上越新幹線([東京~]大宮~新潟) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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越後湯沢駅にて。オール2階建ての『 Max 』ことE4系新幹線電車です。
  
今回は、首都圏と新潟県を結ぶJR東日本の新幹線路線で、1982年に全線が開業した
上越新幹線を紹介します。
  
尚、正式には東北新幹線の所属である東京~大宮につきましては簡単な説明にとどまります。ご了承下さい。
  
  
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(Yahoo!地図を使用)  
  
  
 路線名  区間  営業キロ(※1)   備考
 JR東日本:
 上越新幹線
 大宮
 ~新潟
 303.6km  全線複線。
 交流25,500V(50Hz)電化。

 

(※1)実キロは269.5km。
(※)軌間1,435mm(標準軌)。
  

  

 踏破達成時  2000年8月
 撮影時  2012年ほか

  

  
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東京駅にて。
上越新幹線の列車は、上野駅を始発・終着とする一部の臨時列車を除き、全て東京駅を始発・終着としています。
  
東京~上野~大宮は都市部を走ります。騒音問題などの影響で最高速度が110km/hと、低く抑えられています。
また、線路は複線分しかないので東北新幹線、上越新幹線をはじめ北海道新幹線、北陸新幹線、山形新幹線、秋田新幹線と様々な系統の新幹線列車が運行本数の制約を受けています。
  
  
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起点駅の大宮駅にて。写真は北陸新幹線用のE2系N編成です。
大宮駅は島式ホーム3面6線の構造で、上越新幹線・北陸新幹線の下り列車は原則として西端の18番線、上り列車は原則として頭端の13番線より発着します。
かつては通過列車もそこそこありましたが、大宮駅の乗降客数増加などによる地位向上にともない上越新幹線の通過列車は『とき310号』のみになっています。
  
大宮を発車すると、東北新幹線と方向別複々線の形で北へ走ります(上越新幹線は外側線を走行)。両側には新幹線建設の見返りとして建設された埼玉新都市交通伊奈線【ニューシャトル】も並走しています。また、車窓右側に鉄道博物館を見ることができます(特に上り電車の左側車窓から良く見えます)。この付近で埼玉県さいたま市大宮区から北区へと変わり、住宅地を北上します。その後は上尾市へと変わり、緩やかに左へカーブして東北新幹線と分かれます(上越新幹線上り線が東北新幹線の上下線をオーバーパスします)。この分岐点付近で伊奈町へと変わります。
  
  
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その後は左側に単線となったニューシャトルと並走しながら住宅地を走りますが、ニューシャトルの終着駅である内宿駅を過ぎると桶川市へと変わり、関東平野に広がる田園風景の中を北西へ走ります。天気の良い日には富士山も眺められます。また、高崎線とは離れています。自治体は久喜市→桶川市→鴻巣市→行田市→鴻巣市→行田市と目まぐるしく変わり、熊谷市へ入ると高崎線と秩父鉄道線が接近して、市街地へ入ると熊谷に着きます。
  
熊谷を発車後は主に田畑の中を走ります。右側には赤城山が、左側には秩父の山々や関東山地を望めます。熊谷市内を走った後は深谷市内を走り、本庄市へ変わると本庄早稲田に着きます。駅名の通り、駅の近くには早稲田大学の施設があります。
  
本庄早稲田を発車後も田畑の中を走り、上里町へと変わるとライバルの関越自動車道をオーバーパスします。そして神流川(かんながわ)を渡ると群馬県藤岡市へと変わり、八高線と交差して鏑川(かぶらがわ)を渡り終えると高崎市へと変わります。今度は烏川を渡り、徐々に住宅地へと入ると富岡製糸場の世界遺産登録で脚光を浴びるようになった上信電鉄上信線と並走するようになり、市街地へ入って高崎線と合流すると高崎に到着します。
  
高崎を発車すると上越線と分かれ、住宅地を北上します。そして北陸新幹線【長野新幹線】が左へ分かれますが(北陸新幹線の上り線が上越新幹線をオーバーパスする形)、ここに設置されている38番分岐器は、分岐側(北陸新幹線)の通過速度が日本最速の160km/hです。
  
  
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その後は榛名山を左前方に見ながら農村部を北上しますが、山間部へ入る前に上越新幹線の大宮方から見て初めて潜るトンネルである榛名山トンネルへと入ります。
  
  
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トンネル内では榛東村→吉岡町→渋川市と北上し、トンネルを抜けると谷へ出て、高架橋で吾妻線と吾妻川を渡り、中山トンネルへと入ります。
  
この中山トンネルは工事中に2回の異常出水事故が発生し、ルート変更せざるを得なくなりました。その結果、トンネル内で新幹線にとっては急なカーブが発生し、大幅な速度制限を強いられています。中山トンネル内では高山村→みなかみ町と変わり、トンネルを出ると農村部の谷を高架橋で走り、さらに短いトンネルを抜けると上毛高原に着きます。
  
上毛高原を発車後はすぐに月夜野トンネルへと入ります。そして月夜野トンネルを抜けるとすぐに第一湯原トンネル、第二湯原トンネルを潜り、水上温泉の西側を北へ走ります。第一湯原トンネルでは関越自動車道と交差します。そして第二湯原トンネルを抜けるとすぐにJR東日本グループが発売するミネラルウォーターの名前にもなった大清水トンネル(全長22km221m)へと入ります。トンネル内では谷川岳の西側を走り、新潟県湯沢町へと変わります。そしてトンネル内で関越自動車道の関越トンネルや上越線の松川ループ線と交差して、湯沢町の市街地へ入るとようやくトンネルを出て上越線との接続駅である越後湯沢に到着します。
  
  
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越後湯沢を発車すると左手にスキー場を見ながら走り、すぐにガーラ湯沢駅へ向かう支線が分岐します。
  
その後は魚沼丘陵の東側山麓をトンネルの連続で北へ進み、南魚沼市へ変わってもトンネル区間が続きます。この付近にはスキー場が多いです。
  
  
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そして塩沢トンネル内で北越急行ほくほく線と交差した後はトンネルを出て、魚沼産コシヒカリなどが栽培されている魚沼盆地の田園地帯を走り、上越線との接続駅である浦佐に着きます。
  
浦佐を発車後は浦佐トンネルへ入り、この付近の主要都市である小出をショートカットする感じで西寄りへ針路を変えます。トンネル内で魚沼市へと変わり、今度は堀之内トンネルで魚沼丘陵北端部を駆け抜けると長岡市へと変わり、トンネルを出て魚野川を渡ります。続いて上越線と交差し、魚沼トンネルへ入ると関越自動車道と交差します。トンネル内で小千谷市へと変わり、今度は妙見トンネルへ入ると長岡市へ戻ります。その後は上越新幹線最後のトンネルとなる滝谷トンネルを抜けると越後平野の田園風景を見ながら北へ走り、やがて市街地へと入って左側から信越本線が寄り添うと長岡に到着します。
  
長岡を発車すると信越本線と並走して市街地を北上しますが、やがて田園地帯へ進むと信越本線と分かれます。その後は見附市へと変わり、田園をはじめ郊外の商業施設などを見ながら走ります。
  
  
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そして三条市へと変わると左手に弥彦山を見ながら北へ走り、信濃川を渡って三条市と燕市が入り組んだ場所を走ると郊外の商業施設が並ぶ地帯へと入り、弥彦線との接続駅である燕三条に着きます。
  
燕三条駅は燕市と三条市の境界にありますが、ルート選定から駅名が決まるまでスムーズに事が運ばなかったようです。特に駅名の問題は、「燕」と「三条」のどちらを先に付けるかでも時間を要したようで、結局、駅名は「燕」が先に来る「燕三条」、駅長室は三条市側に設置されることで合意に至りました。尚、駅の近くには北陸自動車道のインターチェンジがありますが、こちらは「三条燕IC」と「三条」が先に来ていて、新幹線・弥彦線の駅名が「燕三条」であることに対する事実上のバーターであるといわれています(引用:Wikipedia)。
  
燕三条を発車後は中ノ口川を渡り、燕市内の田園地帯を北上します。その後は新潟市へと変わり、西蒲区と南区が入り組んだ地域を走りますが、田園風景が続きます。そして西区へ変わるとしばらくして住宅地へと入り、北陸自動車道と交差すると信濃川を渡って中央区へと進みます。
  
  
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その後は国道8号新潟バイパスをオーバーパスして引き続き住宅地を走り、やがて越後線と合流して市街地へ入ると終点の新潟に到着します。
  
  
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新潟駅にて。写真は既に引退した200系新幹線電車です。
新潟駅は島式ホーム2面4線の構造ですが、運行本数がさほど多くないので立派な施設を持て余し気味の印象です。
尚、新潟駅では在来線の高架化工事が実施されていて、新幹線ホームが1面1線増設されて、ホームの反対側には在来線の線路が敷設されます。その暁には新幹線と在来線(羽越線特急『いなほ』か?)が同一ホームで乗換可能となる予定ですが、となると従来の2面4線のホームはますます寂れた感じになるでしょうね…。
  
  
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新潟駅の新幹線口に相当する南口にて2006年撮影。
その後、新たなバスターミナルやペデストリアンデッキが整備されてその姿を変えました。
  
  
 乗り鉄の注意点    
上越新幹線では東京~新潟の『とき』(旧愛称は『あさひ』でしたが、『あさま』との混同を避けるために名称変更されました)、東京~高崎・越後湯沢・の『たにがわ』が運転されています。いずれもオール2階建てのE4系で運行する列車は、愛称の頭に『 Max 』が付きます。また、『たにがわ』の一部は冬期にガーラ湯沢駅まで乗り入れます。
他にも東京~高崎では北陸新幹線直通の『あさま』も運行しています。
  
『とき』は速達タイプが中心ですが、停車駅は列車によってバラバラです。また、一部の列車は東京~新潟の全駅に停車します。
『たにがわ』は各駅停車タイプ中心ですが、『Maxとき』の東京~高崎・越後湯沢での増結車を『Maxたにがわ』として運行している列車は一部が通過運転をしています。さらに、ガーラ湯沢へ向かう臨時列車の一部は途中駅を通過しています。
  
運行本数は、概ね『とき』が毎時1~2本、『たにがわ』が毎時1本程度と少ないです。もっとも、繁忙期は相当本数が増発されますが…。
  
使用車両は平屋建て10両編成のE2系(J編成)と、オール2階建ての『Max』ことE4系8両編成です。E4系は2本連結して16両編成で運転する列車もあります。
また、高崎以南では北陸新幹線用のE2系(N編成)8両編成とE7系12両編成も運用されています。
尚、この先は東北新幹線へのE5系投入により上越新幹線へ転用されるE2系での運用が増えて、E4系が次々と廃車になることが予想されます。
  
東京からの大体の所要時間は、高崎50分、越後湯沢1時間15分、長岡1時間50分、新潟2時間強です。
ちなみに、途中駅は大宮のみに停車する最速の『とき313号』は、東京~新潟を1時間37分で走破します!
  

  
==== のりかえ ====   

 乗換駅  乗換路線
 大宮  JR東日本:東北新幹線(東京方面へ直通運転)
 JR東日本:東北本線【宇都宮線】(上野方面黒磯方面)、高崎線
 JR東日本:<京浜東北線>、<埼京線>、川越線、<湘南新宿ライン>、
      武蔵野線大宮支線(むさしの号)、武蔵野線西浦和支線(しもうさ号)
 東武鉄道:野田線【東武アーバンパークライン】。埼玉新都市交通:伊奈線【ニューシャトル】
 熊谷  JR東日本:高崎線。秩父鉄道:秩父本線
本庄早稲田  
 高崎  JR東日本:北陸新幹線【長野新幹線】高崎線信越本線上越線
 JR東日本:(八高線列車)、(両毛線列車)、(吾妻線列車)
 上信電鉄:上信線榛名山ロープウェイ(榛名高原駅まで路線バスで1時間30分)
 上毛高原  
 越後湯沢  JR東日本:上越線(水上方面六日町方面ガーラ湯沢支線)
 (北越急行:ほくほく線の特急『はくたか』・快速列車)
 田代ロープウェー(山麓駅まで路線バスで35分)
 苗場-田代ゴンドラ【ドラゴンドラ】(苗場ステーションまで路線バスで48分)
 湯沢高原ロープウェイ(ロープウェイ山麓ステーションまで西口より徒歩10分)
 浦佐  JR東日本:上越線
 長岡  JR東日本:信越本線(新潟方面直江津方面)、(上越線列車)
 燕三条  JR東日本:弥彦線
 新潟  JR東日本:信越本線越後線白新線( 羽越本線方面 )

  

(参考:Wikipedia)