今回は、1897年に大網～上総一ノ宮間が開業し、1972年に大網駅の移転により旅客列車の運転が廃止され、1997年に貨物線としても廃止となった、現在の東金線沿線にあった大網駅旧駅から南へ分かれ、外房線の現在線に合流していた短絡線の廃線跡(かつては本線として営業)について超簡単にレポートします。
かつての大網駅は、現在駅より北東側、現在の東金線の本線上の位置にありました。東金線方面から千葉方面、安房鴨川方面へ直通する構造で、千葉から安房鴨川へ向かう房総東線(現在の外房線)の列車は大網駅でスイッチバックする必要がありました。この配線は地域間旅客流動とは合致せず、この不便を解消するため、千葉方面～安房鴨川方面をスルー運転可能な短絡線が建設されて、1972年５月の完成時にスイッチバックが解消され、こちらが房総東線の本線になりました。大網駅も短絡線上に移転され、東金線の駅も房総東線との分岐点の近く(千葉方)へ移転し、旧駅は使用停止となりました。この時点で大網駅は房総東線の旧線と新線、そして東金線でデルタ線を構成していました。
その後も旧大網駅から房総東線安房鴨川方へ至る旧線は大網駅構内の貨物線として使用されていましたが、1997年に新茂原駅での貨物取扱廃止に伴い、旧線は廃止され、施設撤去、一部旧線跡の区画整理や転用が実施され、現在に至ります。
その後も旧大網駅から房総東線安房鴨川方へ至る旧線は大網駅構内の貨物線として使用されていましたが、1997年に新茂原駅での貨物取扱廃止に伴い、旧線は廃止され、施設撤去、一部旧線跡の区画整理や転用が実施され、現在に至ります。
尚、今回の区間は徒歩でサラッと辿っただけなので調査が不十分なことをお詫び申し上げます。
また、今回も写真が少ないです。ご了承願います。
また、今回も写真が少ないです。ご了承願います。
| 路線名 | 区間 | 営業キロ | 廃止日 |
| ＪＲ東日本：外房線 | 大網(旧)～永田の一部区間 | 約0.9km | (※1)1997年３月 |
| 探訪・撮影時 | 2012年４月、2013年12月 |
旧・大網駅方を望むと、右側のレールがカーブしていますが、この線路が旧線跡かと思われます。
なお、踏切部分にはレールがなく、線路が撤去されたかアスファルトで埋められたか定かではありません。
この踏切で旧線跡と東金線が分かれていました。
水路を渡っていたのですが、橋梁は撤去されています。しかし、レンガ積みの橋台が残存しています。
その先は左へカーブしています。旧線跡は更地化されています。
その交差地点より永田方を望む。
踏切があったはずですが、面影がありません。また、交差地点より先の旧線跡地は民家に転用されています。
左側から右側へ通っている線路(架線や架線柱が見えます)は東金線です。
また、その先(永田方)はしばらくの間、区画整理が実施され旧線跡の痕跡が消滅してしまいました。
ここにも踏切があったはずですが、やはり撤去されてしまっています。
写真は旧・大網駅方を望む。
旧線跡はイオンの横を通り、右側から高架で接近してきた外房線の現在線の築堤に沿って走っていました。
途中までは旧線の面影が残っていますが、県道より先は区画整理されて旧線跡の位置が特定しづらくなっています。
現在線が高架区間から地平区間へ変わる際、旧線跡は現在線の左側(東側)を通っていました。
そして現在線が地平区間へ変わると旧線跡と合流して、永田駅へと向かっていました。
(おしまい)
今回の廃線跡は距離が約1kmと短く、大網駅からのアクセスを含めても2km少々なので、徒歩でも１時間あればじゅうぶん探訪が可能です。探訪難易度は低いです。
コンビニは大網駅や駅周辺にあり、また、旧線跡のそばには「アミリィ大網白里ショッピングセンター(イオン大網白里店ほか)」や「ガスト」、「マクドナルド」もあるので飲料・食料には困りません。大網駅は『休日おでかけパス』のエリア内です。東金線を乗り鉄する際など、少し寄り道してみませんか？
コンビニは大網駅や駅周辺にあり、また、旧線跡のそばには「アミリィ大網白里ショッピングセンター(イオン大網白里店ほか)」や「ガスト」、「マクドナルド」もあるので飲料・食料には困りません。大網駅は『休日おでかけパス』のエリア内です。東金線を乗り鉄する際など、少し寄り道してみませんか？
(参考：Wikipedia)