篠ノ井線(長野県塩尻市~松本市~長野市) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
松本駅にて。信州・長野県の二大都市である長野~松本の都市間輸送も担っている名古屋からの
L特急『(ワイドビュー)しなの』に使用されているJR東海383系電車です。

  

今回は、前述のように信州・長野県の2大都市である長野~松本を結ぶ路線であり、中央本線と松本・長野を連絡する路線でもある、山越え区間の姨捨付近では日本三大車窓の絶景(善光寺平)を望むことが可能な幹線、
篠ノ井線(しののいせん)を紹介します。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR東日本:篠ノ井線  塩尻~篠ノ井  66.7km   (※1)単線・複線混在。直流1,500V電化  
(※1)塩尻~松本(13.3km)、田沢~明科(6.6km)は複線区間。    

  

  

踏破達成時   2001年3月  
撮影時   2011年4月ほか  

  

  

イメージ 3
塩尻駅にて。島式ホーム3面6線で、橋上駅舎となっています。
JR東日本とJR東海の境界駅で(管理はJR東日本)、両社の車両を見ることができます。
かつては中央東線を少し進んだ場所に駅があり、中央西線~篠ノ井線を直通する列車はスイッチバックする必要がありましたが、現駅への移転後は中央西線とのスルー運転が可能になりました。

  
  

イメージ 4
塩尻を発車すると、松本盆地の住宅や田畑が混在した風景の中を北へ進みます。両側に山並みを望めます。やがて住宅地へ入ると広丘に着きます。

  
  

広丘を発車後は東側を通る国道19号線と並行しながら住宅地を走り、長野自動車道をアンダーパスすると長野県・塩尻市から松本市へと変わり構内の広い村井に着きます。
村井を発車後も住宅地を北上し、2007年開業の平田に着きますが、駅の西側は開発途上といった感じです。その後は貨物用の側線が広がり、左へ分かれる専用線などを見ながら進み、右側(東側)にJR貨物の貨物駅が併設されている南松本に着きます。
南松本を発車後は市街地へと進み、左手に松本車両センターを見ながら走ると同じく左手からアルピコ交通(旧・松本電気鉄道)上高地線が寄り添い、松本に到着します。


 

イメージ 5
松本駅はホーム4面8線の構造で、こちらも橋上駅舎となっています。
写真の列車は東京・新宿からのE351系特急『スーパーあずさ』で、『あずさ』を含めて一部を除き当駅が終着駅となっています。
大糸線とアルピコ交通(旧・松本電気鉄道)上高地線は乗換です。

  
  

イメージ 6
松本駅東口(お城口)にて。信州・長野県中部の城下町で、駅前の松本城下には市街地が広がっています。
かつては市街地を通り浅間温泉(あさまおんせん)まで路面電車が走っていました。

  

松本を発車すると大糸線と並走しながら市街地を北上します。北松本駅は大糸線のみの駅で、篠ノ井線にはホームがありません。

  
  

イメージ 7
しばらく進むと大糸線が左へ分かれ、こちらは右側の産地と左側の奈良井川に囲まれた狭い場所を国道19号と並走しながらしばらく走ります。左側には安曇野の風景や北アルプスの山並みを望むことができます。

  

また、途中には平瀬信号場があります。やがて奈良井川が梓川に合流して犀川と名を変え、松本市から安曇野市へと変わると平地へと入り田沢に着きます。その後は農村部を進み、長野自動車道をオーバーパスしてなおも進むと住宅地へと入り明科に到着します。

  

明科を発車すると犀川や国道19号と別れ、山間部へ入ります。そして3つの白坂トンネルで一気に山越えをして、3本目の第三白坂トンネル内で筑北村へと変わり、長野自動車道をアンダーパスしてからトンネルを出るとすぐに西条に着きます。尚、明科~西条はかつて北側の谷を通る旧線を走っていました。
西条を発車後は山あいの田園風景を見ながら北へ走り、坂北を過ぎると短いトンネルで長野道をアンダーパスして麻績村へと変わります。その後は山里の田園風景の中を北東へ走り、左側に住宅地が見えてくると聖高原に到着します。

  
  

イメージ 8
坂北~聖高原にて。山あいの田園地帯を走ります。
私は383系に乗車していましたが、カーブでの傾斜がよく分かるかと思います。

  

聖高原を発車してしばらくすると再び筑北村へと変わり、農村風景の中を走ります。そして冠着を過ぎると冠着トンネルへと入り、千曲市へと変わります。

  
  

イメージ 9
トンネルを出ると使用停止中のスイッチバック式信号場・羽尾信号場を通過し、車窓右側には善光寺平の絶景を望めるようになります。

  

しばらくカーブしながら勾配を下り続けると普通列車はやがて左側の引込線へと入り、スイッチバック式の姨捨駅に到着します。

  
  

イメージ 10
姨捨駅にて。相対式ホーム2面2線で、スイッチバック構造になっています。
当駅ホームからも善光寺平の風景を望め、篠ノ井線と姨捨駅から眺める善光寺平の絶景は日本三大車窓のひとつに数えられています。

  
  

イメージ 11
姨捨駅にて。ホームからは本線を通過する列車を眺めることができます。

  

姨捨を発車すると引込線を戻り、本線を跨いで本線東側にある引上線に入り、停止した後スイッチバックして引上線から本線へ戻ります。その後も車窓右側に善光寺平を眺めながら勾配を下り続け、やがて現在も使用中のスイッチバック式信号場・桑ノ原信号場を通過して、ほぼ平坦になると短いトンネルを潜り長野市へと変わります。その後は長野盆地へと下り稲荷山に着きます。
稲荷山を発車後は長野道をアンダーパスし、田園地帯を走ります。やがて左手にJR貨物の車両基地である塩尻機関区篠ノ井派出が見えてくると市街地へと入り、右側から来る「しなの鉄道線」と北陸新幹線【長野新幹線】に寄り添うと終点の篠ノ井に到着します。

  
  

イメージ 12
篠ノ井駅にて。しなの鉄道線は乗換です。
篠ノ井線の終点駅ではありますが、篠ノ井線の全列車が信越本線へ直通して長野駅まで運行しているので実質的には中間駅の様相です。

  

  

乗り鉄の注意点  

篠ノ井線では名古屋~長野間運転の特急『しなの』が概ね毎時1本、新宿~松本・南小谷を結ぶ『あずさ』系統も塩尻~松本で概ね毎時1本運転されています。
一方の普通列車は塩尻~松本では中央東線・中央西線から直通する関係で概ね毎時2本程度の運転(但し、1時間ほど運転間隔が開く場合あり)でラッシュ時は増発されますが、松本~篠ノ井では概ね毎時1本の運転です(1時間半程度間隔が開く場合あり)。また、全区間において僅かながら快速列車が運転されています。

  

普通列車の運転区間ですが、塩尻~松本では中央東線(甲府方面、旧線経由辰野方面、岡谷から旧線経由飯田線方面)、中央西線(中津川方面)へ直通する列車が大半を占めています。なので、松本から塩尻より先へ行かれる場合は列車の行先に注意が必要です。また、松本以北の列車は篠ノ井方で全列車が長野駅まで直通します。

  

普通・快速列車の使用車両は115系を主体に211系、E127系、JR東海の313系です。また、『あずさ』用のE257系が快速列車1往復で使用されています(時刻表にグリーン車自由席連結の表示あり)。

  

塩尻からの普通列車での所要時間は、松本まで15~20分、篠ノ井まで1時間20分前後、長野まで1時間半強です(いずれも直通列車利用の場合)。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線
塩尻駅   JR東日本:中央本線【中央東線】(みどり湖経由東京方面辰野方面<辰野支線>)  
塩尻駅   JR東海:中央本線【中央西線】(名古屋方面)  
松本駅   JR東日本:大糸線。アルピコ交通:上高地線  
篠ノ井駅   JR東日本:信越本線(直通運転)。しなの鉄道:しなの鉄道線  
(長野駅)   JR東日本:北陸新幹線(【長野新幹線】東京方面金沢方面)  
(長野駅)   しなの鉄道:北しなの線(直江津方面)、JR東日本:(飯山線列車)  
(長野駅)   長野電鉄:長野線  
  
(参考:Wikipedia)