東金線(千葉県大網白里市～山武市。2013年訪問)

大網駅にて。主力車両の209系です。
左側のホームは線内折り返し列車専用、右側のホームは外房線とレールが繋がっていて直通列車が使用します。

今回は、千葉県東部の九十九里平野を走る電化ローカル線で、外房線と総武本線を結ぶ「大回り乗車」には欠かせない路線、
東金線(とうがねせん)を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR東日本：東金線	大網～成東	13.8km	全線単線・直流1,500V電化

  

  

踏破達成時	2002年12月
撮影時	2013年4月

現在の大網駅は東金線のホーム(右側)と外房線のホームが大きく離れています。

大網駅を発車すると左へカーブし、右へカーブする外房線と分かれます。

やがて外房線安房鴨川方面への旧線跡と合流し、大網の市街地にかつて設置されていた旧・大網駅跡を通過します。

大網駅が現在地へと移設される前は、外房線の列車は当駅にてスイッチバックしていました。その後は丘陵地を抜け、左手に先程通過した丘陵地を見ながら田園地帯へと入り、千葉県・大網白里市から東金市へと変わると、左手に新興住宅地を見ながら単式ホーム1面1線の福俵(ふくたわら)に着きます。

大網～福俵にて。左手(西側)の田園地帯の向こう側には房総台地が広がっています。

福俵を発車後は徐々に住宅地へと入って行きます。東金九十九里有料道路をアンダーパスすると今度は市街地へと入り、東金駅に到着します。

東金駅にて。相対式ホーム２面２線の構造で、当駅を始終着とする列車が僅かながら存在します。
東金駅は東金市の中心駅で、東金線内で最大の乗降客数を誇ります(両端駅を除く)。
旧来の市街地は駅西側ですが、東側には市役所もあり、新しい市街地が形成されています。

東金を発車するとしばらくは住宅地を北東へ走りますが、国道126号線をアンダーパスすると車窓は一気に田園風景へと変わり、城西国際大学への最寄り駅である求名(ぐみょう)に着きます。

東金～求名にて。九十九里平野に広がる田園風景を見ながら走ります。

求名駅にて。島式ホーム１面２線です。駅周辺はローカル色が強いです。

求名を発車後は田畑の中を走り、やがて山武市へと変わってしばらくすると左手に市街地を見ながら左へ急カーブします。そして右側を走る総武本線と合流すると成東(なるとう)に到着します。

成東駅は単式ホーム(切欠部あり)・島式ホームが各１面の２面４線で、東金線の列車は単式ホーム東側の切欠部(０番線)より発着します。

成東駅は昔ながらの木造駅舎でしたが、2008年にリニューアルされました。
当駅からは千葉へは総武本線経由、東金線経由のどちらのルートでも行けますが、所要時間はほぼ同じです。総武本線普通列車の方がやや先行気味に設定されているケースが多いです。

乗り鉄の注意点   

東金線では優等列車の運転はなく、京葉線直通の通勤快速、快速を含めて全列車が各駅に停車します。

運転区間ですが、深夜の一部が千葉・大網～東金である他は全て大網～成東を通し運転します。大網方ではデータイムを中心に一部の列車が千葉まで直通運転します。また、朝の上り１本と夕方の下り１本(平日は通勤快速、土休日は快速)が蘇我駅から京葉線へ直通して東京まで運転されています。

大体の運転間隔は、朝ラッシュ時が毎時２本、夕ラッシュじが約40分に１本、それ以外の時間帯は毎時１本です。

使用車両ですが、千葉直通列車の全列車と大半の線内運転列車は209系2000番台・2100番台の４連または６連、京葉線直通列車と早朝・夜間に運転される一部の線内列車は京葉線用のE233系5000番台４連です。209系は両端車両にボックスシートの設備があり、トイレも付いています。E233系はオールロングシートでトイレなしなので注意が必要です。

大網からの所要時間は、福俵まで４分、東金まで８分、求名まで12分、成東まで17分ですが、東金や求名での交換待ちがある列車は所要時間が多少延びます。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
大網駅	JR東日本：外房線。国鉄：外房線の旧線跡
成東駅	JR東日本：総武本線

  

(参考：Wikipedia)