オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)
それは・・・
“不幸な”エジプト記の始まり始り~
前回までの”不幸”話はこちら:
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな !
他にもこんなことが!
第5話: 儲けたいなら、他をあたって!
「250USドルも持っていないし、持っていたとしても高すぎると思う」
追いかけてきたイブラハムにそう伝えたが、
「250ドル出してまでラクダに乗りたいとは思わない。そもそも、本当に250ドルもするの?」
というのが私の正直な気持ちだった。
イブラハムを介して知った店でなければ、ハッキリそう言ったことだろう。
「いくらだったら、乗りたいと思うの?」
イブラハムが言った。
「ケチがついたから、もういくらでも乗りたいとは思わない」
が本音だったが、どの口が答えたのか
「出して100ドルね。あなたの顔を立てて」(紹介料をもらえるんでしょ?)
と答えてしまった。
「わかった!交渉してくる!」
とイブラハムは私に言って、ラクダ屋に入っていった。
私はそのまま外で待った。
しばらくすると、イブラハムが戻ってきた。
「200ドルになったよ」
「ありがとう。でも、もういいわ。なんだか、ラクダの気分ではなくなってきたから」
時間がたてばたつほどに、ラクダに乗りたい気分は薄れていた。
それより、早くピラミッドに行きたい!
「ちょっと待って!いくらだったらいいの?」
「出して、100だと言ったでしょ?」
「わかった、わかった」
と言って、イブラハムは再びラクダ屋へ戻った。
そして、「150でどう?」と戻ってくるなり、言った。
「もう、いいから」
私には、イブラハムが芝居をしているように見えた。
定価はいくらかわからないけれど、例えば50ドルとするなら、それ以上は彼のマージンでないかと思えたのだった。
そういう仕組みなら、それでも構わない。
ギザ駅の前で複数のタクシーに声をかけられて困惑していた私をここまで連れてきてくれたわけだし、彼の母親とも会い、彼の家のベランダから素晴らしい景色も見せてもらった
素晴らしいでしょ
こんな景色を毎日見られるなんて、いいなぁ
私も、写真の中に入っておこっと
ヘン顔です見ないで~!(/ω\)イヤン
このへん顔には、理由があるのです。。。
足元
以上、イブラハム家のベランダからでした~
そのお礼に、少しくらいお小遣いをあげても構わない。
しかし、だとするなら、彼にも正直になってほしい。
「すばらしい景色を見せてもらったから、多少上乗せしてもいいわ。あなたの学費にだってなるしね。
だけど、250ドルはあり得ない。びっくりしたわ。
あなたが儲けたいっていう話なら、他の観光客をつかまえたほうがいいわ」
イブラハムはしゅんとして下を向いた。
19歳の大学生であっても、観光客を見つけるとお金を儲けたくなる、エジプトはそんな国なのだと思った。
「私、もう行くわ。ピラミッドはどっちの方向?」
「130ドル!」
懲りない男だ。
私は、面倒臭くなって、言った。
「わかった。130ドル出すわ。
出すけど、これは私にとっても大切なお金。あなたの学費になると思って出す」
「ただし、ここに戻ってくるまでの追加料金は一切請求しないこと。万が一、乗駝観光中になにがしかのにトラブルが発生したときは、あなたも解決にあたること。できる?」
「わかった。約束する」
イブラハムは言った。
そして、私は、再びラクダ屋へ戻り、店主に130ドルの代金を支払った。
自分でもなぜこんなことを言ったのかよくわからない。
間もなく起こる“不幸”×2の予言だったのか
立派なラクダでした!
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