総武本線(その2・千葉～銚子)

成東駅にて。普通列車で使用される209系電車です。

総武本線編の最終回・第2回目は、千葉から房総半島の付け根の部分を横断して千葉県東端の銚子へ至るローカル区間、
千葉～銚子を紹介していきます。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間・営業キロ	備考
JR東日本：総武本線	東京～銚子(145.4km)	御茶ノ水～錦糸町は別項で紹介予定

  

今回紹介の区間  

区間	営業キロ	備考
千葉～銚子	81.3km	(※1)単線・複線混在。直流1,500V電化

(※1)千葉～佐倉(16.1km)は複線区間。       

踏破達成時	2004年12月
撮影時	2011年ほか

千葉駅は島式ホーム５面10線ですが、銚子方(総武本線・成田線方面)と安房鴨川方(外房線・内房線方面)が二又になっています(写真は銚子方のホーム)。
総武本線銚子方面および成田線の列車は北側の７～10番線に発着します(普通列車は総武本線系統が７・８番線より発着し、成田線系統が９・10番線より発着します)。
尚、東京方面へ向かう総武快速線の列車は発着番線が固定されていないので、乗換の際は注意が必要です。

千葉を発車すると左へカーブして、千葉都市モノレール２号線をアンダーパスします。その後は左手に留置線を見ながら北東へ走り、東千葉に着きます。東千葉を発車後は住宅地の中を走りますが、千葉県・千葉市中央区から若葉区へと変わると田畑の見られる丘陵地帯を走ります。京葉道路をオーバーパスしてしばらくすると住宅地へと入り、左から来た千葉都市モノレール２号線をアンダーパスしてモノレールが右側を並走するようになると都賀に着きます。

都賀を発車後は左へカーブして畑の残る住宅地を北北東へ走ります。そして四街道市へと変わると右へカーブして市街地へと入り、四街道に着きます。

四街道を発車後しばらくは住宅地の中を走りますが、やがて谷間に田園の広がる丘陵地帯へと入り、一気にローカル色が濃くなります。

そして東関東自動車道をアンダーパスすると物井に着きます。物井を発車後は田園風景の中を走り、佐倉市へと変わると鹿島川を渡って丘陵をトンネルで抜けます。トンネルを出ると右へカーブして市街地へ入ると佐倉に到着します。千葉からの複線区間はここまでで、この先は終点・銚子まで単線区間です。

佐倉駅にて。特急『成田エクスプレス』も東京～千葉～佐倉は総武本線を走行します。
また、E217系で運用される『エアポート成田』も堂々たる11両または15両編成で佐倉まで総武本線を走行します。

佐倉を発車するとすぐに市街地から丘陵を見渡す田園風景へと変わり、成田線の複線と並走しながら単線で東へ進みます。総武本線より成田線の方が本線格に見えます…。やがて成田線と分かれて右へカーブすると丘陵地へと入り、酒々井町へと変わると南酒々井に着きます。南酒々井を発車後は東関道をアンダーパスして佐倉市へと戻り、丘陵地帯を南東へ進みます。そして八街市へと変わると右手に住宅地が見えてきて榎戸に着きます。榎戸を発車後は畑と住宅地の混在した風景の中を南東へ走り、やがて市街地へ入ると八街(やちまた)に着きます。

八街を発車後しばらくすると丘陵地へ入り、山武市へと変わります。その後は延々と続く山間部のローカル風景の中を南東へと進み、日向(ひゅうが)に着きます。

日向駅にて。丘陵地にあり、ローカルムード満点です。

日向を発車後は作田川の谷を進み、圏央道をアンダーパスして左へカーブすると丘陵が遠ざかり、田園風景の中を東へ走ると住宅地へと入り、成東に到着します。

成東駅にて。東金線との分岐駅ですが東金線との直通列車は運転されていません(外房線からの直通列車は存在します)。
当駅を境に銚子方は普通列車が半減します。また、一部の特急『わかしお』は成東～銚子を普通列車として運転します。

成東を発車すると東金線が右へ分かれ、その後は左へカーブして九十九里平野の広々とした田畑の中を北東へ走ります。左遠方には丘陵地が見えます。そして木戸川を渡ると住宅地へ入り、松尾に着きます。松尾を発車後は田園地帯の中を走りますが、右へカーブして横芝光町へと変わると住宅地へ入り、郊外型店舗の裏手を抜けて横芝に着きます。
横芝を発車後は左手に工場を見ながら走り、栗山川を渡ってしばらくすると住宅地から農村風景へと変わります。そして匝瑳市(そうさし)へと変わると飯倉に着きます。駅は小さいですが、駅の北西に位置する丘陵には「飯倉台」という住宅団地があります。

飯倉を発車後は左に住宅地を、右に広大な田園風景を見ながら北東へ走り、やがて左側の住宅地が市街地へと変わると八日市場に到着します。八日市場駅は匝瑳市(旧・八日市場市)の代表駅です。

八日市場を発車すると左手にロードサイド店舗や匝瑳市役所、八日市場ドームなどを見ながら走りますが、右側車窓は相変わらず田園風景が続きます。やがて右側車窓が住宅地になると右へカーブして、旭市へと変わります。その後は農村部を走り、住宅地へ入ると少しだけ匝瑳市をかすめるように走って旭市へ戻り干潟に着きます。干潟を発車後は右へカーブして畑や林の混在した住宅地の中を東へ走ります。そして市街地へと入ると旭に到着します。

旭を発車すると左へカーブしてローカル風景の中を走りますが、国道126号をアンダーパスすると住宅地へと入り、飯岡に着きます。

飯岡を発車後は築堤を上がり、蛇園トンネルで丘陵地の下を潜ります。

トンネルを出ると山間部を走り、倉橋に着きます。倉橋を発車後もカーブを重ねながら山間部を走り、銚子市へと変わると猿田に着きます。駅の西側には猿田神社があります(猿田彦神社ではありません)。猿田を発車後も丘陵地の中を東へ走りますが、やがて田園の広がる平地へと出て、右へカーブして左から接近してきた成田線と再会(合流)すると住宅地へと入り、松岸に着きます。

松岸を発車後は左に住宅地を、右に田園や丘陵地を見ながら東南東へと走ります。やがて右手にヒゲタ醤油の工場が見えてくると左へカーブして市街地へと入り、左手に留置線を見ながら走ると程なくして終点の銚子に到着します。

東京から特急で２時間弱の銚子駅は単式・島式ホーム各１面の計２面３線で、南側には留置線があります。
また、島式ホームの終端方には切り欠き部があり、銚子電気鉄道線用のホーム１面１線が別にあります。ホーム手前には風車小屋風の待合室があります。

銚子駅の駅舎は終戦直後に旧海軍・香取航空基地の格納庫を転用した関係で天井が高いです。
また、銚子市は漁業、農業、醤油醸造業(ヒゲタ醤油やヤマサ醤油など)で発展した都市で、水産関係はよくメディアでも取り上げられます。

さらに、犬吠埼などの観光地もありますが、犬吠埼方面へは銚子電気鉄道線に乗り換えです。
(ICカード簡易改札機は銚子電気鉄道線の乗り場手前にあります。タッチし忘れに注意！)

  
乗り鉄の注意点   

総武本線では横浜方面・新宿方面～成田空港の特急『成田エクスプレス』が千葉～佐倉で毎時１～２本、東京～佐倉・成東・銚子の特急『しおさい』が概ね２時間に１本(ラッシュ時は順方向に毎時約１本に増発)、東京～佐原の特急『あやめ』がラッシュの順方向に千葉～佐倉で上下２本ずつ運転されています。尚、『成田エクスプレス』は朝方の上り、夜間の下りを除いて千葉を通過するので要注意です。また、『しおさい』の一部は成東～銚子で普通列車になります。

一方、普通列車は千葉～佐倉、成東、横芝、銚子の各系統と旭～銚子の系統が運転されています。また、千葉～佐倉では総武快速線～佐倉・成田・成田空港を結ぶ快速列車(東千葉駅のみ通過)、千葉～成田線直通の列車も走行しています。総武快速線～成田空港の列車は『エアポート成田』の愛称があります。また、松岸～銚子でも成田線の列車が乗り入れています。
また、通勤時間帯には快速(成東→総武快速線)や通勤快速(総武快速線～佐倉)も運転されています。

本数の多い千葉～佐倉では毎時４本、佐倉～成東では概ね毎時２本、成東～松岸では毎時１本、松岸～銚子では概ね毎時２本の運転で、ラッシュ時は増発されます。

普通の使用車両は基本的に209系４，６，８連ですが、一部列車は特急用車両も使用されます。
また、総武快速線直通列車はE217系の４連、11連、15連が使用されます。11連と15連の列車はグリーン車が連結されています。

千葉からの普通列車での所要時間は、佐倉まで約18分、成東まで約50分、銚子まで約１時間50分です。
単線区間が長く、待避の関係で列車によって所要時間にばらつきがあります。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
千葉駅	JR東日本：総武快速線、<中央・総武緩行線>、外房線、(内房線列車)
千葉駅	千葉都市モノレール：1号線、2号線
千葉駅	京成電鉄(京成千葉駅まで徒歩5分)：千葉線、(千原線列車)
都賀駅	千葉都市モノレール：2号線
佐倉駅	JR東日本：成田線 (佐原、成田空港方面)
成東駅	JR東日本：東金線
松岸駅	JR東日本：成田線
銚子駅	銚子電気鉄道：銚子電気鉄道線

  

(参考：Wikipedia)