長野電鉄木島線(長野県中野市～飯山市。信州中野～木島・2002年廃止)

【踏破後、廃線…】の第18回目は、2001年３月に乗りつぶしをして、翌2002年の４月１日に廃止(営業は2002年３月31日まで)となった
長野電鉄木島線(正式路線名称は河東線)の信州中野～木島(長野県中野市～飯山市)です。

現在の廃止区間には長電バスによる木島線代替バスが運行されています。
また、河東線のうち須坂～信州中野は長野線として今も営業していますが、屋代～須坂は木島線の廃止後に正式名称を「屋代線」に変更したものの10年後の2012年に廃止されました…。

廃線跡はほとんどが放置されているようですが、一部は道路転用されているようです。

尚、写真が少なく、めちゃめちゃな写真しかありませんが、何卒ご了承願います。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
長野電鉄：木島線(※1)	信州中野～木島	12.9km	全線単線・直流1,500V電化。2002年廃止

(※1)正式路線名称は『河東線(かとうせん)』。      

(※)軌間1,067mm。       

踏破達成時	2001年3月
撮影時	2001年3月ほか

信州中野駅にて2012年撮影。現在は長野線のみの棒線駅となっています。
木島線の末期は系統分断されていたため、長野方面・湯田中方面と続けて乗車する場合は当駅での乗換が必要でした。

信州中野を発車すると住宅地を北へ直進し、山の内線(現・長野線)が右へ分かれました。これは木島線(河東線)が本線格で山の内線が支線であったことを表しています。

分岐地点にて2012年撮影。廃線跡には信号機や架線柱(写真には写っていませんが…)が残っていました。

山の内線が分岐した後はリンゴ園(？)の中を北上し、国道292号線をオーバーパスして中野北駅に着きました。
尚、国道292号との立体交差の設備(陸橋)は短期間しか使用されなかったと推測されます。地元では「税金のムダ遣い」などと揶揄されていたかもしれません。

中野北を発車後も果樹園の広がるのどかな風景の中を北上し、四ヶ郷を過ぎると築堤を上って夜間瀬川(よませ川)を渡り、対岸へ出ると赤岩に着きました。

赤岩を発車すると右側に高社山(高井富士)を見ながら田園地帯を走り、柳沢を過ぎると左側を流れる千曲川に沿って狭い所を走り、平地へ出ると田上に着きました。

田上を発車後は田園地帯を走りますが、やがて右側に山並みが迫ると山々に沿って走り、長野県・中野市から飯山市へと変わります。その後は正面にも山並みが現れ、短いトンネルを潜って山並みを越えると住宅地へと出て信濃安田に着きました。

信濃安田を発車後は広い田園風景の中を一直線に北東へと走り、住宅地へと入ると終点の木島に到着しました。

木島駅は単式ホーム１面に切り欠きホームを持つ１面２線の構造で、電車が停車している２番線の終端部には木造のスノーシェルターがついた車庫がありました。

木島駅は古い木造の駅舎でしたが、廃止後も長電バスの窓口・待合室として利用されています。
木島駅にはバス営業所が併設されていて、現在もバスターミナルとして機能しています。
木島線の全盛期は長野方面からの電車と野沢温泉方面へ向かうバスの結節点として賑わっていました。
また、ＪＲ飯山線の飯山駅へのバス路線もあり、飯山市街へもアクセスできます。
飯山駅または北飯山駅へは徒歩でもアクセス可能です(両駅とも千曲川を渡って徒歩25分程度)。

  
あとがき  

私が長野電鉄木島線を初乗りしたのは2001年３月で、この時が最初で最後の乗車となってしまいました(当時の乗車記は[ こちら])。
私の乗車時は信州中野～木島の木島線内運転の列車しかありませんでした。しかも90分に１本と、運転本数が極端に少なかったです。
また、私の乗車列車は営団地下鉄日比谷線出身の3500系２連で、往路も復路も乗客が少なくて厳しい状況でした。
既にモータリゼーション全盛の時代になっていて、また長野市～飯山市では千曲川の対岸に飯山線も走っていることから、私の乗った時点でも木島線は事実上不要のものとなっていた印象でした…。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
信州中野駅	長野電鉄：長野線(長野・湯田中方面)
木島駅	JR東日本：飯山線 (飯山駅・北飯山駅。いずれも徒歩25分) JR東日本：北陸新幹線 (飯山駅まで徒歩25分)

  

(参考：Wikipedia)