銚子電鉄・銚子電気鉄道線(千葉県銚子市。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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犬吠駅にて。2000形です。

 

今回は半ば緊急的に、千葉県最東端かつ関東最東端の都市・銚子(ちょうしし)市内を走るローカル私鉄路線、
銚子電気鉄道線【通称:銚子電鉄または銚電】を紹介します。
今朝のYahoo!ニュースで「銚子電鉄、自主再建を断念」の見出しを発見し、慌てて記事を読みました。
一昨年(2011年)の東日本大震災による風評被害などで乗客が減り、大打撃を受けたようです…。
それ以前は「ぬれ煎餅」などで懸命に再建を目指していただけに、残念でなりません…。
当面の運行に支障はないようですが、やはり気になるのは存廃問題です。
今後もも末永く銚子電鉄の電車が走り続けられることを切に願っています。


 

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名  区間  営業キロ  備考 
銚子電気鉄道:銚子電気鉄道線  銚子~外川  6.4km  全線単線・直流600V電化 
軌道間隔1,067mm。  

  

踏破達成時   2004年12月  
撮影時   2011年6月  

  

  

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銚子駅にて。
車両は桃太郎電鉄ラッピング電車時代のデハ1001です。
銚子駅は銚子市の代表駅で、銚子電気鉄道線の起点駅でもあります。
JR銚子駅の島式2、3番線ホームの2番線東側に設けられた切り欠きホームに銚子電鉄の電車が発着します。
終端部には駅舎風の中間改札口が設置されていますが、普段は駅員がいないのでそのまま入場することになります。

 

銚子を発車すると市街地を東へ進みますが、すぐにヤマサ醤油工場の間を走るようになります。かつてはヤマサ醤油工場への貨物用専用線が国鉄線から直接分岐していました。


 

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そして右手に仲ノ町車庫が見えてくると、銚子電気鉄道の本社が所在する仲ノ町に到着します。また、当駅からもヤマサ醤油工場への専用線が分岐していました。

 

仲ノ町を発車すると風景は市街地へと戻り、住宅街を東へと走って、銚子電気鉄道直営のたい焼き屋(ポンキッキの「およげ!たいやきくん」にちなんで1976年に始められたそうです)が併設されている観音に着きます。ちなみにたい焼きは事前の電話予約などで注文個数と乗車列車を連絡しておくと観音駅到着時に駅員が電車までたい焼きを届けてくれるサービスを実施しているそうです(当然有料。おそらく決済は商品引き渡し時に現金のみで可能かと思いますが、現在このサービスが継続しているかは不明です。要確認。)。


 

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観音を発車後は風景が一転、雑木林の中を上り勾配で進み、本銚子(もとちょうし)に着きます。

 

途中、一瞬ではありますが車窓左側の林が開けて銚子市街を一望でき、利根川も望めます。

 

本銚子を発車後は勾配を登り切り、住宅地の中を本調子(ほんちょうしw)で走ります。


 

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そして右へカーブして南東へ針路を変えると線内唯一の列車交換可能駅である笠上黒生(かさがみくろはえ)に到着します。当駅にてタブレット交換を見ることができます。

 

笠上黒生を発車すると沿線には畑が目立ってきて、昭和45(1970)年開業と最も新しい駅である西海鹿島(にしあしかじま)に着きます。

 

西海鹿島を発車後も畑や住宅を見ながら高台を走り、関東地方最東端の駅である海鹿島(あしかじま)に到着します。


 

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海鹿島を発車すると右へカーブして南南西へと針路を変え、下り勾配で畑や雑木林の中を進みます。そしてほぼ平坦になると君ヶ浜に着きます。


 

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海鹿島~君ヶ浜にて。この付近は鉄道における関東地方最東端地点を走ります。
林の向こう側には太平洋が広がっているはずですが、残念ながら銚子電鉄の車窓から海を望むことはできません…。

 

君ヶ浜を発車後は住宅の点在する畑作地帯の中を南へ進みますが、今度は上り勾配になります。


 

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やがて前方左側に大きな建物が見えてくると犬吠(いぬぼう)に到着します。

 

犬吠駅は近くにある犬吠埼などへの観光拠点として機能していて、駅舎は大きいです。テレビなどでもよく出てきます。
また、駅舎内では、銚子電気鉄道の各種鉄道グッズ、記念切符、硬券入場券・乗車券、地元名産品や駅弁などの土産物の他、銚子電気鉄道名物の『銚電のぬれ煎餅』が実演製造・販売され、観光客や鉄道ファンの人気を集めています(緑色の部分の文章は、Wikipediaより引用)。


 

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犬吠を発車すると右手に小高い山を眺めながら農村風景の中を走ります。

 

その後、銚子市立第二中学校の辺りで右へカーブして住宅地へと入り、ほどなくして終着駅の外川に到着します。


 

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外川駅にて。昔ながらの木造駅舎が残る有人駅です。
単式ホーム1面1線で、東側に機回し線があります。
機回し線には動態保存車両となっているデハ801が留置されています。

 

また、外川駅周辺は港町になっていて、漁港へは長い坂道を下ります(外川駅が海抜20m以上の高台に位置しているため)。

  

  

乗り鉄の注意点  

銚子電気鉄道線の電車は全列車各駅停車で、朝の下り1本と夜間の上り1本が仲ノ町~外川間運転であるほかは全て銚子~外川の全区間通し運転になっています。
終日にわたり毎時2本運転で、JRとの接続を考慮してか運転間隔は揃っていません。また、終電が22時頃と少し早いです。
銚子駅でのJR総武本線、成田線列車との接続は概ね良好ですが、銚子電鉄の方が本数が多いこともあり、一部接続が悪い便もあります。

 

また、フリー乗車券である『弧廻手形』等の割引乗車券は銚子駅では販売されていません。銚子電鉄電車の乗務員から購入する必要があります。
(銚子駅では駅員に『弧廻手形』購入の旨を伝えると改札を通してくれます。また、JRの列車からそのまま乗り継ぐ際には、直接銚子電鉄ホームへ行くことができます。)

 

使用車両は、単行のデハ1000形と2両編成の2000形です。

 

銚子~外川の所要時間は概ね下り20分、上り19分です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線
銚子駅   JR東日本:総武本線、(成田線列車)
  
(参考・引用:銚子電気鉄道のHP、Wikipedia)