佐原駅にて。209系電車です。
今回から3度に分けて、千葉県北部を走る成田線を紹介いたします。
第1回目の今回は、佐倉から成田と佐原を経由して松岸へ至る区間で、広域的には千葉と銚子を成田回りで結ぶ
本線を紹介します。
本線を紹介します。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR東日本:成田線【本線】 | 佐倉~松岸 | 75.4km | (※1)単線・複線混在。直流1,500V電化 |
踏破達成時 | 2004年12月 |
撮影時 | 2011年6月ほか |
起点駅である佐倉駅にて。
成田線は総武本線から分岐する形ですが、列車本数を見る限りは総武本線の成東方より成田線の方が本線格に見えます。
尚、写真の特急『成田エクスプレス』は、全列車が佐倉駅を通過してしまいます。
成田線は総武本線から分岐する形ですが、列車本数を見る限りは総武本線の成東方より成田線の方が本線格に見えます。
尚、写真の特急『成田エクスプレス』は、全列車が佐倉駅を通過してしまいます。
佐倉を発車するとすぐに市街地から丘陵を見渡す田園風景へと変わり、総武本線の単線と並走しながら複線で東へ進みます。総武本線よりこちらの方が本線格に見えます。やがて左へカーブして総武本線と分かれると千葉県・佐倉市から酒々井町へと変わり、丘陵地へと入っていくとトンネルを潜ります(上下線で別トンネルになっています)。トンネルを出ると新興住宅地に囲まれながら走り、酒々井に着きます。
酒々井を発車後は再び田畑が広がる丘陵地を北東へと走り、成田市へと変わると住宅地を走ります。やがて京成本線をオーバーパスして市街地へと入り、左手に留置線を見ながら走ると成田に到着します。
成田駅にて。成田山新勝寺への最寄駅で、初詣時を中心に多くの参拝客で賑わいます。
我孫子方面は乗り換えです。また、成田より先へ直通する普通・快速列車は成田空港行きが多いので、佐原方面へも当駅で乗換となるケースがあります。
我孫子方面は乗り換えです。また、成田より先へ直通する普通・快速列車は成田空港行きが多いので、佐原方面へも当駅で乗換となるケースがあります。
成田を発車すると丘陵地に広がる市街地の中を走り、やがて我孫子支線が左へ分かれると新興住宅地の中を走ります。
この間、右側車窓には成田山新勝寺を望めます(分かりづらいですが…)。
そして右手にイオンモール成田を見ながら空港支線が右へ分岐すると単線になり、京成成田空港線【成田スカイアクセス】をアンダーパスして根木名川を渡ると再び田園地帯や丘陵地を走るようになり、久住に着きます。
久住を過ぎても同じような風景が続きますが、やがて左手に利根川の堤防が見えてくると台地から平地へと出て滑河(なめがわ)に着きます。
滑河を発車後は右手丘陵地を見ながら広大な田園風景の中を、神崎町へと変わり下総神崎、さらに香取市へと変わり大戸と、ひたすら東へ走ります。大戸を過ぎると次第に市街地へと入り、「水郷」で有名な佐原に到着します。
佐原を発車すると「水郷」らしい風景を見ながら市街地を進みますが、やがて右手に丘陵を、左手に利根川の堤防を見ながら田園地帯を走るようになり、香取に着きます。
香取を発車後は鹿島線が左へカーブして分かれ、こちらは利根川から離れ右側の丘陵の端に沿って国道356号(利根水郷ライン)と並走して走ります。東関東自動車道をアンダーパスしてしばらく走ると丘陵が遠ざかり、また国道も離れて水郷駅に着きます。水郷駅を発車後は田園地帯を南東へと走り、やがて左手に市街地が見えてくると小見川に到着します。
小見川を発車すると田園地帯を東へ進みます。やがて右側から丘陵が迫り、左側を流れる黒部川の近くを走ると東庄町(とうのしょうまち)へと変わり、右へカーブすると笹川に着きます。
小見川~笹川にて。堤防のない黒部川に沿って走ります。
向こう側には利根川の堤防が見え、さらに利根川の向こう側には茨城県・鹿島臨海工業地帯の煙突が見えます。
向こう側には利根川の堤防が見え、さらに利根川の向こう側には茨城県・鹿島臨海工業地帯の煙突が見えます。
笹川を発車後は住宅と田園の混在する風景の中を走り、下総橘に着きます。
下総橘を発車後は銚子市へと変わり、右手に丘陵を見ながら田園地帯を走り下総豊里に着きます。
下総豊里を発車後は利根川に接近しつつも同じような風景を見ながら南東へ進み、椎柴に着きます。椎柴を発車後は住宅の混在した田園地帯を走り、やがて右手に佐倉で一度分かれた総武本線と再合流すると住宅地へと入り、成田線の終点である松岸に到着します。
松岸駅にて。成田線の終点駅ですが、列車は全て銚子までの運転なので中間駅の様相を呈しています。
成田線の列車は全て総武本線へ直通します。松岸を発車すると住宅地を東へ進み、やがて市街地へと入ると列車の終点である銚子に到着します。
銚子駅にて。成田線の実質的な終着駅です。「ぬれ煎餅」で有名な銚子電鉄は乗り換えです。
今回の成田線【本線】では佐倉~成田で特急『成田エクスプレス』が毎時2本走っていますが、本線内では朝夕の一部が成田駅に停車するだけなので使えないです。また、東京~鹿島神宮・銚子では特急『あやめ』が各1往復設定されています(佐原以東は普通列車)が、こちらはホームライナー的な列車になっていて日中の運行はありません。
一方の普通列車は、佐倉~成田では最低毎時2本が確保されていますが、成田~佐原(香取)では毎時1~2本、佐原~松岸(銚子)では1~2時間に1本程度にまで減ります。運転区間ですが、千葉~銚子(成田線経由)をはじめ、千葉~成田・佐原・鹿島神宮、成田~銚子・鹿島神宮の区間運転、横須賀線直通の快速『エアポート成田』(上りは愛称なしの快速)が本線内は佐倉~成田で設定されています。
使用車両は、普通列車が209系4連・6連・8連、そして特急『あやめ』がE257系500番台5連です。
普通列車での所要時間は、千葉~佐倉が18分、佐倉~成田が13分、成田~佐原は30分、佐原~松岸は約40分、松岸~銚子は4分ですが、直通利用される場合は成田での乗換や長時間停車が影響して佐倉~銚子で平均2時間弱となります。
乗換駅 | 乗換路線 |
佐倉駅 | JR東日本:総武本線(千葉方面、成東方面) |
成田駅 | JR東日本:成田線 (【我孫子支線】我孫子方面、【空港支線】成田空港方面) |
成田駅 | 京成電鉄(京成成田駅まで徒歩3分):本線、東成田線 |
香取駅 | JR東日本:鹿島線 |
松岸駅 | JR東日本:総武本線(八日市場方面) |
(銚子駅) | 銚子電気鉄道:銚子電気鉄道線 |
(参考:Wikipedia)