京成東成田線(千葉県成田市。2010年訪問)

東成田駅にて。3700形電車です。

今回は、従来は成田空港(成田国際空港)へのメインルートだったものの、成田新幹線予定地を利用したルートが本線となった結果ローカル線へと転落した波瀾万丈の(？)路線で、現在は京成本線と芝山鉄道線を繋ぐ役割も担うようになった、
京成東成田線を紹介します。

(Yahoo!地図を使用。地図は東成田線単独部分を中心に掲載)  

路線名	区間	営業キロ	備考
京成電鉄：東成田線	京成成田～東成田	(※1)7.1km	(※2)

(※1)京成成田～駒井野信号場(6.0km)は本線との重複区間。     

(※2)全線複線・直流1,500V電化。軌間1,435mm。        

踏破達成時	2002年3月
撮影時	2010年7月

京成成田駅にて。長い間、成田山新勝寺への参詣路線として開業した京成本線の終着駅でしたが、成田空港の開設により、本線を延伸することになった為、中間駅になりました。

京成成田を発車するとすぐに高架区間となり、左手に成田山新勝寺方面を、右手には成田市役所や富里市に広がるニュータウン「日吉台」を見ながら右へカーブし、東へ針路を取ります。

京成成田発車後の左側車窓です。成田山新勝寺を望めます。

こちらは京成成田発車後の右側車窓です。日吉台や成田空港へ続く丘陵地を望めます。

根木名川(？)を渡ると田畑の広がる丘陵地帯へと入り、東関東自動車道をアンダーパスします。

その後も丘陵地を走りますが、成田国際空港のＡ滑走路の延長上に位置するトンネルを潜り、さらに短いトンネルを抜けます。

そしてしばらく丘陵地を進むと、成田新幹線予定地を利用した空港第２ビル駅、成田空港駅へ向かう本線が左へ分岐します(駒井野信号場。駒井野分岐点の呼称もあり)。

元・本線のこちらは直進して地下トンネルを潜り、成田国際空港の用地内を南東へ進むと東成田に到着します。

東成田駅にて。旧駅名は『成田空港』でした。
島式ホーム2面4線の地下駅ですが、芝山鉄道線へ直通可能なのは東側(下り線側)のホームのみです。
西側(上り線側)のホームは使用停止となっています。西側ホームも施設はそのまま残っていて、使用停止前の広告も見られます。

また、広いコンコースにも成田空港駅時代の面影が見られます。
空港第２ビル方面へは地下通路が通じています。

東成田駅の地上への出入口です。
道路に面した場所には警察官がいて、物々しい雰囲気になっています。
諸事情により地上での駅の撮影も道路より手前側(駅構内側)に限られてしまいます。
もし道路越しに駅入口景を撮影しようとしたら、間違いなく職務質問を受けるでしょう…。

乗り鉄の注意点   

東成田線には普通の他に朝夕ラッシュ時と夜間には快速特急・特急・通勤特急・快速が運転されていますが、いずれの電車も京成成田と東成田に停車します。

普通の運転区間は京成成田～芝山千代田が主ですが、朝夕ラッシュ時と夜間には一部の電車が本線の宗吾参道以遠(主に上野)へ直通します。また、快速特急・特急・通勤特急・快速は全列車が本線へ直通し、一部は都営浅草線にも乗り入れます。

列車本数は少なく、データイムは40分毎の運転ですが、朝夕ラッシュ時には若干増発されます。

尚、行商専用車両が設定されている電車が平日上り１本運転されていましたが、2013年３月29日を以って廃止となりました。

京成成田～東成田の所要時間は６分です。

最後に2点あります。

1点目は東成田線はＩＣカード『ＰＡＳＭＯ』が使用可能ですが、乗入先の芝山鉄道線では使用不可なので、芝山千代田駅まで行かれる方は券売機で乗車券をお求めになってからご乗車下さい！
  
2点目は、東成田駅で下車して駅の外へ出られる場合は、成田空港駅や空港第２ビル駅と同様に検問(チェック)を受ける必要があります。駅を出られる場合は身分証明書をお持ちになってお出かけ下さい。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
京成成田駅	京成電鉄：本線 (京成上野、成田空港方面)
京成成田駅	JR東日本(成田駅まで徒歩5分)：成田線(千葉・銚子方面)
京成成田駅	JR東日本(成田駅まで徒歩5分)：成田線(【我孫子支線】我孫子方面)
京成成田駅	JR東日本(成田駅まで徒歩5分)：成田線(【空港支線】成田空港方面)
東成田駅	芝山鉄道：芝山鉄道線(相互直通運転)

   

(参考：Wikipedia)