長野電鉄長野線(長野県長野市~山ノ内町湯田中。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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須坂駅にて。2100系『スノーモンキー』(右)と1000系『ゆけむり』です。

  

今回は、長野駅から東へ向かい、千曲川を渡って須坂、中野を経由して志賀高原への玄関口である湯田中へ至る長野電鉄唯一の路線、
長野電鉄長野線を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
長野電鉄:長野線  長野~湯田中  33.2km   (※1)  
(※1)単線・複線混在・直流1,500V電化。軌間1,067mm。長野~朝陽(6.3km)は複線区間。  

  

  

踏破達成時   2006年8月  
撮影時   2012年10月ほか  

  

  

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長野駅はJR長野駅前の地下にあります。
地方私鉄での地下駅は珍しい存在です。
1981年に善光寺下までの3駅間が地下化され、地元では「地下鉄」とも呼ばれているそうな…。

  
  

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長野駅は頭端式ホーム2面3線です。
右側の電車は東急から来た4扉車・8500系です。

  

長野を発車すると、市街地を複線の地下線で北上し、市役所前、権堂、そして善光寺への最寄駅である善光寺下の順に進みます。
善光寺下を発車後は右へカーブして地上へ出て、住宅街を東へ走ります。本郷、桐原、信濃吉田と進むと、長野新幹線の回送線(将来的に北陸新幹線の本線に)をアンダーパスした後に信越本線をオーバーパスします。

  
  

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信濃吉田~朝陽にて。北陸新幹線(未開通)、信越本線と交差します。

  

そして朝陽(あさひ)からは単線区間となり、田園も見られる住宅地を東へ、附属中学前、柳原と進みます。

  
  

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(2009年撮影)柳原を発車後は国道18号(アップルライン)をアンダーパスし、築堤を上がって千曲川を渡ります(村山橋)。道路併用橋の新しい橋です。かつては橋の北側にあった旧・村山橋を渡っていました。こちらも道路併用で、とても幅の狭い橋でした。

  

村山橋上で長野県・長野市から須坂市へと変わり、橋を渡り終えると地平へと下りて村山、上信越自動車道をアンダーパスした後は田畑の中を走り日野と東へ進み、やがて市街地へと入ると左へカーブして2012年に廃止となった屋代線(旧・河東線の一部区間)の廃線跡と合流し、須坂に到着します。

  
  

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須坂駅にて。相対式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線を有する拠点駅です。
車両基地併設で広い構内を有しています。

  
  

須坂を発車すると長野刑務所の東側を通った後にリンゴ園(?)などが広がる扇状地を北上します。

  
  

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この付近の西側車窓では、千曲川越しに長野市街方面を望むことができます。

  

北須坂を過ぎると松川を渡って小布施町へと変わり、右手に市街地が見えてくると右へカーブして、昔ながらの街並みが残り観光地としても名高い小布施に到着します。

  
  

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小布施駅にて。
駅構内には「ながでん電車の広場」があり、かつての特急車両であった2000系D編成が静態保存されています。

  

小布施を発車すると住宅地を走り、国道403号をアンダーパスして都住を過ぎると田畑の中を走ります。そして右側から山並みが迫ると中野市へと変わります。桜沢、延徳と北上し、田園地帯から市街地へと入ると左へカーブし、信州中野に到着します。

  
  

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信州中野駅にて。かつては木島線が分岐していました。
勾配抑速ブレーキを装備していない8500系は当駅より湯田中方へは入線しません。

  

信州中野を発車すると大きく右へカーブします。かつては2002年に廃止となった木島線(河東線の一部区間)が直進していました。その後は中野市街を回り込むように走り、中野松川に着きます。

  
  

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中野松川を発車後は果樹園の広がる夜間瀬川の扇状地を連続上り勾配で蛇行しながら登っていきます。

  

その後は国道403号、292号と続けて交差して信濃竹原を過ぎると夜間瀬川を渡り、山ノ内町へと変わります。そして右へカーブして夜間瀬(よませ)を過ぎると再び国道403号と交差し、引き続き蛇行しながら扇状地を登っていき、南へ進みます。上条を過ぎてしばらく走ると市街地へと入り、左手に山ノ内町役場を見ながら右へカーブして勾配を上りきると同時に終点の湯田中に到着します。

  
  

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湯田中駅は単式ホーム1面1線の簡素な駅で、ホーム側には駅舎があります。
右側には、かつて使用されていた駅舎とホームが残っています。
尚、2006年までは線路が電柱の手前側に200mほど延びていて、当時の駅構造の影響(本線の勾配が駅前まであり、ホームを道路のある終端方へ延伸不可能)で3両編成の電車はスイッチバックをしてホームに全車両を収めていました。

  
  

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湯田中駅は湯田中温泉や渋温泉などの玄関口となっています。
また、長電バスに乗り継げば志賀高原へ行けます。夏期は群馬県草津・白根火山までのバスも運行しています。

  

  

乗り鉄の注意点   

長野線では特急が長野~信州中野・湯田中を中心に一部は須坂始発・終着(長野、湯田中の両方向へ設定あり)で概ね1~2時間に1本の割合で運転されていますが、100円の特急料金(スノーモンキーの個室はさらに1室1,000円)が必要なので注意が必要です。また、信州中野~湯田中はA特急がノンストップ運転で、B特急が各駅停車になります。『ゆけむり』と『スノーモンキー』の運用については一部の時刻表で確認できます。

  

一方の普通列車は、長野~信州中野の系統を中心に長野~須坂や須坂~信州中野・湯田中の区間運転列車も設定されていて、長野~信州中野では概ね毎時2本以上の運転で、朝ラッシュ時の長野~須坂では毎時4本程度にまで増えます。また、信州中野~湯田中は原則として長野方と系統が分断されていて、区間運転列車が活躍しています。毎時1~2本の運転です。

  

特急の使用車両は、展望室付きの『ゆけむり』が元・小田急10000形(HiSE)である1000系4連、個室付きの『スノーモンキー』が元・JR東日本の253系(成田エクスプレス)である2100系3連で、2編成ずつ在籍しています。
普通列車の使用車両は、元・営団3000系の3500系(2連または3連)、そして元・東急8500系である8500系3連です。

  

特急利用時の長野からの所要時間は、須坂16分、小布施25分前後、信州中野35分前後、湯田中47分前後です。

  

  

のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
長野駅   JR東日本:北陸新幹線(【長野新幹線】東京方面金沢方面
長野駅   JR東日本:信越本線(篠ノ井方面)、(篠ノ井線列車)、(飯山線列車) 
長野駅   しなの鉄道:北しなの線(妙高高原方面)、(しなの鉄道線列車…軽井沢方面) 
長野駅   長野電鉄:長野線(1981年に廃止となった長野~善光寺下の旧線跡)   
善光寺下駅   長野電鉄:長野線(1981年に廃止となった長野~善光寺下の旧線跡)  
須坂駅   長野電鉄:屋代線(2012年廃止)  
信州中野駅   長野電鉄:河東線【木島線】(2002年廃止)  
湯田中駅   東館山ゴンドラリフト(発哺温泉山麓駅までバスを乗り継いで約1時間、発哺温泉下車) 
湯田中駅   高天ヶ原サマーリフト(高天ヶ原駅までバスを乗り継いで約1時間少々、高天ヶ原下車) 
湯田中駅   前山リフト(硯川駅まで長電バスで約50分、硯川下車すぐ)  
  
(参考:Wikipedia)