長らく封印してきたエジプト旅。
オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)
それは・・・
“不幸な”エジプト記の始まり始り~
前回までの”不幸”話はこちら:
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな !
11) イブラハム、いったい何者?
12)He’s good!
13) サンダルウッドの精油がほしい!
16)まさか、カメラまで!?
18) 気を取り直して、考古学博物館見学
19)水タバコで休憩を取る人々
他にもこんなことが!
第22話:やはり、グルだったか!
さて、約束の時間にギザ駅に着いたが、イブラハムはいなかった。
15分ほど待った。
しかし、やってこなかった。
逃げられたか?
私は通りかかった女性の力(=電話)を借り、彼に電話してもらった。
イブラハムは「今、向かっている」と答えた。
単なる遅刻か・・・
エジプト時間だから、仕方あるまい
ほどなくして彼は駅に到着し、言った。
「待たせて、ごめん」
そして、出会ったときのように、バス停の近くにあるカフェで、まずは一服することになった。
記録によると、私はここでもサンドイッチを食べたようだ。
(さっき、モハメッドと一緒のときにサンドウィッチを食べたばかりだったが・・・)
イブラハムが適当に注文したのだろう。
画像はお借りしてきました
「実は、ここに来る前にあのカメラ屋に寄ってきたんだ」
とイブラハムが言った。
それで遅刻したとでも言いたいのか?
自分で、「カメラ屋とグルだ」と言っているようなものではないか。
「どうして?わざわざ?」
私は何も気づいていないふりをした。
「君の話を聞いて、どういうことなのか、確かめに行ってきたんだ」
「わざわざ、ありがとう」
「それで、これ」
と言って、彼は何枚かのお札をポケットから取り出した
「やっぱり、計算が違っていたみたい」
イブラハムは付け加えるように、言った。
そうきたか!
「わざわざ話をつけに行ってくれたのね?」
(信じたことにしておこう)
「計算間違いなら、仕方ないわね」
私は、そのお金がいくらなのかは確かめなかった。
250USドル-98ドルは152ドルだが、そんなにもないことはパッと見てわかっていたし、その10分の1くらいあれば良いほうだろう。
私にとっては、もうどうでも良いことだった。
騙されたとはいえ、ピラミッドとラクダと一緒に写真を撮れたのだし、250ドルは思い出を残すためのお金だったのだから。
しかし、イブラハムには何か言ってやりたかった。
✔ エジプト人5-10ドル、外国人16ドルの乗駝に250ドルという値をつけ(結局、支払ったのは130ドルだが)、
✔ 98ドル以下で買えるカメラを店員と結託して250ドルに吊り上げ、
✔ サンダルウッドの精油代として預かったお金でスペアミント精油を買い、100ポンド巻き上げたのだ
イブラハムは、実際にはカメラ屋には行っていないだろう。
自分の儲けから、その一部を私に返したのだと思う。
(本当にわざわざカメラ屋に出かけて、代金の一部を取り返してきてくれたのなら、この推測はずいぶん失礼だが)
「正直なところ、あなたとあのカメラ屋さんがグルなのでは?と少し疑っていたの」
「それは、違う」
イブラハムは否定したが、否定したふりをしているのだろう。
お互いにばかしあいをしているのだから、それ以上追求する必要はあるまい。
「あぁ、それを聞けてよかったわ」
と答えた。
画像はお借りしてきました
次回へつづく・・・
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