御花畑駅にて。西武秩父駅の最寄り駅です。
今回は、SL列車『パレオエクスプレス』が走る埼玉県北部のローカル私鉄、
秩父鉄道秩父線(正式名称は秩父鉄道秩父本線)を紹介します。
秩父鉄道秩父線(正式名称は秩父鉄道秩父本線)を紹介します。
尚、SL列車『パレオエクスプレス』の写真は1枚もありません…orz ご了承下さい。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
秩父鉄道:秩父本線 | 羽生~三峰口 | 71.7km | (※1) |
踏破達成時 | 2007年10月 |
撮影時 | 2007年10月ほか |
羽生駅は東武鉄道伊勢崎線との接続駅で橋上駅舎ですが、改札とホームは独立しています。
尚、本線系と東上線の車両の回送を秩父線経由で行っているため、東武線と線路はつながっています。
尚、本線系と東上線の車両の回送を秩父線経由で行っているため、東武線と線路はつながっています。
羽生を発車するとすぐに左へカーブして東武鉄道伊勢崎線と分かれ、住宅地の中を走ります。西羽生を過ぎると田園が目立ち始め、さらに新郷を過ぎると一面に田園地帯が広がります。そして羽生市から行田市に入り武州荒木に着きます。
武州荒木を発車後は田園地帯を走りますが、やがて市街地に入り東行田に着きます。
東行田を発車後は右カーブして川を渡り、行田市に到着します。
行田市駅にて。
行田市を発車すると川と住宅地の間を走り、持田を過ぎると再び田園地帯を走りますが、並走する国道125号線の沿道にはロードサイド店が立ち並んでいます。熊谷市に入りしばらくすると上越新幹線をアンダーパスした後に高崎線をオーバークロスし、市街地に入って側線の広がる熊谷駅に到着します。
熊谷駅にて。島式ホーム1面2線の構造で、橋上駅舎を有しています。
SL列車『パレオエクスプレス』は、当駅と三峰口の間を往復します。
駅構内には側線があり、車両が留置されています。
SL列車『パレオエクスプレス』は、当駅と三峰口の間を往復します。
駅構内には側線があり、車両が留置されています。
熊谷を発車すると新幹線の北側に出て、高崎線と並走します。高崎線との間に空き地がありますが、ここにはかつて東武鉄道熊谷線が通っていました。上熊谷を過ぎると東武の廃線跡は右へ分かれ、石原を発車後に新幹線の高架をくぐって南側へ出ます。住宅地の中を走り、ひろせ野鳥の森を過ぎるとローカルな風景に変わり、貨物駅の広瀬川原駅と広瀬川原車両基地を見ながら通過します。また、南側には荒川の河川敷が広がっています。大麻生を過ぎて深谷市に入ると明戸、そして右側から、高崎線の熊谷貨物ターミナルまで伸びている貨物線の三ヶ尻線と合流し武川に着きます。
武川を発車後は住宅が目立つもののローカル風景の中を走り永田、小前田と進みます。寄居町に入る頃には沿線の農地は畑に変わり、桜沢を過ぎると左カーブして右側からの八高線に寄り添い、しばらく並走した後住宅地に入り、やがて右へカーブして左側からの東武鉄道東上本線が寄り添うと寄居に到着します。
寄居駅にて。こちらも島式ホーム1面2線で橋上駅舎を有しています。
東武線やJR線との乗換は、改札外の自由通路を通っての連絡となります。
また、ここでも東武線と線路がつながっていて、車両の回送に使用されます。
かつては東上線から長瀞方面へ東武の電車が直通運転していました。
東武線やJR線との乗換は、改札外の自由通路を通っての連絡となります。
また、ここでも東武線と線路がつながっていて、車両の回送に使用されます。
かつては東上線から長瀞方面へ東武の電車が直通運転していました。
寄居を発車すると八高線をオーバークロスし、しばらくは住宅地を走りますが段々と山並みが接近してきます。左側に国道140号線が並走し、右へカーブすると波久礼(はぐれ)に着きます。波久礼を発車すると荒川の峡谷を走り、長瀞町に入ってもしばらく荒川沿いを走ります。
波久礼~樋口にて。この付近は荒川沿いを走ります。
樋口を過ぎると荒川や山並みと離れ、野上辺りから盆地の畑の中を走り、やがて観光地である長瀞に到着します。
長瀞を発車すると右手に宝登山を見ながら走り、上長瀞を過ぎると荒川を渡って皆野町に入ります。
上長瀞を過ぎると荒川を渡ります。遠方には宝登山も望めます。
荒川を渡ると大きく右へカーブして親鼻、住宅地の中を走り皆野に着きます。
皆野を発車し、再び荒川と山が接近してくると秩父市に入り、2008年に現駅名に改称された和銅黒谷を過ぎると山や荒川は離れて農村地帯を走ります。セメントの町にふさわしい貨物駅の武州原谷を過ぎると住宅地に入り大野原に着きます。
皆野を発車し、再び荒川と山が接近してくると秩父市に入り、2008年に現駅名に改称された和銅黒谷を過ぎると山や荒川は離れて農村地帯を走ります。セメントの町にふさわしい貨物駅の武州原谷を過ぎると住宅地に入り大野原に着きます。
貨物駅の武州原谷駅にて。秩父太平洋セメントの秩父工場に隣接しています。
貨物列車が停車しています。
貨物列車が停車しています。
大野原を発車すると住宅地は市街地へと変わり、秩父市の中心駅である秩父に到着します。
秩父駅は広大な構内を有しています。側線には電気機関車が留置されています。
秩父を発車すると市街地を走り、すぐに御花畑に着きます。御花畑を発車すると左へ西武秩父線への連絡線が分岐し、左手に西武秩父駅を見上げながら走ります。今度は西武秩父駅からの連絡線が合流し、住宅地を走って影森に着きます。
影森駅にて。
影森を発車後は山あいを走り浦山口、ローカルな風景に変わり武州中川と進みます。武州日野を過ぎると一気に山深くなり荒川の峡谷を走ります。
山が少し遠ざかった白久からは正面から山並みが迫る中を走り、山に突っ込む手前で終着駅の三峰口に到着します。
三峰口駅は単式・島式ホーム2面3線の駅で、側線もあります。
駅の北側には秩父鉄道車両公園があり、多数の車両が静態保存されています。
駅の北側には秩父鉄道車両公園があり、多数の車両が静態保存されています。
三峰口駅の駅舎は昔ながらの雰囲気が漂っています。
この先、三峯神社方面へは路線バスに乗り換えです。
尚、かつては三峰ロープウェイの路線がありましたが、2007年に廃止となってしまいました。
この先、三峯神社方面へは路線バスに乗り換えです。
尚、かつては三峰ロープウェイの路線がありましたが、2007年に廃止となってしまいました。
⇒三峰ロープウェイの廃線跡探訪記事はこちら。
秩父線では急行『秩父路』が6往復運転されていますが、急行料金200円(小人100円)が必要です。
一方の普通列車は、羽生~熊谷が毎時2~3本、熊谷~影森が概ね毎時2本、末端部の影森~三峰口でも毎時1~2本と、割と本数が多いです。
運転区間は羽生~三峰口の通し運転を主体に一部は影森止まりや、熊谷で運転系統が分割されている列車もあります。他には羽生~熊谷の区間列車が多く、西武秩父線からの直通列車も少数ながら存在します(秩父~長瀞、影森~三峰口)。
運転区間は羽生~三峰口の通し運転を主体に一部は影森止まりや、熊谷で運転系統が分割されている列車もあります。他には羽生~熊谷の区間列車が多く、西武秩父線からの直通列車も少数ながら存在します(秩父~長瀞、影森~三峰口)。
車両は、急行『秩父路』が西武の新101系を改造した6000系3連で、車内はクロスシートになっています(検査時に一般車両による代走あり)。
普通列車は6000系以外の全形式が使用されています。ちなみに元・国鉄101系の1000系は徐々に数を減らしているので、撮影・乗車はお早めに。
普通列車は6000系以外の全形式が使用されています。ちなみに元・国鉄101系の1000系は徐々に数を減らしているので、撮影・乗車はお早めに。
最後に、普通列車利用時のおよその所要時間は、
羽生(22分)熊谷(約30分)寄居(約45分)秩父(17分)三峰口です。
乗換駅 | 乗換路線 |
羽生駅 | 東武鉄道:伊勢崎線 |
熊谷駅 | JR東日本:上越新幹線、高崎線 |
寄居駅 | JR東日本:八高線。東武鉄道:東上本線 |
長瀞駅 | 宝登山ロープウェイ (宝登山麓駅まで徒歩15分) |
御花畑駅 | 西武鉄道:西武秩父線 (西武秩父駅まで徒歩5分) |
御花畑駅 | 西武鉄道:西武秩父線・横瀬駅への連絡線 |
影森駅 | 西武鉄道:西武秩父線・西武秩父駅への連絡線 |
三峰口駅 | 三峰ロープウェイ(2007年廃止。大輪駅までバス14分+徒歩5分) |
(参考:Wikipedia)