八高線(その2・高麗川~倉賀野【ほぼ非電化区間】) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

今回は、リクエスト路線第4弾です  

  
  
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越生駅にて。キハ110系気動車です。  

  

東京都西部の八王子駅から北上して埼玉県西部を経て群馬県南部の倉賀野駅に至る路線で、列車はすべて高崎駅まで直通するローカル色の強い都市近郊路線、
八高線(はちこうせん)の第2回目は、首都圏では数少ない非電化区間を走行する北側の区間、
高麗川~倉賀野(~高崎)を紹介します。

  

ちなみに、八高線では全線で『Suica』が使用可能です。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR東日本:八高線  八王子~倉賀野  92.0km   高麗川~北藤岡は非電化区間  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ  備考  
JR東日本:八高線  高麗川~倉賀野  60.9km   (※1)全区間単線、(※2)非電化  
(※1)北藤岡~倉賀野は高崎線(複線)を走行します。   
(※2)北藤岡~倉賀野は高崎線(直流1,500V電化)を走行します。   
(※)営業上は倉賀野駅が高崎線との分岐駅ですが、運転上は北藤岡駅が高崎線との分岐駅となります。   
  

  

踏破達成時   2000年8月  
撮影時   2009年4月ほか  

  

  

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高麗川(こまがわ)駅にて。単式・島式ホーム各1面を持つ2面3線の構造です。
八高線の倉賀野、高崎方面の列車は中線に相当する2番線を使用します。
また、八高線・八王子方面と川越線・川越方面の電車(直通運転の列車も含む)は両端の1、3番線を使用します。

  

高麗川駅を発車すると川越線と太平洋セメント埼玉工場の専用線跡がそれぞれ右へ分かれ、こちらは畑と住宅が混在する風景の中を北上します。やがて高麗川を渡るとカーブしながら丘陵地へと入り、日高市から坂戸市へ、そしてすぐに毛呂山町へと変わります。しばらく走ると丘陵を抜けて平地へと入り、やがて町並みが見えてくると毛呂(もろ)に着きます。

  
  

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高麗川~毛呂にて。西側に秩父の山並みを望みながら走ります。

  

毛呂を発車後は住宅地を北上し、やがて小さな川を渡ると越生町へと変わります。左へカーブすると右側から東武越生線が寄り添い、しばらく住宅地の中を並走すると越生(おごせ)に到着します。東武越生線は越生駅が終点です。また、越生は梅林などで有名です。

  

越生を発車すると越辺川を渡り、やがて住宅地が途切れると山あいの田園地帯を進みます。後に山間部へと入り、ときがわ町へと変わります。やがて周囲が開けてくると明覚に着きます。
明覚を発車後は都幾川を渡り、右手に町並みを遠望しながら左へカーブし、再び山あいの谷間を進みます。しばらくは雀川に沿って走りますが、やがて完全な山間部へと入り、峠を越えて小川町へと変わります。その後は谷間を北上しますが、やがて周囲が開けて市街地へと入り、川を渡って築堤高架をを進みます。そして左へカーブすると東武東上線をオーバーパスした後に並走し、小川町に到着します。

  

小川町を発車すると、しばらくの間は住宅地を東武東上線と並走します。東上線(正式には東上本線)は池袋起点で複々線区間もありますが、末端部に当たるこの区間は八高線と同じく単線です。しかし電化されているので、どちらがどの路線かは一目瞭然です。やがて農村風景へと変わると東上線と離れ、左へカーブすると今度は東上線をアンダーパスして別れた後すぐに竹沢に着きます。

  
  

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竹沢を発車後は山間部へと入り、山の中を走ります。

  

途中で寄居町へと変わり、山あいの田園風景を見ながらしばらく走ると折原に着きます。その後は丘陵の畑作地帯を蛇行しながら進むと周りが開けてきて荒川を渡ります。

  
  

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折原~寄居にて。荒川を渡ります。山間部が近くまで迫っています。

  

荒川を渡り終えると掘割区間へと入り、大きく右へカーブしながら秩父鉄道秩父線をアンダーパスします。やがて掘割区間が終わると住宅地を東へ走り、寄居に到着します。

  
  

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寄居駅にて。JR、東武、秩父鉄道が集まる拠点駅です。
但し、いずれの鉄道会社の路線も本数が多いとは言えないので、乗換の際は事前に時刻の確認を。

  

寄居を発車すると秩父鉄道線と一緒に左へカーブして東武東上線と分かれ、住宅地の中をしばらく秩父本線と並走します。やがて秩父鉄道線が右へカーブして分かれると田畑が混在した農村地帯へと入り、これまでとは違い比較的平坦な地形を北上します。一瞬だけ深谷市を通った後に寄居町へと戻り、用土を過ぎると美里町へと変わります。左側に丘陵を見ながら走ると松久に着きます。松久を発車後は田園風景の中を西北西へと走り、小さな川を渡ると本庄市(旧・児玉町)へと変わります。以後は住宅地の中を進み、やがて右へカーブして市街地へと入ると児玉に到着します。

  

児玉を発車すると住宅地の中を走りますが、右手に多くのロードサイド店が見えてくると田園地帯へと入り、神川町へと変わります。

  
  

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児玉~丹荘にて。遠方に山並みを望みながら田園風景の中を走ります。

  

田園地帯はやがて畑作地帯へと変わり、丹荘を過ぎるとかつて左側へ分岐していた上武鉄道日丹線の廃線跡の用地を少しだけ見た後に再び田園風景に戻ります。その後は後に神流川(かんながわ)を渡り、埼玉県から群馬県藤岡市へと変わります。神流川を渡り終えると右へカーブし、やがて掘割を北へ進みます。掘割区間が終わると住宅地へと入り、やがて左側に市街地を見ながら走ると群馬藤岡に到着します。

   
   

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群馬藤岡を発車すると引き続き住宅地を北上し、やがて田園地帯へと変わると上越新幹線、上信越自動車道を続けてアンダーパスします。やがて住宅地へと入り、左へカーブして右側から高崎線の電化複線が接近してくると北藤岡に着きます。北藤岡は八高線のみの駅で、高崎線にはホームがありません。
北藤岡を発車後はすぐに高崎線に合流し、この先は高崎線上を走ります。上下線が大きく離れた後に高崎市へと変わり、烏川を渡ります。その後は上下線が合流して工業団地の中を走り、やがて住宅地へと変わると右手から貨物線(正式には倉賀野駅貨物基地の構内)が合流して戸籍上の終点である倉賀野に到着します。

  
  

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倉賀野駅にて。八高線の終着駅ですが、中間駅の様相です。列車はすべて高崎駅まで直通します。

  

倉賀野を発車すると操車場の跡地を見ながら走り、やがて住宅地へと入り右側に高崎機関区を見ながら走ると上越新幹線をアンダーパスし、右へカーブすると左手から上信電鉄上信線が合流し、市街地にある高崎駅に到着します。

  
  

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高崎駅では八高線列車専用の切り欠きホームである3番線を使用します。
高崎駅はJR各線や上越・長野新幹線、そして上信電鉄にも乗換できる一大ターミナル駅です。

  

  

乗り鉄の注意点  

今回の区間はすべて気動車による運転で、高麗川以南の電化区間とは運転系統が完全に分離されています。
優等列車や快速列車の設定はなく、すべて普通列車による運転となっています。
運転区間は高麗川~高崎の全区間通しがメインですが、一部は高麗川~小川町、小川町・児玉~高崎の区間運転です。
尚、すべての列車が倉賀野から高崎線に乗り入れて高崎駅まで直通しています。

  

運転間隔は概ね1~2時間に1本で、朝と夕方は毎時1本程度まで若干増発されます。また、高麗川~小川町と児玉~高崎のラッシュ時は増発されます。

  

使用車両はすべてトイレ付きのキハ110系気動車で、2~3連を組んで運用されます。

  

高麗川からの所要時間は、寄居まで45分前後、高崎まで1時間半前後ですが、列車によって所要時間がまちまちです。
また、高麗川での八高線八王子方面(電化区間)や川越線の列車との接続は悪い場合もあり、中には接続時間1分という事もありますので乗り遅れないように注意が必要です。電化区間の方が本数が多いので倉賀野方→八王子方・川越線の乗り継ぎは比較的容易ですが、逆の電化区間→非電化区間の乗継は、非電化区間の本数が少ないので事前に時刻表で確認しないと長時間待たされる場合がありますのでご注意を。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
高麗川駅   JR東日本:八高線(拝島・八王子方面)川越線  
越生駅   東武鉄道:越生線  
小川町駅   東武鉄道:東上本線  
寄居駅   東武鉄道:東上本線。秩父鉄道:秩父本線  
倉賀野駅   JR東日本:高崎線(熊谷・大宮方面)  
(高崎駅)   JR東日本:上越新幹線北陸新幹線【長野新幹線】  
(高崎駅)   JR東日本:信越本線上越線、(両毛線列車)、(吾妻線列車)  
(高崎駅)   上信電鉄:上信線  
(高崎駅)   榛名山ロープウェイ (路線バスで約1時間30分)  
  
(参考:Wikipedia)