長らく封印してきたエジプト旅。
オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)
それは・・・
“不幸な”エジプト記の始まり始り~
前回までの”不幸”話はこちら:
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな !
11) イブラハム、いったい何者?
12)He’s good!
13) サンダルウッドの精油がほしい!
16)まさか、カメラまで!?
18) 気を取り直して、考古学博物館見学
19)水タバコで休憩を取る人々
22) やはり、グルだったか!
他にもこんなことが!
第23話:これ、ミント油でしょ?
さて、「音と光のショー」が始まるまでの時間はイブラハムの家で過ごすことになった。
イブラハムの家に着くと、玄関先に例の従弟がいた。
不幸話を聞いて、10ドルあげてしまった相手だ。
私は「足の調子はどう?」とだけ尋ね、イブラハムの家へ上がった。
この日は彼の姉たちはおらず、彼の母親が1人で家にいて、私を迎え入れてくれた。
イブラハム家のバルコニーから見る三大ピラミッド
壮大な景色を臨めるが、足元にはガチョウや鶏がわんさといた
詳しいことは覚えていないが、精油のことを話題に持ちだすきっかけとなることがあった。
「そういえば、昨日買ってきてくれた精油。良い香りだったわ」
「それは良かった!」
「サンダルウッドに間違いないのよね?」
「そのはずだけど」
「私にはミントの精油に思えるの」
イブラハムは軽く首を傾げた。
「今日持ってきたから、嗅いでみてくれる?」
私は、バッグから箱を取り出し、中の瓶をイブラハムに渡した。
イブラハムは、焦ったに違いない。
「嗅いでみて!」
イブラハムはしぶしぶ精油瓶を開け、鼻に寄せた。
単なるイメージです。ネット界からお借りしてきました。
「どう?」
彼は何も答えなかった。
「あなたのサンダルウッドの香りを気に入って、同じ物を買ってきてくれるって言うからお金を渡したのよね」
「わかっている」
「これ、サンダルウッドではないわ!交換してもらいたいんだけど」
「今日は、お店が閉まっているよ」
嘘に決っている!
その日は、日曜日だった。
イスラム教では金曜日が安息日となっていて、木曜日と金曜日を公的な休みとして設定している国はあるが、観光立国エジプト、しかも大観光地ギザにおいては、少なくともレストランや商店は無休のところがほとんどだった。
まして、今はホリデーシーズンだ。
安息日でもない日曜日に店を閉めているわけがない。
謝ってくるならまだしも、
見え透いた嘘をつくなんて!
こうなったら、容赦しないからね!
「それなら、あなたの使いかけのサンダルウッドと交換してもいいけど?」
イブラハムの顔が心なしか青ざめていっているように見えた。
「お店が開いている日に、この瓶を持っていけばいいんじゃない?
お店の人が間違えたのだから、交換してもらえるわ。
私は、あなたの使いかけの精油でいいから」
次回へつづく・・・
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