北陸新幹線(その3・上越妙高~金沢) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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金沢駅にて。W7系・E7系電車です。

  

今回の北陸新幹線編は、2015年3月14日に開業した区間(長野~金沢)のうち、JR西日本による管理区間である
上越妙高(新潟県上越市)~金沢(石川県金沢市)を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間・営業キロ   備考  
北陸新幹線  高崎~金沢(345.5km)  2015年7月時点のデータ  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ   備考  
JR西日本:北陸新幹線  上越妙高~金沢  168.6km  (※1)(※2)  
(※1)全区間複線、軌間1,435mm。     
(※2)電化方式は交流25,000Vですが、長野から上越妙高~糸魚川の切替セクション間は中部電力(60Hz)、上越妙高~糸魚川の切替セクションから糸魚川~黒部宇奈月温泉間の切替セクションまでは東北電力(50Hz)、糸魚川~黒部宇奈月温泉間の切替セクションから金沢までは北陸電力(60Hz)。余談ですが、JR西日本が東北電力から電力を供給されているなんて、何だか面白いですね。ちなみにJR西日本は東北電力、中部電力(長野県内を走る大糸線や三重県内を走る関西本線の駅設備など)、北陸電力、関西電力、中国電力、九州電力(九州島内を走る山陽新幹線)と、6社から電力を供給されています。        

  

  
踏破達成時・撮影時   2015年4月  

  

  

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JR東日本とJR西日本の会社境界駅である上越妙高駅(駅管理はJR東日本)にて。
乗務員の交代は当駅を始発・終着とする長野方からの一部列車を除き当駅ではなく長野駅で行われ、JR西日本の乗務員が長野まで乗り入れています。
島式ホーム2面4線の構造で、可動式ホーム柵が設置されています。雪対策でホーム全体が屋根に覆われています。
中央2線が本線、両端2線が副本線で、本線を『かがやき』が猛スピードで通過する場面が見られます。

  

上越妙高を発車すると、えちごトキメキ鉄道妙高はねうまラインが右へ分かれ、高田平野(頸城平野)の田園風景の中を北西へ走ります。やがて右側に高田の市街地が見えてくると高田トンネルを潜り、金谷山の下を通ります。続いて松ノ木トンネルをくぐり針路を西南西へと変え、桑取トンネル、峰山トンネルの順に通過します。トンネルの間は深い谷で、日本海へそそぐ川を渡ります。

  
  

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峰山トンネル内で新潟県上越市から糸魚川市へと変わり、トンネルを出ると能生川を渡り、しばし田園地帯を走ります。その後は新木浦トンネル、高峰トンネル、中浜トンネルと通過し、早川を渡ると右手に一瞬、日本海が見えてきます。

  
  

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そして金山トンネルを抜けると住宅地へ入り、右手に日本海を眺めながら、左手に山並みを眺めながら走行します。

  

えちごトキメキ鉄道日本海ひすいラインが右側から合流し、しばし並走すると市街地へと入り、糸魚川(いといがわ)に到着します。

  
  

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糸魚川を発車すると大糸線と日本海ひすいラインが左へ分かれ、しばらくすると姫川を渡ります。

  

その後は右手に海を、左手に電気化学の工場を見てから名引トンネルを抜け、再び左手に専用線もある電気化学の工場を見ると青海トンネル、歌トンネル、新親不知トンネルの順に通過し、交通の難所として有名な「親不知(おやしらず)」をトンネルで難なくクリアします。新親不知トンネルを出ると大平川?境川?を渡り、新潟県から富山県朝日町へと変わります。

  
  

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そしてすぐに朝日トンネルを潜り、トンネルを出ると車窓風景は一変、富山平野(黒部川扇状地)の広大な田園風景の中を南西へと走ります。また、左手には黒部の山々を遠望できます。

  
  

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小川や舟川を渡って入善町へと変わると左へカーブして黒部川を渡ります。

  

そして黒部市へと変わり、右側に北陸自動車道が寄り添うと新黒部に着きます。駅の下を富山地方鉄道本線が交差してます。

  

新黒部を発車後は丘陵地帯を短いトンネルと掘割区間などの連続で駆け抜け、魚津市へと変わりしばらくすると右へカーブして、北陸自動車道をオーバーパス後に早月川を渡ると滑川市へと変わると、再び平野部を南西へ走るようになります。

  
  

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この間、車窓左側を見ると、しばらくの間立山連峰を眺めることができます。

  

その後は富山地方鉄道本線をオーバークロスして上市川を渡ると上市町~富山市~上市町~富山市の順に変わり、右へカーブしながら引き続き田園風景の中を走ります。常願寺川を渡ると住宅地へと入り、左へカーブして右手に富山貨物駅が見えてくると「あいの風とやま鉄道線」と並走するようになります。

   
   

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そして右へカーブして富山地方鉄道本線が左から寄り添うと市街地を西へ走るようになり、さらに右へカーブすると富山に到着します。

  
  

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富山駅にて。島式ホーム2面4線の構造で、可動式ホーム柵が設置されています。雪対策でホーム全体が屋根に覆われています。
また、駅の高架下には富山地方鉄道富山市内軌道線(路面電車)の富山駅電停があります。

  

富山を発車すると「あいの風とやま鉄道線」と並走してすぐに神通川を渡り、右へカーブすると高山本線と分かれて呉羽山をトンネルで抜けると左へカーブして住宅地の中を走ります。その後は「あいの風とやま鉄道線」をオーバークロスして田園風景の中を西へ走り、射水市へと変わっても田園風景が続きます。やがて左へカーブして「あいの風とやま鉄道線」をオーバークロスします。その後は右へカーブして庄川を渡ると高岡市へと変わり、右手に市街地を見ながら走ると新高岡に着きます。城端線と乗換可能です。

  
  

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新高岡を発車後は左へカーブして砺波平野の田園風景の中を南西へ走ります。

  

能越自動車道としばし並走すると小矢部市へと変わり、その能越自動車道をオーバーパスした後は右へカーブして、右手に小矢部市街を見ながら走ります。そして小矢部川を渡ると「あいの風とやま鉄道線」が一時的に接近し、こちらは新倶利伽羅トンネルへと入って山間部を西へ進みます。トンネル内で石川県津幡町へと変わり、途中で左へカーブを描きはじめます。トンネルを出ると山間部を短いトンネルの連続で走り、途中で左カーブが終わるとIRいしかわ鉄道線をオーバークロスします。

  
  

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さらにトンネル区間を進むと金沢市へと変わり、山間部から平地へ出ると遠方まで視界が開け、右から来たIRいしかわ鉄道線と並走するようになります。

  
  

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住宅地の中を南西へ進み、やがて右手に金沢貨物駅や金沢総合車両所を見て走ると市街地へと入り、浅野川を渡って北陸鉄道浅野川線をオーバークロスすると、程なくして金沢に到着します。

  
  

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金沢駅も島式ホーム2面4線の構造で、可動式ホーム柵が設置されています。やはり雪対策でホーム全体が屋根に覆われています。
また、終端方へも線路が延びていて、白山市にある白山総合車両所への回送列車が使用していますが、福井・敦賀方面へ延伸された暁には本線として使用される予定です。
ホームの柱部分には金箔が使用されている部分があり、優雅な雰囲気を演出しています。

  
  

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金沢駅の兼六園口にて。北陸新幹線の延伸開業より随分前に鼓門・もてなしドームが完成していました。
中心市街地から少し離れていますが、金沢市の玄関口として多くの人で賑わっています。
尚、兼六園・ひがし茶屋街などの観光地へは北鉄バスに乗換です。

  

  
乗り鉄の注意点  

北陸新幹線の当該区間では速達タイプの『かがやき』、各駅停車タイプの『はくたか』、そして富山~金沢のシャトル便として『つるぎ』(各駅に停車)が運転されています。

  

『かがやき』は東京~金沢の運転で、全車指定席です。朝と夕方~夜間を中心に1~2時間に1本の割合で運転されています。昼間帯の列車は臨時列車扱いで、運転日は事前にご確認下さい。
停車駅は東京・上野(一部通過)・大宮・長野・富山・新高岡(一部の臨時便のみ停車)・金沢です。

  

『はくたか』は終日にわたり概ね毎時1本運転されていて、東京~金沢をはじめ、長野~金沢の区間列車も一部設定されています(上越妙高系統は不定期列車です)。区間列車のグランクラスはアテンダントによる車内サービスはありません。

  

『つるぎ』は前述の通り、富山~金沢間の運転で、北陸本線の特急『サンダーバード』『しらさぎ』との接続列車となっています(一部を除く)。グランクラスは非営業、普通車の1~7号車とグリーン車の11号車のみ営業しています。

  

使用車両はJR東日本がE7系、JR西日本がW7系で、両社の車両とも車外・車内のデザインは統一されています。全編成が12連です。

  

『はくたか』での金沢からの大体の所要時間は、富山まで23分、上越妙高まで1時間03分です。

  

ちなみに、東京からの『かがやき』での大体の所要時間は、長野まで1時間20分台、富山まで2時間10分台、金沢までですと2時間30分台です。
『はくたか』ですと長野まで1時間40分台、富山まで2時間40分台、金沢まで約3時間10分です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
上越妙高駅   JR東日本:北陸新幹線(長野・高崎・東京方面)  
上越妙高駅   えちごトキめき鉄道:妙高はねうまライン  
糸魚川駅   JR西日本:大糸線。えちごトキめき鉄道:日本海ひすいライン  
黒部宇奈月  
温泉駅   
富山地方鉄道:本線 (新黒部駅まで徒歩5分)  
富山駅   JR西日本:高山本線  
富山駅   あいの風とやま鉄道:あいの風とやま鉄道線 (金沢方面直江津方面)  
富山駅   富山地方鉄道(電鉄富山駅):  
本線(宇奈月方面)、(立山線列車)、(不二越線上滝線列車)  
富山駅   富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線【新線 (本線方面【南富山駅前方面】)】  
富山駅   富山地方鉄道(※1):富山市内軌道線  
新線 (支線方面【大学前方面】富山都心線方面【環状線】)】    
富山駅   富山ライトレール(富山駅北駅):富山港線  
新高岡駅   JR西日本:城端線  
金沢駅   JR西日本:北陸本線(福井・大阪方面)  
金沢駅   IRいしかわ鉄道:IRいしかわ鉄道線(津幡方面)、JR西日本:(七尾線列車)  
金沢駅   北陸鉄道:浅野川線 (北鉄金沢駅まで徒歩5分)  
  
(※1)富山駅電停まで徒歩3分。 

  

(参考:Wikipedia)