラハムを狙ってね~
私は座り直して、半座りのような体勢になった。
いわゆる、〇〇ちんぐスタイル ←いちいち説明しなくて良い?
靴は砂に埋もれたが、サソリが現れるかもしれない砂漠の暗闇で砂に直接お尻を下ろすのは避けようと思った。
這い上がられては困る
半座りスタイルなら、万一サソリが現れても気づけるだろう。
足元だけに注意を払っていればよい。
イブラハムに騙されることに慣れてしまっていた私は、驚きや恐怖、怒りを感じるセンサーが鈍っていた。
次に何が起こるのか予測する能力も衰えていた。
ラクダの相乗りだって、そうだ!
なぜ、2頭のラクダでなく、1頭しか借りなかったのだ?
お金を節約したかったのか、それとも別の意図があったのか。
密着したかったとか?
それは、ないか
「音と光のショーを一緒に見たい!」とイブラハムは言った。
その誘いに乗って、彼と一緒に来たわけだが、ピラミッドの後方からでは、ショーの進行状況はまったくわからない
ピラミッドが小さく見えるほど、遠くに来ていたのだ。
「ショーを見たい」という言葉と矛盾していないか?
ショー自体は見えなかったが、2人乗りといえど乗駝は楽しかったし、音楽と間接照明のようにピラミッドを照らす薄明りもそれなりに楽しめていた。
しかし、「サソリに気をつけてね」以来、心地良くなくなっていた。
だって、真っ暗なんだもん、ここ
この画像はイメージとしてお借りしてきました
サソリに気をつけないといけないようなところに、
懐中電灯も持たず、シートやゴザの準備もなく、私を連れ出したというのか?
ラクダ1頭で!!
帰りたくなっても、帰れないではないか!
次回へつづく・・・
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