北陸新幹線(その1・高崎~長野【旧・長野新幹線】) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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軽井沢駅にて。E2系新幹線電車です。
   
今回は、北陸新幹線のうち、長野新幹線の通称で運行されていた区間、
高崎~長野を紹介します。
   
尚、長野新幹線の名称は通称で、正式には北陸新幹線です。
1997年の開業当時、正式名称の北陸新幹線で案内すると混乱を招く恐れがあったため、
JR東日本は『長野行新幹線』の通称を下り列車に対して使用していましたが(上りは単に『新幹線』)、
マスコミなどが『長野新幹線』の通称を使用したのが浸透して、記事投稿当時はJR東日本も『長野新幹線』の通称を使用していました。
  
以下の紫色部分は記事投稿当時の本文です。 
また、2015年に予定されている金沢延伸時には『北陸新幹線』の正式名称がようやく表舞台に立つようですが、
JR東日本では『北陸新幹線(長野経由)』などと案内するそうです。
しかし、(長野経由)の括弧書きは早々に消えてしまう気がしますが…。
  
そして、2015年3月14日に長野~金沢が延伸開業し、案内でも正式名称の『北陸新幹線』が使用され、
『長野新幹線』の愛称は消滅した模様です。
   
   
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(Yahoo!地図を使用)  
   
  
 路線名  区間・営業キロ  備考
 北陸新幹線  高崎~金沢(345.5km)  2015年7月時点のデータ
  
   
==== 今回紹介の区間 ====   
 路線名  区間  営業キロ  備考
 JR東日本:北陸新幹線
【旧通称:長野新幹線】
 高崎
 ~長野
 117.4km  (※1)(※2)
  
(※1)全区間複線、軌間1,435mm。
(※2)電化方式は交流25,000Vですが、軽井沢駅より約5km長野方の地点を境に周波数が異なります(高崎方は50Hz、長野方は60Hz)。
   
  
 踏破達成時  2000年8月
 撮影時  2009年~2012年
  
  
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起点の高崎駅にて。北陸新幹線【長野新幹線】の列車は全て東京発着(一部の臨時列車は上野発着)なので、中間駅の様相です。
また、『かがやき』と一部の速達『はくたか』は当駅を通過するので注意が必要です。
   
   
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高崎を発車すると住宅地を北上し、やがて左へカーブして上越新幹線と分かれます(上り線は上越新幹線をオーバーパスした後に合流)。尚、ここに設置されている38番分岐器は、分岐側(北陸新幹線)の通過速度が日本最速の160km/hです。
   
上越新幹線と分かれると、田畑の中を左へカーブしながら走り、やがて針路を西へ変えます。
   
  
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やがて丘陵地へと入ると短いトンネルを4本潜り、烏川を渡ると右手に榛名山を見ながら山間部へと入ります。
   
そして御岳山を貫く里見トンネルを潜ると群馬県・高崎市から安中市へと変わります。トンネルを出ると山間部を走り、安中榛名に着きます。駅は山間部にあり、駅周辺には新幹線通勤などをにらんだ分譲住宅地がありますが、駅の乗降客数は低調なようです。また、駅名には「榛名」が付きますが、高崎市榛名地区や榛名山へはバスが出ている高崎駅の方が便利です。
   
安中榛名を発車後は短いトンネルを3本潜った後に秋間トンネルに入ります。トンネル内で数キロだけ高崎市へと入って安中市へと戻ります。秋間トンネルを出ると増田川を渡り、今度は一ノ瀬トンネルを潜ります。そして一ノ瀬トンネルを出るとすぐに碓氷峠トンネルへと入り、南西へと進んで群馬県から長野県軽井沢町へと変わります。県境を過ぎるとすぐにトンネルを出て、高原のリゾート地の風景の中を走ると地平にホームのある軽井沢に到着します。尚、高崎~軽井沢では急勾配を回避するために信越本線ルートより相当北の方を迂回するように走ります。
   
   
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軽井沢を発車すると高原の別荘地などの中を、かつては信越本線だった「しなの鉄道線」と並走します。
   
やがて、しなの鉄道線と分かれると丘陵地を長短のトンネルで貫き、御代田町、佐久市へと進みます。
    
    
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そして小田井トンネルを出ると北側に浅間山を見ながら新しい市街地へと入り、軽井沢と同様、地平にホームのある佐久平に着きます。ホーム西側の頭上を小海線の高架橋がオーバーパスしています。
   
   
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佐久平を発車後は田園風景の中を西へ走ります。
   
しばらく走って千曲川を渡ると短いトンネル1本を経て御牧原トンネルへと入り、東御市へと変わります。トンネルを出ると鹿曲川を渡り、今度は八重原トンネルへと入って上田市へと変わります。トンネルを出ると住宅地を通って依田川を渡り、またトンネルへと入ります。やがてトンネルを出ると千曲川を斜めに渡って、しなの鉄道線をオーバーパスして市街地へと入ると上田に到着します。
   
  
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上田を発車すると右手に上田城跡などを見ながら、しなの鉄道線と市街地を並走します。
   
やがて右へカーブしてしなの鉄道線と分かれると山間部へと入り、長野新幹線区間では最長の五里ヶ峯トンネルを潜って北北西へと進みます。トンネル内で坂城町、千曲市へと変わり、しなの鉄道線の屋代駅東方でようやくトンネルを出て盆地内の田園地帯を高架橋で走ります。
   
   
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そして左手に篠ノ井線のスイッチバックで有名な姨捨の山を見ながら、しなの鉄道線と長野自動車道をオーバーパスすると長野市へと変わり、千曲川を渡るとしなの鉄道線と並走するようになります。
篠ノ井駅付近では一旦地平部を走りますが、すぐに高架へと戻り、今度はJR線のまま残った信越本線と並走しながら高架線を北へ走ります。そして犀川を渡ると右へカーブして、住宅地から市街地へと入ります。
   
   
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そして裾花川を渡って列車が減速し、左手に在来線の留置線を見ながら走ると長野新幹線区間での終着駅である長野に到着します。
   
   
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長野駅は島式ホーム2面4線の配線で、終端方には車両基地へ通じる回送線が延びていました。
この回送線は北陸新幹線の金沢延伸後に本線としても使用されています。
   
  
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長野駅の東口です。ペデストリアンデッキが整備されています。また、東口と善光寺口は自由通路で結ばれています。
かつては駅裏で発展が遅れていましたが、北陸新幹線【長野新幹線】の開業に伴い再開発されたようです。
  
  
==== 乗り鉄の注意点 ====   
北陸新幹線の当該区間では速達タイプの『かがやき』、各駅停車タイプの『はくたか』、東京~長野間の『あさま』が運転されています。尚、大半の『はくたか』と一部の『あさま』は通過駅があるので注意が必要です。
  
『かがやき』は東京~金沢の運転で、全車指定席です。朝と夕方~夜間を中心に1~2時間に1本の割合で運転されています。昼間帯の列車は臨時列車扱いで、運転日は事前にご確認下さい。
停車駅は東京・上野(一部通過)・大宮・長野・富山・新高岡(一部の臨時便のみ停車)・金沢です。
  
『はくたか』は終日にわたり概ね毎時1本運転されていて、当該区間では東京~金沢の全区間通し列車のみが設定されています。
  
『あさま』は概ね1~2時間に1本の割合で運転されていて、朝の上りや夕方以降の下りは本数が増えます。E7系使用列車のグランクラスはアテンダントによる車内サービスはありません。
  
使用車両ですが、『かがやき』『はくたか』にはJR東日本のE7系、JR西日本のW7系が使用されていて、両社の車両とも車外・車内のデザインは統一されています。全編成が12連です。
『あさま』は前述のE7系の他、長野新幹線時代からのE2系も継続使用されています。尚、E2系は8連で、グランクラスは非連結です。
  
東京~長野の所要時間ですが、『かがやき』は1時間20分台、『はくたか』は1時間40分台、『あさま』ですと約1時間50分です。
高崎~長野は各駅停車タイプの『はくたか』『あさま』で約54分です。
  
ちなみに、東京からの長野以遠への『かがやき』での大体の所要時間は、長野まで1時間20分台、富山まで2時間10分台、金沢までですと2時間30分台です。
  
  
= 乗り鉄の注意点(長野新幹線時代) =
長野新幹線を走る列車は全て『あさま』ですが、速達タイプや各駅停車タイプなど、列車によって停車駅パターンが異なります。
概ね毎時2本運転ですが、時間帯によって1本に減少したり3本に増加したりします。2本運転の時間帯は、概ね速達タイプと各駅停車タイプが1本ずつの運転です。また、各駅停車タイプでも安中榛名駅を通過する列車が多いので要注意です。
 
また、運転区間は一部東京~軽井沢、軽井沢→長野の区間運転がありますが、他は全て東京~長野の運転です。
尚、一部の臨時列車が上野~長野の運転になっています。
 
使用車両はE2系N編成8連ですが、金沢延伸に際してE7系、W7系が導入される予定です。
 
所要時間ですが、速達タイプでの東京~長野は1時間30分前後、各駅停車タイプでの東京~長野は1時間40分台、高崎~長野ですと54分です。

  
  
==== のりかえ ====   
 乗換駅  乗換路線
 高崎  JR東日本:上越新幹線(東京方面へ直通運転)
 JR東日本:高崎線上越線信越本線(横川方面)
 JR東日本:(両毛線列車)、(吾妻線列車)、(八高線列車)
 上信電鉄:上信線
 榛名山ロープウェイ(榛名高原駅まで路線バスと徒歩で2時間弱)
 軽井沢  しなの鉄道:しなの鉄道線。JRバス関東:碓氷線(横川駅方面)
 軽井沢プリンスホテルスキー場の第6ロマンスリフト(山麓駅まで徒歩約10分)
 佐久平  JR東日本:小海線
 上田  しなの鉄道:しなの鉄道線。上田電鉄:別所線
 長野  JR東日本:北陸新幹線(金沢方面)
 JR東日本:信越本線(篠ノ井方面)、(篠ノ井線列車)、(飯山線列車)
 しなの鉄道:北しなの線(妙高高原方面)、(しなの鉄道線列車…上田方面)
 長野電鉄:長野線
  
(参考:Wikipedia)